「政府情報システム調達の改善に関する検討報告書 〜政府・関係機関への提言活動を通じて〜」の公表について 平成25年4月25日 一般社団法人 電子情報技術産業協会 ソリューションサービス事業委員会 ITサービス調達政策専門委員会 政府では、従来より「業務・システム最適化指針」や「情報システムに係る政府調達の基本指針/実務手引書」(以下、「基本指針/実務手引書」)を策定し、政府情報システムのオープン化・最適化と政府調達におけるコスト低減と透明性の確保に取り組んできました。 これらの取り組みにより業務・システムの一元化等による運用コストの削減や調達における競争性の確保など成果が現れている一方で、過度な分離分割調達や技術評価を覆す極端な低価格の入札などにより、一部の情報システムではスケジュールの遅延や開発の中断が発生しており、現行調達制度の運用の仕組みを改善することが求められています。 JEITAでは、政府における電子政府の一層の推進やそれに伴う情報システムの政府調達改革に関する議論が高まっている状況を踏まえ、「基本指針/実務手引書」が策定された2007年に本委員会を設置し、これまでも、より投資対効果が高まる事業者選定のあり方に関する提言及び調査を行ってきました。 2012年度は、8月に政府情報システム刷新有識者会議より発表された『政府情報システム刷新のための共通方針(提言)』を受け、「情報システム調達の改善」「IT人材の育成・確保」についての課題やあるべき姿を関係省庁と連携しつつ検討し、11月にその検討内容を『政府情報システム調達改善に関する要望』としてJISA(一般社団法人 情報サービス産業協会)と共同で取り纏め、政府CIOへの提言を実施しました。 また、上記活動と平行して、現行の政府情報システム調達が抱える様々な課題について短期での解決策を考察する「短期課題検討」と、将来のあるべき姿も見据えた「中長期課題検討」の2つのワーキンググループを設置し活動を進めてきました。 今般、これらの活動・検討内容を本報告書に取り纏めました。 本報告書の構成、ポイントは以下の通りです。 第1章 今年度の取り組み ・今年度の活動経緯と要点 ・JEITA/JISA共同で実施した政府CIOに対する「政府情報システム調達に関する要望」の提示 第2章 政府調達プロセスにおけるリスク低減について・・・【短期課題(WG1)】 ・現行の調達方式において生じるリスクを調達プロセスごとに整理 ・リスクの高い情報システムを一般競争入札で調達する場合のリスク低減策を検討 第3章 調達の価値向上に関する検討・・・【中長期課題(WG2)】 ・IT調達がもたらす「調達の価値」やその価値向上に向けた検討課題の提示
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