<組込み系ソフトウェア・ワークショップ2014:資料室> 組込み系開発の実践的モデリング 〜モデリングはなぜ失敗するのか?〜
| ■ ワークショップの紹介 ■
JEITA組込み系ソフトウェア開発に関するワークショップも、おかげさまで好評のうちに今年で8年目を迎えました。 日本の組込み系ソフトウェア開発の強みは、擦り合わせによる高品質開発にあると言われていますが、大規模化・複雑化・短納期化・多機種化の潮流の中で、国際競争力を今後も維持していくことが難しくなってきています。 このような状況への対処として、私たちは品質の強化、開発スピードアップ、アーキテクトの育成というテーマで、今までワークショップを開催してきました。その中でアーキテクチャ設計の重要性を議論し、発信してきました。 そこで、今回のワークショップでは、アーキテクチャ設計でも重要であり、組込み系ソフトウェア開発のキーにもなる「モデリング」をテーマにワークショップを開催することになりました。モデリングをテーマにした最初のワークショップとして、モデリングとはどんなものなのかから始め、何を何の目的で、どのようにモデリングしていくべきなのか、モデリングはなぜ失敗するのかなどを議論しました。 このワークショップでは、大阪大学の春名修介教授による、これまでのモデリング経験を基にした基調講演を皮切りに、富士通の奥村一幸氏と石田晴幸氏、アマダの久我雅人氏によるモデリングの事例講演をしていただきます。最後に“全員参加106人ワークショップ:徹底議論!モデリングの成功のヒントを探る”と銘打った討論セッションで、参加者全員の方にモデリングを作成していただき、それを元に自由にご意見、ご質問をしていただき、本音の議論をしてきました。 90名に近い出席者全員が参加して一つのテーマを議論する今年の「全員参加106人ワークショップ」は、モデリングを実際にしていただき、司会進行役からの設問に対して全員が自分の意見を3色の色紙を挙げて表明し、近くの机に居合わせた人達がチームとなって一斉に会場全体で議論している様子は、今年も参加者の意欲と意識の高さを感じるワークショップそのものでした。 当日は、90名近い方々の参加となり、組込みソフトウェア関係者の意見交換・情報交換の場として継続していく重要性を感じつつ、今回のワークショップを終えました。
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