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平成27年度 JEITA講座「IT最前線」講義テーマ 上期
平成27年
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《 平成27年度 JEITA講座「IT最前線」講義テーマ 上期 》


【 上期 】
 ■ 立命館大学(B) びわこ・くさつキャンパス 金曜日 4時限 14:40〜16:10
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月10日組込みソフトウェア開発の実際と展望 携帯電話、ゲーム機、家電に搭載される組込みソフトウェアの構造や開発方法が、PC用ソフトウェアとどのように違うのか。各機器の特性に応じて求められる要求とは何か。また近年ますます複雑化していく組込みソフトウェア開発の課題と、新しい開発手法について解説します。
日本アイ・ビー・エム伊東 武
4月17日実世界ビッグデータ活用による社会価値創造 ビッグデータが注目されている。特にセンサーやカメラから集まる実世界ビッグデータは社会やユーザの様々な課題解決に役立つと期待されている。本講義では、社会やユーザの課題解決のために、より高い価値を生み出そうとする企業での研究開発の考え方と、その事例として、世界最先端の実世界ビッグデータ解析技術(映像解析、データマイニング)と応用を、一部はビデオ等も用いて具体的に紹介する。
日本電気福島 俊一
4月24日SDN最新動向〜クラウド時代のネットワークを考える〜 新世代のネットワーク技術として注目されているSDN(Software Defined Networking)とその実装であるOpenFlowについての概要や期待、今後の動向について紹介します。
ユニアデックス藤田 勝貫
5月1日日本におけるオープンデータの取組み ビッグデータやパーソナルデータの議論の中、注目されているオープンデータに関して目標と可能性について説明する。また、実際に訪問した場所を含めて日本各地の自治体における取り組みの状況を述べる。また、海外における状況にも触れる。さらに、それらの状況を踏まえてこれから取り組むべき課題を検討する。
日本ユニシス三浦 仁
5月8日画像認識技術<非公開>
東芝岡田 隆三
5月15日情報セキュリティの基盤技術 暗号技術の最新動向−こんなに身近になった暗号− 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや現代ネットワーク社会にとって必要不可欠なキーテクノロジーとなっています。
 本講義では、PCや携帯電話など、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号の安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウド向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機松井 充
5月22日コンタクトセンターにおける人工知能(IBM Watson)の活用 IBM Watson(ワトソン)とは、人間の自然言語を分析し、複雑な質問に対する回答を大量データから高速に求めることに特化した次世代の人工知能型コンピューティング・システムです。この技術をコンタクトセンターに活用することで、問合せ業務の効率化と顧客満足度の向上が図られます。また、音声認識・音声合成との組合せにより、セルフサービスで顧客対応をすることも可能になります。このようなコンタクトセンターにおける人工知能の活用について、分かり易く解説します。
日本アイ・ビー・エム行木 照雄
5月29日震災復興に対する富士通の取り組み 3月11日震災発生直後、富士通は自分自身の安否確認、自らのシステム復旧、そしてお客様のシステム復旧のために立ち上がった。社員がそれぞれの立場でどのように対応したかをご紹介します。今回の震災が日本経済の流れを変え、今後どのような考え方で社会の動きを察知しなければならないか、それに気づいていただきたい。
 特にBCP(事業継続計画)については、富士通が実際に経験し、成果をあげた事例を紹介し、その結果得た教訓についてご紹介します。
富士通濱田 真輔
6月5日企業におけるデータマイニング技術の活用および期待 近年、企業情報システムが増加し、様々な業務において企業活動データ、ログなどが蓄積されてきている。販売管理やクレームの処理において、これら蓄えられたデータをデータマイニング技術によりデータ分析し、企業活動へフィードバックする事例などについて説明する。
三菱電機インフォメーションシステムズ菅野 幹人
6月12日プログラム解析技術概説と応用プログラムスライシング技術を中心としたプログラム解析技術の概説と適用例
日立製作所四野見 秀明
6月19日現実世界とデジタル世界の融合 拡張現実(AR:Augmented Reality)とは、実写の世界にデジタルの情報を重ね合わせて利用者をサポートするインターフェイスです。この技術、歴史は古いのですが位置情報を取得する仕組みと携帯デバイスの高性能、低価格化に伴い、今では誰もが手にすることのできるインターフェイスとなってきています。本講義ではARについて様々な例をあげてご理解いただくだけでなく、この技術が皆さんの身近なところで、どのように応用できるか?といった今後の展望についても検討していきます。
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング井手田 信
6月26日メディア処理技術とその応用 メディア処理技術、特に自然言語処理と音声処理の応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝鈴木 優


 ■ 横浜国立大学 理工学部講義棟 金曜日 4時限 14:40〜16:10
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月17日システムLSIの変遷- 一研究者の視点から - 筆者が三菱電機に入社した1985年頃は、LSIと言えばDRAMやマイクロプロセッサを指し、システムLSIは次の飯の種として各社が今から力を入れようとしているところだった。そのシステムLSIが今は携帯電話、デジカメ、テレビなどあらゆる電子機器に当たり前に搭載され、無くてはならないデバイスとして世界中の生活を支えている。
 本講座では、システムLSIを題材に、一つの技術領域が如何に黎明期から最盛期に移行していったか、筆者の経験を通してその変遷を紹介する。
三菱電機細谷 史郎
4月24日センサネットワークを実現する無線マルチホップセキュリティ技術 近年、M2M(Machine-to-machine)エリアネットワークとして注目されているセンサネットワークと、それを支える無線マルチホップセキュリティ技術を紹介する。920MHz帯を利用したセンサネットワークの実用化に向けての取り組み、および、基本となるセキュリティ機能について説明し、無線マルチホップネットワークへの応用について研究事例と共に紹介する。また、関連する国際標準動向なども紹介する。
沖電気工業八百 健嗣
5月8日通信キャリアのサービスシステム構築と運用 情報システムは導入分野や対応業務が多岐に渡り、その構築・運用のスタイルも様々である。本講義では、通信事業者やサービスプロバイダが数千万人規模の加入者向けにサービスを提供するための情報システムとその構築における考え方を紹介する。大規模・高信頼システムの提案、仕様の検討及び設計上の配慮や運用維持の工夫などの中から、システムインテグレータの仕事を実感頂く。
三菱電機インフォメーションシステムズ小林 敦
5月15日ビッグデータ時代のFPGAの使い方 Field Programmable Gate Array(FPGA)はユーザが自分自身で設計したシステムを、その場で実装できる便利なデバイスである。従来、FPGAはシステム評価を行うためのプロタイプ用途に使われてきたが、近年、ビッグデータ処理の複雑なアルゴリズムの解法や、加速のための用いられる場合も増えてきた。本講義ではFPGAの解説とその最新の応用方法に関して述べる。
日本電気中村 祐一
5月29日光ファイバと計測と制御ー光を操る、光ファイバを測る、光ファイバで測るー 1966年、チャールス・カオ博士はガラスファイバによる光伝送路の可能性を予測し、その後の目を見張る発展を受け、2009年にノーベル物理学賞を受賞しました。光ファイバ通信のおかげで、私たちは大量のデータをやりとりすることが可能となりました。一方で、光の性質を巧みに利用した光計測技術や光ファイバを利用したセンシングが注目されています。本講義では、光ファイバ通信や光技術の基礎技術および最新動向を紹介しつつ、光計測技術の本質である“光を操る” 光応用計測技術および光ファイバをセンサとして用いる光ファイバセンシング技術について紹介します。
横河電機足立 正二
6月5日企業経営へのビッグデータ活用 昨今話題となり、バズワードとも言われるビッグデータについて、書籍、ホワイトペーパー、新聞記事、ITベンダーの解釈、事例など、様々な角度から世の中で語られていることについて多角的・網羅的に紹介することで一般的な理解を深めると共に、ビッグデータをはじめとするデータ分析により企業経営に貢献することについて論じます。また、それを様々な企業におけるデータ分析の活用事例から確認すると共に、企業におけるビッグデータ活用の実践ための組織やアプローチなどを、実際の多くでの企業での取り組みからご紹介します。ビッグデータに関する本質的な理解を深め、企業経営や活動における活用について実践的な知識を身につけていただくための講義となります。
日本アイ・ビー・エム石井 旬
6月12日安全システム・制御システムの信頼性技術 国際安全規格(IEC61508)でもとめられる安全性設計の考え方とユーザから求めら得る高稼働率の考え方を踏まえ、安全システム・制御システムの信頼性技術のキーポイントや課題について外観する。
横河電機小川 永志樹
6月19日宇宙開発分野の軌道力学システム開発技術 人工衛星を扱うシステムにおける土台とも言うべき技術が、人工衛星の軌道を計算し、将来の位置を予測する軌道力学である。軌道計算を正確に行うためには、時系、座標系、摂動といった宇宙空間特有のモデルが必要となる。講義では、人工衛星の軌道を扱うシステムがどのような「めんどうなこと」を考慮しながら作られているか、できるだけ数式を使わずに、直感的かつ定量的な把握に重点を置いて説明する。
 また、日本の宇宙開発が本格的に始動した1970年代初頭から今日に至るまで、日本の宇宙開発の経緯と軌道力学技術の進展を関連付けて説明する。最近ニュースの話題に出ることもあるスペースデブリ、準天頂衛星、衛星測位システムについても、軌道力学の観点から見た特徴や難しさについて説明する。
富士通大西 隆史
6月26日有機エレクトロニクス 企業における有機エレクトロニクス関連の技術開発について紹介する。特に有機ELを中心として、有機電子材料・デバイスの基本、メカニズムから最新の応用研究まで解説する。
東芝高須 勲
7月3日メディア処理技術とその応用 メディア処理技術、特に自然言語処理と音声処理の応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝鈴木 優
7月10日人工衛星から電子の目で地球を見る技術〜こんなに見えるのか!こんなにわかるのか!を支える技術〜 人工衛星に搭載される”人間の目をはるかに超える性能を持ったセンサ(電子の目)”、およびそれらのセンサを搭載した様々な人工衛星を紹介します。
 光学センサとして、高分解能なパンクロマチックセンサ、カラー画像が得られるマルチスペクトルセンサ、さらに進化したハイパースペクトルセンサを紹介します。
 また、電波センサとして、夜でも悪天候の下でも地表を詳細に見ることができる合成開口レーダを紹介します。
 さらに、これらのセンサで得られた画像データを処理/解析することにより、想像を超える情報が得られることを、処理/解析結果の画像例を多数使いながら、この分野の魅力とともに語ります。
日本電気村田 稔


 ■ 岐阜大学 柳戸キャンパス 月曜日 3時限 13:00〜14:30
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月20日「即戦力」を考える〜身に付けておくべき基礎スキルの変化〜 産側からは学側に対し、「即戦力」の育成を求める一方、学側からは産側へ「何を学ばせるべきか」を問う。このような状況が長く続く中、「即戦力」という言葉が独り歩きしている。
 即戦力という言葉は、企業により様々な定義があると思われるが、資格の取得やインターンシップなどへの偏重主義など、一辺倒な解釈も行われていると思われる。
 当講義では、クラウド時代のIT業界において即戦力とは何かを、可能であれば担当教授の方も含めて受講生と共に考え、社会人になる準備として学生時代に身に付けておくべき実践力やコンピテンシーについての講義を行う。
日本アイ・ビー・エム平山 敏弘
4月27日スマートグリッドを実現するネットワーク技術 最近話題になっている「スマートグリッド」を実現するための無線通信技術を紹介する。日本や各国のスマートグリッドの動向を紹介し、それを支える無線通信技術の概要と、法令制度化動向、国際標準化動向なども紹介する。
沖電気工業福永茂
5月7日クラウドの動向とクラウドネットワークにより広がるユビキタス情報社会 社会インフラ化するクラウドの発展をネットワークの視点で解説する:
 ・ネットワーク技術の変遷とクラウド化するITシステムでのネットワークの役割
 ・クラウドネットワーク技術
 ・クラウドネットワークにより広がるユビキタス情報社会の現状と今後
日立情報通信エンジニアリング平岩 賢志
5月11日画像認識技術<非公開>
東芝岡田 隆三
5月18日ソーシャルメディア分析を企業活動に活かす ツイッターやブログ、消費者の関心事に特化したコミュニティや掲示板などのソーシャルメディアへのつぶやきや投稿を収集し、企業の商品やサービスの評判やニーズを分析するソーシャルメディア分析が、企業の注目を集めています。この講義ではこのソーシャルメディア分析の基本的な概念を再確認し、それを実現するテキストマイニングを中心とするテクノロジーの概要とそのエッセンスを抑えながら、実際の利用例や活用検討のためのフレームワークなどを元に企業活動での活用について学んでいただきます。
日本アイ・ビー・エム石井 旬
5月25日スーパーコンピュータ入門 現在の代表的なスーパーコンピュータの活用事例をを概観しながら代表的なスーパーコンピュータの特徴を示し、SIMD演算とメモリ性能の重要性を紹介する。
 高速計算を今後必要とする学生へのコンピュータアーキテクチャの入門とした位置づけの内容である。
日本電気撫佐 昭裕
6月1日実世界ビッグデータ活用による社会価値創造 ビッグデータが注目されている。特にセンサーやカメラから集まる実世界ビッグデータは社会やユーザの様々な課題解決に役立つと期待されている。本講義では、社会やユーザの課題解決のために、より高い価値を生み出そうとする企業での研究開発の考え方と、その事例として、世界最先端の実世界ビッグデータ解析技術(映像解析、データマイニング)と応用を、一部はビデオ等も用いて具体的に紹介する。
日本電気福島 俊一
6月8日3D形状モデリング 3D形状のコンピュータでの表現と処理の様々な方法の中から、基礎的な曲線・曲面の取り扱いから点群・ポリゴンに関する最近のトピックまでをご紹介したいと思います。
日本ユニシス中邨 博之
6月15日システムLSIの変遷- 一研究者の視点から - 筆者が三菱電機に入社した1985年頃は、LSIと言えばDRAMやマイクロプロセッサを指し、システムLSIは次の飯の種として各社が今から力を入れようとしているところだった。そのシステムLSIが今は携帯電話、デジカメ、テレビなどあらゆる電子機器に当たり前に搭載され、無くてはならないデバイスとして世界中の生活を支えている。
 本講座では、システムLSIを題材に、一つの技術領域が如何に黎明期から最盛期に移行していったか、筆者の経験を通してその変遷を紹介する。
三菱電機細谷 史郎
6月22日宇宙開発分野の軌道力学システム開発技術 人工衛星を扱うシステムにおける土台とも言うべき技術が、人工衛星の軌道を計算し、将来の位置を予測する軌道力学である。軌道計算を正確に行うためには、時系、座標系、摂動といった宇宙空間特有のモデルが必要となる。講義では、人工衛星の軌道を扱うシステムがどのような「めんどうなこと」を考慮しながら作られているか、できるだけ数式を使わずに、直感的かつ定量的な把握に重点を置いて説明する。
 また、日本の宇宙開発が本格的に始動した1970年代初頭から今日に至るまで、日本の宇宙開発の経緯と軌道力学技術の進展を関連付けて説明する。最近ニュースの話題に出ることもあるスペースデブリ、準天頂衛星、衛星測位システムについても、軌道力学の観点から見た特徴や難しさについて説明する。
富士通大西 隆史
6月29日メディア処理技術とその応用 メディア処理技術、特に自然言語処理と音声処理の応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝鈴木 優
7月6日震災後の新しい社会(クラウド、SNSとの関わり) 東日本大震災の混乱の中、情報共有・伝達手段にクラウドやSNSは新たな可能性を提示してくれました。実際に富士通が被災地において、クラウド環境をどのように構築したか、またSNSの利用によって、情報の拡散と共有が迅速になり、またその動きが社会に新しい価値を提供しはじめています。
富士通濱田 真輔
7月13日仮想化インフラ実装技術解説 いまやITインフラの基礎技術として重要かつ不可欠なテクノロジーである仮想化技術について、技術動向(サーバ仮想化、クライアント仮想化、クラウド制御技術など)を紹介します。またサーバ仮想化を中心として、必要な構成要素(サーバ、ストレージ、ネットワーク)のポイントや、主要機能や特徴など、実績にもとづく構築技術に関して説明します。
ユニアデックス石原 啓



 ■ 中央大学 後楽園キャンパス 木曜日 3時限 13:00〜14:30
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月9日情報セキュリティ概論〜便利と脅威〜 情報セキュリティにおけるインシデントの特徴やその対策方法について、事例を用いて解説する。また情報システムの発展による人々の利便性の向上に伴い、年々情報セキュリティにおける脅威が増加する現状についての理解を受講生に求めることを目的としてしている。
 講義内容は、情報セキュリティの変化に伴い、毎年更新を行っている。
日本アイ・ビー・エム平山 敏弘
4月16日企業が直面するサイバーリスクと次世代テクノロジーの取り組み サイバー攻撃によるサービスの停止、内部犯行による情報の盗難が、企業にとって大きな課題となっています。講義では、この課題を解決するための企業の取り組み・実情・ジレンマを現場目線で解説します。また、モバイル端末、IoT (もののインターネット)に代表されるように新しいテクノロジーが抱える新たな危機も看過できない問題となっています。安全・安心なサイバー社会を目指すために、企業が果たすべき役割と、教育・研究分野が取り組むべき人材育成、新しい技術について、セキュリティの観点から解説を行います。
日本アイ・ビー・エム大西 克美
4月23日セキュリティー・オペレーション・センターがとらえるインターネット脅威動向 今、企業や組織がどのような脅威にさらされているのか?また、どのように対策を打っていけばよいのか?日本IBM セキュリティー・オペレーション・センター(Tokyo SOC)で観測した実際の攻撃事例や対応事例を交えながらご紹介します。
日本アイ・ビー・エム窪田 豪史
4月30日ネットワークセキュリティの最前線 企業のネットワークセキュリティを守るSOC(Security Operation Center)サービスを運営している立場から、ネットワークセキュリティの基本およびインターネットセキュリティの状況と対策について現場の視点で紹介する。
三菱電機インフォメーションネットワーク田中 朗
5月7日日本社会におけるセキュリティリスクとセキュリティ対策技術 現代社会で発生している事件に関する公的レポートを分析し、情報セキュリティにおける一般的なリスク及びその対策方法について解説する
日本アイ・ビー・エム大津留 史郎
5月14日情報ネットワークと危機管理 情報ネットワークの利用に関わるリスクと、その対策、管理の方法に焦点を当てます。各論として、情報セキュリティのあり方を検討します。個人情報や技術情報の漏洩、社会インフラの安全性・信頼性への攻撃などの事象に対する危機管理方法を検討します。
東芝遠藤 直樹
5月21日情報セキュリティの基盤技術 暗号技術の最新動向−こんなに身近になった暗号− 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや現代ネットワーク社会にとって必要不可欠なキーテクノロジーとなっています。
 本講義では、PCや携帯電話など、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号の安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウド向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機松井 充
5月28日バイオメトリック認証技術 生体認証技術は、ヒトの身体的または行動的特徴を用いて個人を認証する技術であり、携帯電話やスマートフォン、パソコンなどの個人端末へのアクセスコントロールからNational IDやボーダーコントロールなどの社会基盤としての本人確認技術として幅広く普及が進んでいる。本講義では、手のひら静脈認証と指紋認証を例に基礎的な原理(センシング、特徴抽出、照合)から、複数の生体認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証、さらには、個人のプライバシーに配慮した生体情報保護技術など最近の技術動向について紹介する。
富士通研究所安部 登樹
6月4日純粋数学の応用例としての暗号技術 大学で学んだことがどう社会に応用されているかの一例として、純粋数学(整数論)がどのように暗号技術で使われているかを紹介する。
 数学の世界で研究されていた素数の性質、それをうまく使って構成されたRSA暗号、その安全性の基礎となる素因数分解問題を主題とし、最近のより高度な機能を持つ暗号方式についても簡単に紹介する。数式はなるべく用いず、数学を専攻していない学生でも聴講できるように平易に解説する。
東芝小池 正修
6月11日量子もつれ光子対を用いた量子鍵配送(量子暗号通信)技術<非公開>
沖電気工業村井 仁
6月18日「電子透かし」による著作権保護への取り組み 映像コンテンツの流通において、インターネット上の動画配信サイトへの違法アップロードが続いている。コンテンツの著作権保護の仕組みの1つに電子透かしによる「ソーシャルDRM」があり、三菱電機では、日本放送協会(NHK)と共同開発した「ハイビジョン映像用電子透かし」の普及を目指している。本講義では電子透かし技術の動向と共に、コンテンツ流通市場への導入に向けた取り組みを解説する。
三菱電機インフォメーションシステムズ小林 敦
6月25日Webアプリケーションのセキュリティ問題の検査と対策 Webアプリケーションのセキュリティ問題について広く知られている事件について紹介し、その技術的な原因と対策について解説する。次に、Webアプリケーションのセキュリティ問題を防ぐために必要な検査手法や方式について解説する。また、事例として弊社で実施しているセキュリティ活動について紹介し、開発現場でどのような対策が求められているのか理解を深める。
※ 必須では無いがプログラム経験およびWebアプリケーションシステムについての理解があることが望ましい。
富士通研究所綿口 吉郎
7月2日ファジングを利用したセキュリティテスト技術 ファジングを利用したセキュリティテスト技術について解説する。ファジングとは予測しづらいデータを大量に与えることにより脆弱性を検出するセキュリティテスト手法である。主にバッファーオーバーフロー等の深刻な脆弱性の検出に有効とされており、近年は大手ベンダにおいてもセキュアな開発プロセスの一環として採用が進んでいる。本講義ではファジングの特徴や効果について公開ツールを利用したデモを交えて紹介する。
富士通研究所兒島 尚
7月9日センサネットワークを実現する無線マルチホップセキュリティ技術 近年、M2M(Machine-to-machine)エリアネットワークとして注目されているセンサネットワークと、それを支える無線マルチホップセキュリティ技術を紹介する。920MHz帯を利用したセンサネットワークの実用化に向けての取り組み、および、基本となるセキュリティ機能について説明し、無線マルチホップネットワークへの応用について研究事例と共に紹介する。また、関連する国際標準動向なども紹介する。
沖電気工業八百 健嗣
7月16日情報システムのセキュリティ設計 情報システムのセキュリティ構築、とくにその設計技術を概観する。
 システムのセキュリティを高めることは暗号技術のみで成り立つものではないが、そのことはあまり認識されていない。そこで本講では、ソフトウェア工学とセキュリティ技術の学際領域であるこの分野の「いま」を、わかり易く講義する。
東芝ソリューション島田 毅


 ■ 東京電機大学 東京千住キャンパス 月曜日 5時限 16:30〜18:00
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月13日実世界ビッグデータ活用による社会価値創造 ビッグデータが注目されている。特にセンサーやカメラから集まる実世界ビッグデータは社会やユーザの様々な課題解決に役立つと期待されている。本講義では、社会やユーザの課題解決のために、より高い価値を生み出そうとする企業での研究開発の考え方と、その事例として、世界最先端の実世界ビッグデータ解析技術(映像解析、データマイニング)と応用を、一部はビデオ等も用いて具体的に紹介する。
日本電気福島 俊一
4月20日就職活動必勝法(柔軟な発想力と気づきの重要性) プロジェクトマネジメントにおいて最も重要なものは、発想力とコミュニケーション力である。物づくりの本質において、既存の物からジャンプして新たな物作りを行う発想が必要。本講座は物を考える思考において、自分自身の所作や考え方に対して気づきを得、就職活動にどう備えるかを考えていただく。
富士通濱田 真輔
4月27日反復に基づくソフトウェア開発プロセス概説 ウォーターフォール型と反復に基づく(含、アジャイル)ソフトウェア開発プロセスの比較と反復プロセスとしての統一プロセス(Unified Process)の概要
日立製作所四野見 秀明
5月11日情報セキュリティの基盤技術 暗号技術の最新動向−こんなに身近になった暗号− 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや現代ネットワーク社会にとって必要不可欠なキーテクノロジーとなっています。
 本講義では、PCや携帯電話など、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号の安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウド向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機松井 充
5月18日SI現場における実装工程 システムの請負開発(SI)の技術者を目指している皆さん、その現場で、どのような仕事が日々行われているのか興味ありませんか?
 日経SYSTEMS誌で、2007/10-2008/3の間に渡って連載した「教えて!実装&テスト工程」の内容をベースに、SI現場のシステムの実装工程が、どのようなものなのかについて解説します。
日本アイ・ビー・エム花井 志生
5月25日メディア処理技術とその応用 メディア処理技術、特に自然言語処理と音声処理の応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝鈴木 優
6月1日企業におけるデータマイニング技術の活用および期待 近年、企業情報システムが増加し、様々な業務において企業活動データ、ログなどが蓄積されてきている。販売管理やクレームの処理において、これら蓄えられたデータをデータマイニング技術によりデータ分析し、企業活動へフィードバックする事例などについて説明する。
三菱電機インフォメーションシステムズ菅野 幹人
6月8日組込みソフトウェア開発の実際と展望 携帯電話、ゲーム機、家電に搭載される組込みソフトウェアの構造や開発方法が、PC用ソフトウェアとどのように違うのか。各機器の特性に応じて求められる要求とは何か。また近年ますます複雑化していく組込みソフトウェア開発の課題と、新しい開発手法について解説します。
日本アイ・ビー・エム伊東 武
6月15日社会インフラにおけるIT(物づくりの本質を考える) ITベンダーが世の中でどのような役割を担っているかについて、自身が富士通のシステムエンジニアとして経験した、入社から現在までの30年間を紹介し、また物づくりの本質について考えてもらう。社会人生活を学生に分かりやすく理解していただきます。
富士通濱田 真輔
6月22日データエンジニアリング&ビジネス〜健康・医療情報の利活用に向けて〜 「日本再興戦略」をはじめとして、政府等からの各種戦略・提言において、健康長寿社会の実現が取り上げられ、研究活動やサービスの創出が求められています。これらの活動を行うにあたっては、医療・健康に関わるデータを広く収集・統合し、そのデータを利活用することが重要な位置を占めます。
 今回の講義では、健康・医療分野におけるデータ利活用の取り組みを例に、ICT(特にデータエンジニアリング技術)が果たす役割を紹介します。
日本ユニシス星野 隆之
6月29日人工衛星から電子の目で地球を見る技術〜こんなに見えるのか!こんなにわかるのか!を支える技術〜 人工衛星に搭載される”人間の目をはるかに超える性能を持ったセンサ(電子の目)”、およびそれらのセンサを搭載した様々な人工衛星を紹介します。
 光学センサとして、高分解能なパンクロマチックセンサ、カラー画像が得られるマルチスペクトルセンサ、さらに進化したハイパースペクトルセンサを紹介します。
 また、電波センサとして、夜でも悪天候の下でも地表を詳細に見ることができる合成開口レーダを紹介します。
 さらに、これらのセンサで得られた画像データを処理/解析することにより、想像を超える情報が得られることを、処理/解析結果の画像例を多数使いながら、この分野の魅力とともに語ります。
日本電気村田 稔
7月6日画像認識技術<非公開>
東芝岡田 隆三
7月13日コンタクトセンターにおける人工知能(IBM Watson)の活用 IBM Watson(ワトソン)とは、人間の自然言語を分析し、複雑な質問に対する回答を大量データから高速に求めることに特化した次世代の人工知能型コンピューティング・システムです。この技術をコンタクトセンターに活用することで、問合せ業務の効率化と顧客満足度の向上が図られます。また、音声認識・音声合成との組合せにより、セルフサービスで顧客対応をすることも可能になります。このようなコンタクトセンターにおける人工知能の活用について、分かり易く解説します。
日本アイ・ビー・エム行木 照雄


 ■ 北陸先端科学技術大学院大学 15:10〜16:40
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
7月10日多様化する社会で求められるマルチキャリア 一つの専門分野の学問や業務を続けるには、常に最前線の能力が求められるばかりでなく、陳腐化するリスクもあります。これから多様化する社会において、一つの専門に拘らず、様々な経験をプラスに転じ、かつ他にはない価値をいかに創造していくかについてお話しします。また具体事例として、近年話題となっているIoTやM2Mなどの技術展開に必要な考え方について、解説を行います。
富士通研究所山下 浩一郎
9月25日就職活動必勝法(柔軟な発想力と気づきの重要性) プロジェクトマネジメントにおいて最も重要なものは、発想力とコミュニケーション力である。物づくりの本質において、既存の物からジャンプして新たな物作りを行う発想が必要。本講座は物を考える思考において、自分自身の所作や考え方に対して気づきを得、就職活動にどう備えるかを考えていただく。
富士通濱田 真輔