■ 中央大学 後楽園キャンパス 木曜日 3時限 13:00〜14:30 |
日程 | 講義テーマ・所属名・講師名 | 講義テーマ概要 |
4月9日 | 情報セキュリティ概論〜便利と脅威〜 | 情報セキュリティにおけるインシデントの特徴やその対策方法について、事例を用いて解説する。また情報システムの発展による人々の利便性の向上に伴い、年々情報セキュリティにおける脅威が増加する現状についての理解を受講生に求めることを目的としてしている。 講義内容は、情報セキュリティの変化に伴い、毎年更新を行っている。 |
日本アイ・ビー・エム | 平山 敏弘 |
4月16日 | 企業が直面するサイバーリスクと次世代テクノロジーの取り組み | サイバー攻撃によるサービスの停止、内部犯行による情報の盗難が、企業にとって大きな課題となっています。講義では、この課題を解決するための企業の取り組み・実情・ジレンマを現場目線で解説します。また、モバイル端末、IoT (もののインターネット)に代表されるように新しいテクノロジーが抱える新たな危機も看過できない問題となっています。安全・安心なサイバー社会を目指すために、企業が果たすべき役割と、教育・研究分野が取り組むべき人材育成、新しい技術について、セキュリティの観点から解説を行います。 |
日本アイ・ビー・エム | 大西 克美 |
4月23日 | セキュリティー・オペレーション・センターがとらえるインターネット脅威動向 | 今、企業や組織がどのような脅威にさらされているのか?また、どのように対策を打っていけばよいのか?日本IBM セキュリティー・オペレーション・センター(Tokyo SOC)で観測した実際の攻撃事例や対応事例を交えながらご紹介します。 |
日本アイ・ビー・エム | 窪田 豪史 |
4月30日 | ネットワークセキュリティの最前線 | 企業のネットワークセキュリティを守るSOC(Security Operation Center)サービスを運営している立場から、ネットワークセキュリティの基本およびインターネットセキュリティの状況と対策について現場の視点で紹介する。 |
三菱電機インフォメーションネットワーク | 田中 朗 |
5月7日 | 日本社会におけるセキュリティリスクとセキュリティ対策技術 | 現代社会で発生している事件に関する公的レポートを分析し、情報セキュリティにおける一般的なリスク及びその対策方法について解説する |
日本アイ・ビー・エム | 大津留 史郎 |
5月14日 | 情報ネットワークと危機管理 | 情報ネットワークの利用に関わるリスクと、その対策、管理の方法に焦点を当てます。各論として、情報セキュリティのあり方を検討します。個人情報や技術情報の漏洩、社会インフラの安全性・信頼性への攻撃などの事象に対する危機管理方法を検討します。 |
東芝 | 遠藤 直樹 |
5月21日 | 情報セキュリティの基盤技術 暗号技術の最新動向−こんなに身近になった暗号− | 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや現代ネットワーク社会にとって必要不可欠なキーテクノロジーとなっています。 本講義では、PCや携帯電話など、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号の安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウド向けの新しい暗号技術についても解説します。 |
三菱電機 | 松井 充 |
5月28日 | バイオメトリック認証技術 | 生体認証技術は、ヒトの身体的または行動的特徴を用いて個人を認証する技術であり、携帯電話やスマートフォン、パソコンなどの個人端末へのアクセスコントロールからNational IDやボーダーコントロールなどの社会基盤としての本人確認技術として幅広く普及が進んでいる。本講義では、手のひら静脈認証と指紋認証を例に基礎的な原理(センシング、特徴抽出、照合)から、複数の生体認証を組み合わせたマルチモーダル生体認証、さらには、個人のプライバシーに配慮した生体情報保護技術など最近の技術動向について紹介する。 |
富士通研究所 | 安部 登樹 |
6月4日 | 純粋数学の応用例としての暗号技術 | 大学で学んだことがどう社会に応用されているかの一例として、純粋数学(整数論)がどのように暗号技術で使われているかを紹介する。 数学の世界で研究されていた素数の性質、それをうまく使って構成されたRSA暗号、その安全性の基礎となる素因数分解問題を主題とし、最近のより高度な機能を持つ暗号方式についても簡単に紹介する。数式はなるべく用いず、数学を専攻していない学生でも聴講できるように平易に解説する。 |
東芝 | 小池 正修 |
6月11日 | 量子もつれ光子対を用いた量子鍵配送(量子暗号通信)技術 | <非公開> |
沖電気工業 | 村井 仁 |
6月18日 | 「電子透かし」による著作権保護への取り組み | 映像コンテンツの流通において、インターネット上の動画配信サイトへの違法アップロードが続いている。コンテンツの著作権保護の仕組みの1つに電子透かしによる「ソーシャルDRM」があり、三菱電機では、日本放送協会(NHK)と共同開発した「ハイビジョン映像用電子透かし」の普及を目指している。本講義では電子透かし技術の動向と共に、コンテンツ流通市場への導入に向けた取り組みを解説する。 |
三菱電機インフォメーションシステムズ | 小林 敦 |
6月25日 | Webアプリケーションのセキュリティ問題の検査と対策 | Webアプリケーションのセキュリティ問題について広く知られている事件について紹介し、その技術的な原因と対策について解説する。次に、Webアプリケーションのセキュリティ問題を防ぐために必要な検査手法や方式について解説する。また、事例として弊社で実施しているセキュリティ活動について紹介し、開発現場でどのような対策が求められているのか理解を深める。 ※ 必須では無いがプログラム経験およびWebアプリケーションシステムについての理解があることが望ましい。 |
富士通研究所 | 綿口 吉郎 |
7月2日 | ファジングを利用したセキュリティテスト技術 | ファジングを利用したセキュリティテスト技術について解説する。ファジングとは予測しづらいデータを大量に与えることにより脆弱性を検出するセキュリティテスト手法である。主にバッファーオーバーフロー等の深刻な脆弱性の検出に有効とされており、近年は大手ベンダにおいてもセキュアな開発プロセスの一環として採用が進んでいる。本講義ではファジングの特徴や効果について公開ツールを利用したデモを交えて紹介する。 |
富士通研究所 | 兒島 尚 |
7月9日 | センサネットワークを実現する無線マルチホップセキュリティ技術 | 近年、M2M(Machine-to-machine)エリアネットワークとして注目されているセンサネットワークと、それを支える無線マルチホップセキュリティ技術を紹介する。920MHz帯を利用したセンサネットワークの実用化に向けての取り組み、および、基本となるセキュリティ機能について説明し、無線マルチホップネットワークへの応用について研究事例と共に紹介する。また、関連する国際標準動向なども紹介する。 |
沖電気工業 | 八百 健嗣 |
7月16日 | 情報システムのセキュリティ設計 | 情報システムのセキュリティ構築、とくにその設計技術を概観する。 システムのセキュリティを高めることは暗号技術のみで成り立つものではないが、そのことはあまり認識されていない。そこで本講では、ソフトウェア工学とセキュリティ技術の学際領域であるこの分野の「いま」を、わかり易く講義する。 |
東芝ソリューション | 島田 毅 |