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平成27年度 JEITA講座「IT最前線」講義テーマ 下期
平成27年
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《 平成27年度 JEITA講座「IT最前線」講義テーマ 下期 》


【 下期 】
 ■ 立命館大学 びわこ草津キャンパス 水曜日 7,8時限 16:30〜18:00
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
10月7日企業における情報共有 〜エンタープライズ・ソーシャルウェア〜 企業の中で仕事をするときどうやって情報共有をしているか興味ありませんか?
 企業内の情報共有やコラボレーションの方法は時代とともに変化しています。最近は、TwitterやSNSなどのソーシャルメディアの技術や考え方が、企業内にも次々と導入されています。この講義では、事例やIBM社内の身近な例を紹介しながら、企業内情報共有基盤の動向や製品について紹介します。
日本アイ・ビー・エム行木 陽子
10月14日観光業界におけるICTの活用について最近の観光の動向。これまでに観光業界が取り組んできたICT活用例と、日本ユニシスの観光への取り組み事例。そして、官民双方の業務でのエピソードを交えながら今後活用が期待されているICT領域について紹介する。
日本ユニシス池田 博司
10月21日システムエンジニアの仕事--地球シミュレータの構築を通して--世界一高速なスーパーコンピュータの構築事例を通して、システムエンジニアの仕事を紹介し、コンピュータ技術だけでなく、企業での業務には問題解決とプロジェクトマネージメントの能力が必要であることを示す。
日本電気撫佐 昭裕
10月28日電子カルテが拓く未来の医療 安心安全な医療の実現、病院経営の改善と効率化、地域の医療供給体制全体の効率化など今日の医療が抱える課題解決のキーテクノロジーとして電子カルテが注目を集めている。
 電子カルテを始めとする医療情報のIT化について、歴史及び現状、目的と機能、将来の方向性について紹介する。
富士通高橋 俊哉
11月4日ナレッジマネジメント企業の競争力の源泉である知識資産を有効に活用・運営するためのナレッジマネジメント手法、および、知識検索、マイニング、コミュニケーションマネジメントなどの技術について事例を交えて紹介する。また、企業に求められる人財像について伝える。
東芝中山 康子
11月11日ITと地球環境 〜持続可能な社会の実現に向けて〜人類共通の緊急課題である地球環境問題。講義を通じてその現状を認識するとともに、課題解決に向けた電機電子業界の取り組み、特に製品・サービスにおける取り組みを解説する。そして、一見、地球環境との関わりが無さそうなITが、実は最重要課題である地球温暖化を解決に導く可能性を秘めていることについて論じる。
富士通功刀 昭志


 ■ 中央大学 後楽園キャンパス 木曜日 3時限 13:00〜14:30
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
9月24日世界一への挑戦と、其れを支えた技術・人財について 獲得困難なスパコン性能 「世界一」へ挑戦し続けることにより、蓄積された世界最高峰の 「技術開発力」と言う資産、これがどの様な開発者たち、仕事のプロセスで生まれて来たのか?
 今や企業の「人財」となった開発者たちが、日々どの様に考え、行動し、困難を克服して来たのかを交えながら 「技術開発力」の源泉について説明する。
 上記事例を含めた説明を通し、開発者として要求される人材像、必要となる技術スキルや、実際の現場 (部品サプライヤー、製造工場、設置工事現場等)を支える人たちの現場力(チームワーク)の重要性を理解して貰い、今後、進路を考える上での指針として戴きたい。
富士通伊東 広樹
10月1日クラウドコンピューティングとビッグデータ−個人情報の活用が鍵−本講義ではITの2大潮流であるクラウドコンピューティングとビッグデータが実現する世界と、そのために必要となる個人情報の安心・安全な活用について述べる。なりすましによる脅迫状の送付や無料アプリによる電話帳データ抜き取りなどの問題が起こっている。これはITの利便性の影の部分となる。マーケティング、医療、環境対策などで活用されるさまざまなデータと活用方法としての人工知能、クラウドソーシング等について述べる。
<紹介する事例>
i-Ware Laboratory社i-Foot、Amazon社(Bounty Hunter、Mechanical Turk)、NetFlix社(NetFlix Prize)、Pandora社(Pandora)、Kickstarter社(Kickstarter)他
日立製作所柴田 英寿
10月8日地上デジタル放送とワンセグ受信技術日本の地上デジタル放送(ISDB-T)技術の特徴を説明した後、携帯電話搭載のワンセグ受信機技術(開発経緯など)を解説いたします。具体的には、以下の項目について講義を行う予定です。
 ・日本の地上デジタル放送概要
  ・ISDB-T放送技術の特徴とその概要
  ・ISDB-Tデジタル伝送技術の概要
  ・放送開始までの標準化の経緯
  ・ワンセグ受信機技術開発時における課題
  ・NECにおけるワンセグ携帯電話開発の苦心談等
  ・今後の展望
日本電気加藤 明
10月15日クラウドの動向とクラウドネットワークにより広がるユビキタス情報社会社会インフラ化するクラウドの発展をネットワークの視点で解説する:
 ・ネットワーク技術の変遷とクラウド化するITシステムでのネットワークの役割
 ・クラウドネットワーク技術
 ・クラウドネットワークにより広がるIoTサービスの現状と今後
日立情報通信エンジニアリング平岩 賢志
10月22日スマートグリッドを実現するネットワーク技術最近話題になっている「スマートグリッド」を実現するための無線通信技術を紹介する。日本や各国のスマートグリッドの動向を紹介し、それを支える無線通信技術の概要と、法令制度化動向、国際標準化動向なども紹介する
沖電気工業福永 茂
10月29日画像認識技術<非公開>
東芝岡田 隆三
11月5日クラウド技術を活用した企業ウェブサイトの構築と運営 企業ウェブサイトは、製品・サービス・会社情報の発信手段から、顧客とのコミュニケーションツールとしての役割を経て、ビジネスに必要不可欠な販売促進支援ツールへと進化しつつある。
 また、近年、個人情報保護法等の法整備等の社会的環境の変化から、企業ウェブサイトは、よりレベルの高い情報セキュリティ、システムの信頼性向上、新サービス導入が可能な柔軟性等が求められるようになった。
このような課題に対し、「三菱電機オフィシャルウェブサイトの構築・運営」を題材に、講師が直接取り組んでいるクラウド技術を活用したシステム構築、品質、情報セキュリティ、ITサービスのマネジメントシステムについて述べるとともに、そこで使用されている新しい技術について解説する。
三菱電機インフォメーションシステムズ磯西 徹明
11月12日企業におけるデータマイニング技術の活用および期待近年、企業情報システムが増加し、様々な業務において企業活動データ、ログなどが蓄積されてきている。販売管理やクレームの処理において、これら蓄えられたデータをデータマイニング技術によりデータ分析し、企業活動へフィードバックする事例などについて説明する。
三菱電機インフォメーションシステムズ菅野 幹人
11月19日ITと地球環境 〜持続可能な社会の実現に向けて〜人類共通の緊急課題である地球環境問題。講義を通じてその現状を認識するとともに、課題解決に向けた電機電子業界の取り組み、特に製品・サービスにおける取り組みを解説する。そして、一見、地球環境との関わりが無さそうなITが、実は最重要課題である地球温暖化を解決に導く可能性を秘めていることについて論じる。
富士通功刀 昭志
11月26日実トラブルから学ぶ ICTシステム構築に必要な基本知識・原理原則 本講座は、講義を何度も行っていく中で学生さんの興味が高かった内容を充実してきています。そのため、今回、内容が端的にわかるように講座名を変更しました。
 なお、2013年度まで「大規模ICTシステム構築に必要な基本知識・ 原理原則」という講座名でした。
 言語や技術などの知識教育、専門教育ではなく、ICTシステムの構築について、いろいろな観点から広く捉える講義です。
 実際に起こったトラブル事例や身近な例や使いながら、基本的でかつ本質的な考え方を知ってもらうのが本講義の狙いです。
 まず、ICTシステムが大規模な社会システムになってきたことと、そのため高い信頼性や高い品質が求められるいることを身近なトラブル事例等を通じて感じてもらいます。
 本講座のメインとして、設計・構築技術の観点から、実際に起こった身近な社会システムトラブルの2〜3を題材に、システムのしくみ、どこでなにが起こったのか、原因は?、対策は?、などを分析し、システム構築の基本となる技術的な点や考え方についてのいろいろな視点からの原理原則を知ってもらいます。
 また、実際にソフトウエア開発を行う上での基本的な考え方についても説明します。
 具体的には、大規模ソフトウエア開発には何が求められているのか、プロジェクトはどう作りどう進めるのか、どうマネジメントするのかなどについて基本的なことを説明します。プロジェクトマネジメント、ソフトウエアエンジニアリングの基礎とも言えます。
 時間があれば、最後に、これから就職を考えている学生さんに、ICT業界での仕事についてやどういう人材が求められているかを話します。
富士通ミッションクリティカルシステムズ福冨 秀則
12月3日企業における情報共有 〜エンタープライズ・ソーシャルウェア〜 企業の中で仕事をするときどうやって情報共有をしているか興味ありませんか?
 企業内の情報共有やコラボレーションの方法は時代とともに変化しています。最近は、TwitterやSNSなどのソーシャルメディアの技術や考え方が、企業内にも次々と導入されています。この講義では、事例やIBM社内の身近な例を紹介しながら、企業内情報共有基盤の動向や製品について紹介します。
日本アイ・ビー・エム行木 陽子
12月10日通信キャリアのサービスシステム構築と運用情報システムは導入分野や対応業務が多岐に渡り、その構築・運用のスタイルも様々である。本講義では、通信事業者やサービスプロバイダが数千万人規模の加入者向けにサービスを提供するための情報システムとその構築における考え方を紹介する。大規模・高信頼システムの提案、仕様の検討及び設計上の配慮や運用維持の工夫などの中から、システムインテグレータの仕事を実感頂く。
三菱電機インフォメーションシステムズ小林 敦
12月17日企業内ネットワークの最新技術とアーキテクチャー企業内ネットワークで実際に使用されているネットワーク技術に基づいて、最近のトレンドやアーキテクチャ(設計の考え方)を解説する。
以下、例として、
・企業内ネットワークの動向。企業内ネットワークの特徴、データセンターネットワークの最新技術、ルーティング、高信頼設計、ネットワークセキュリティなど。
・ネットワークアプリケーションの性能分析手法。ネットワーク遅延が性能に与える影響、分析手法、パフォーマンス向上の手法、など。
・企業内ネットワークの設計・構築プロジェクトの実際。要件定義、プロジェクトマネージメン、ドキュメンテーション、テストなど。
日本アイ・ビー・エム佐藤 正和
1月7日震災後の新しい社会(クラウド、SNSとの関わり)東日本大震災の混乱の中、情報共有・伝達手段にクラウドやSNSは新たな可能性を提示してくれました。実際に富士通が被災地において、クラウド環境をどのように構築したか、またSNSの利用によって、情報の拡散と共有が迅速になり、またその動きが社会に新しい価値を提供しはじめています。
富士通濱田 真輔
1月14日実世界ビッグデータ活用による社会価値創造ビッグデータが注目されている。特にセンサーやカメラから集まる実世界ビッグデータは社会やユーザの様々な課題解決に役立つと期待されている。本講義では、社会やユーザの課題解決のために、より高い価値を生み出そうとする企業での研究開発の考え方と、その事例として、世界最先端の実世界ビッグデータ解析技術(映像解析、データマイニング)と応用を、一部はビデオ等も用いて具体的に紹介する。
日本電気福島 俊一


 ■ 電気通信大学 西11号館 火曜日 4時限 14:40〜16:10
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
10月27日天気予報システム開発プロジェクトとイノベーション放送局における天気予報システム開発において、プロジェクトマネージャとしての経験談を紹介する。地震、津波という緊急電文を扱うシステム開発の特殊性を解説し、プロジェクトを進める中で、お客様の心を掴んだ秘話を紹介する。期待以上の顧客価値を提供するイノベーションとは何かについても伝える。
富士通濱田 真輔
11月10日現実世界とデジタル世界の融合拡張現実(AR:Augmented Reality)とは、実写の世界にデジタルの情報を重ね合わせて利用者をサポートするインターフェイスです。この技術、歴史は古いのですが位置情報を取得する仕組みと携帯デバイスの高性能、低価格化に伴い、今では誰もが手にすることのできるインターフェイスとなってきています。本講義ではARについて様々な例をあげてご理解いただくだけでなく、この技術が皆さんの身近なところで、どのように応用できるか?といった今後の展望についても検討していきます。
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング井手田 信
11月17日通信キャリアのサービスシステム構築と運用情報システムは導入分野や対応業務が多岐に渡り、その構築・運用のスタイルも様々である。本講義では、通信事業者やサービスプロバイダが数千万人規模の加入者向けにサービスを提供するための情報システムとその構築における考え方を紹介する。大規模・高信頼システムの提案、仕様の検討及び設計上の配慮や運用維持の工夫などの中から、システムインテグレータの仕事を実感頂く。
三菱電機インフォメーションシステムズ小林 敦
11月24日拡張現実(AR)と状況認識(センサーネットワーク)を用いた観光支援・地域活性化拡張現実(AR)・状況認識(センサーネットワーク)の例示し、観光支援や地域活性化に向けた活用について述べる。日本ユニシスでの実証実験(目玉おやじロボットを使ったデジタル妖怪探し、タイトラベルナビ)や事例(デジタル妖怪スタンプラリー)を紹介する。
日本ユニシス中川 靖士
12月1日ビッグデータ時代のFPGAの使い方Field Programmable Gate Array(FPGA)はユーザが自分自身で設計したシステムを、その場で実装できる便利なデバイスである。従来、FPGAはシステム評価を行うためのプロタイプ用途に使われてきたが、近年、ビッグデータ処理の複雑なアルゴリズムの解法や、加速のための用いられる場合も増えてきた。本講義ではFPGAの解説とその最新の応用方法に関して述べる。
日本電気中村 祐一
12月15日シリコンフォトニクス技術の基礎と通信用超小型光モジュールへの応用 近年、Si LSIの量産技術を光通信用デバイスに応用した、シリコンフォトニクス技術が注目を浴びている。
 これは、従来の石英系光導波路よりもデバイスサイズを圧倒的に小型化できる、受光器や変調器などの多機能デバイスを集積できる、LSI量産工程で生産することで低価格が期待できる、などの特徴をシリコンフォトニクス技術が有しているためである。
 講義では、シリコンフォトニクス技術の基礎的な説明からスタートし、同技術を光通信用モジュール製品に応用する場合の技術課題についても議論を行う。
沖電気工業佐々木 浩紀
12月22日純粋数学の応用例としての暗号技術大学で学んだことがどう社会に応用されているかの一例として、純粋数学(整数論)がどのように暗号技術で使われているかを紹介する。
数学の世界で研究されていた素数の性質、それをうまく使って構成されたRSA暗号、その安全性の基礎となる素因数分解問題を主題とし、最近のより高度な機能を持つ暗号方式についても簡単に紹介する。数式はなるべく用いず、数学を専攻していない学生でも聴講できるように平易に解説する。
東芝小池 正修
1月5日セキュリティー・オペレーション・センターがとらえるインターネット脅威動向今、企業や組織がどのような脅威にさらされているのか?また、どのように対策を打っていけばよいのか?日本IBM セキュリティー・オペレーション・センター(Tokyo SOC)で観測した実際の攻撃事例や対応事例を交えながらご紹介します。
日本アイ・ビー・エム窪田 豪史
1月12日国際政治とインターネット20世紀後半以降、最も革新的に伸び、社会に影響を与えたのはIT(情報通信技術)である。特にインターネットの登場はあらゆる業種・分野に著しい変化を迫った。インターネットには国境がなく、国という統治機構を越えた存在になっている。国家レベルのサイバー攻撃に対し国が報復を表明し、「第5の戦場」と言われる空間にもなった。ここでは、国際政治とインターネットの関わりについて政府や産業界の動向を交え解説する。
日立製作所梶浦 敏範


 ■ 東北大学 大学院情報科学研究科 木曜日 4時限 14:40〜16:10
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
10月8日クラウドコンピューティングとビッグデータ−個人情報の活用が鍵−本講義ではITの2大潮流であるクラウドコンピューティングとビッグデータが実現する世界と、そのために必要となる個人情報の安心・安全な活用について述べる。なりすましによる脅迫状の送付や無料アプリによる電話帳データ抜き取りなどの問題が起こっている。これはITの利便性の影の部分となる。マーケティング、医療、環境対策などで活用されるさまざまなデータと活用方法としての人工知能、クラウドソーシング等について述べる。
<紹介する事例>
i-Ware Laboratory社i-Foot、Amazon社(Bounty Hunter、Mechanical Turk)、
NetFlix社(NetFlix Prize)、Pandora社(Pandora)
Kickstarter社(Kickstarter)他
日立製作所柴田 英寿
10月15日ビッグデータ時代のFPGAの使い方Field Programmable Gate Array(FPGA)はユーザが自分自身で設計したシステムを、その場で実装できる便利なデバイスである。従来、FPGAはシステム評価を行うためのプロタイプ用途に使われてきたが、近年、ビッグデータ処理の複雑なアルゴリズムの解法や、加速のための用いられる場合も増えてきた。本講義ではFPGAの解説とその最新の応用方法に関して述べる。
日本電気中村 祐一
10月22日実世界ビッグデータ活用による社会価値創造ビッグデータが注目されている。特にセンサーやカメラから集まる実世界ビッグデータは社会やユーザの様々な課題解決に役立つと期待されている。本講義では、社会やユーザの課題解決のために、より高い価値を生み出そうとする企業での研究開発の考え方と、その事例として、世界最先端の実世界ビッグデータ解析技術(映像解析、データマイニング)と応用を、一部はビデオ等も用いて具体的に紹介する。
日本電気福島 俊一
10月29日日本におけるオープンデータの取組み ビッグデータやパーソナルデータの議論の中、注目されているオープンデータに関して目標と可能性について説明する。また、実際に訪問した場所を含めて日本各地の自治体における取り組みの状況を述べる。また、海外における状況にも触れる。さらに、それらの状況を踏まえてこれから取り組むべき課題を検討する。
日本ユニシス三浦 仁
11月5日電子カルテが拓く未来の医療 安心安全な医療の実現、病院経営の改善と効率化、地域の医療供給体制全体の効率化など今日の医療が抱える課題解決のキーテクノロジーとして電子カルテが注目を集めている。
 電子カルテを始めとする医療情報のIT化について、歴史及び現状、目的と機能、将来の方向性について紹介する。
富士通高橋 俊哉
11月26日データベース技術の最新動向と今後の展望近年ビッグデータを背景として、データベース技術は大きな技術変革が起こっている。RDB時代までの変遷から、近年の大規模データ処理におけるHadoop、NoSQL、NewSQLなどの技術動向、およびデータ設計や運用における変革について、日本ユニシスの取り組みとともに紹介する。
日本ユニシス中山 陽太郎
12月3日ビッグデータにより進化する新たな企業ITの方向性世の中を騒がせているビッグデータ。これからの企業ITのメインストリームだとも言われ、お試しや興味本位での利用の時代を終えてその真価が問われる場面が多くなりました。 そのようなトレンドの中で、ビッグデータ自身がテクノロジーとしてもビジネス活用としても大きく変化している他、ビッグデータを契機とした新たな企業ITの方向性がいくつも産まれ始めています。
 このビッグデータから派生した新たな企業ITの方向性をテクノロジーの視点やビジネス活用の事例とともにご紹介すると共に、企業の皆様が差別化戦略にどう活かそうとされているのか、またこれから社会に出られてビッグデータに関わるお仕事をする学生の皆様がこれにどのように関わっていくのかを考えていただくヒントをご提供する講義です。
日本アイ・ビー・エム石井 旬
12月10日センサネットワークを実現する無線マルチホップセキュリティ技術近年、M2M(Machine-to-machine)エリアネットワークとして注目されているセンサネットワークと、それを支える無線マルチホップセキュリティ技術を紹介する。920MHz帯を利用したセンサネットワークの実用化に向けての取り組み、および、基本となるセキュリティ機能について説明し、無線マルチホップネットワークへの応用について研究事例と共に紹介する。また、関連する国際標準動向なども紹介する。
沖電気工業八百 健嗣
12月17日情報セキュリティの基盤技術暗号技術の最新動向−こんなに身近になった暗号− 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや現代ネットワーク社会にとって必要不可欠なキーテクノロジーとなっています。
 本講義では、PCや携帯電話など、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号の安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウド向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機松井 充
1月7日情報ネットワークと危機管理情報ネットワークの利用に関わるリスクと、その対策、管理の方法に焦点を当てます。各論として、情報セキュリティのあり方を検討します。個人情報や技術情報の漏洩、社会インフラやIoTシステムの安全性・信頼性への攻撃などの事象に対する危機管理方法を検討します。
東芝遠藤 直樹
1月14日情報システムのセキュリティ設計 情報システムのセキュリティ構築、とくにその設計技術を概観する。
 システムのセキュリティを高めることは暗号技術のみで成り立つものではないが、そのことはあまり認識されていない。そこで本講では、ソフトウェア工学とセキュリティ技術の学際領域であるこの分野の「いま」を、わかり易く講義する。
東芝ソリューション島田 毅


 ■ 津田塾大学 小平キャンパス 月曜日 2時限 10:30〜12:00
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
9月28日クラウドコンピューティングとビッグデータ−個人情報の活用が鍵−本講義ではITの2大潮流であるクラウドコンピューティングとビッグデータが実現する世界と、そのために必要となる個人情報の安心・安全な活用について述べる。なりすましによる脅迫状の送付や無料アプリによる電話帳データ抜き取りなどの問題が起こっている。これはITの利便性の影の部分となる。マーケティング、医療、環境対策などで活用されるさまざまなデータと活用方法としての人工知能、クラウドソーシング等について述べる。
<紹介する事例>
i-Ware Laboratory社i-Foot、Amazon社(Bounty Hunter、Mechanical Turk)、
NetFlix社(NetFlix Prize)、Pandora社(Pandora)
Kickstarter社(Kickstarter)他
日立製作所柴田 英寿
10月5日実世界ビッグデータ活用による社会価値創造ビッグデータが注目されている。特にセンサーやカメラから集まる実世界ビッグデータは社会やユーザの様々な課題解決に役立つと期待されている。本講義では、社会やユーザの課題解決のために、より高い価値を生み出そうとする企業での研究開発の考え方と、その事例として、世界最先端の実世界ビッグデータ解析技術(映像解析、データマイニング)と応用を、一部はビデオ等も用いて具体的に紹介する。
日本電気福島 俊一
10月12日クラウドの動向とクラウドネットワークにより広がるIoTによる産業創生社会インフラ化するクラウドの発展をネットワークの視点で解説する:
 ・ネットワーク技術の変遷とクラウド化するITシステムでのネットワークの役割
 ・クラウドネットワーク技術
 ・クラウドネットワークにより広がるIoTサービスの現状と今後
日立情報通信エンジニアリング平岩 賢志
10月19日ビックデータ分析を支える技術とその応用例モバイルデバイスの広がりが、膨大なデータを発生させるようになりました。その巨大なデータを処理し、価値のある情報に変えていくことが期待されています。巨大なデータを現実的な時間で処理するのに必要な技術の概要と、機械学習などの応用例を紹介します。
日本ユニシス田中 要
10月26日クラウド・コンピューティング概論2014年10月、ISO IEC JTC1よりクラウド・コンピューティングに関連する国際標準が2件出版された(ISO/IEC 17788、ISO/IEC 17789)。また、ユーザー企業におけるクラウド・サービスや製品の普及も確実に進んでいる(*1)。更に、商用製品の基盤として活用されるほど、OpenStackやCloud Foundry等クラウド・サービスのオープン・ソース実装は成熟してきている。本講義では、クラウド・コンピューティングの定着を一つの機会として、これまでの経緯も振り返りながら、クラウドの概要を論ずる。講義内容としては、講師もその標準化に携わったクラウドのISO IEC国際標準を睨みながら、クラウドの歴史、意義、アーキテクチャー、実装例等に触れるほか、コンテナ技術等最新技術動向についてもカバーする。
*1) http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20140724Apr.html
日本アイ・ビー・エム樽澤 広亨
11月2日クラウド時代へのシステムアーキテクチャの変遷現在は膨大な数のクライアントにサービスを提供するため、システムの構造も変化しています。メインフレームなどの中央集中的なアーキテクチャから、サーバクライアント型のアーキテクチャを経て、現在の分散・クラウド型アーキテクチャへの変遷を紹介します。
日本ユニシス田中 要
11月9日仮想化インフラ実装技術解説 いまやITインフラの基礎技術として重要かつ不可欠なテクノロジーである仮想化技術について、技術動向(サーバ仮想化、クライアント仮想化、クラウド制御技術など)を紹介します。
 またサーバ仮想化を中心として、必要な構成要素(サーバ、ストレージ、ネットワーク)のポイントや、主要機能や特徴など、実績にもとづく構築技術に関して説明します。
ユニアデックス石原 啓
11月23日次世代LBSの可能性ロケーションベースサービス(Location Based Services:以降LBSと表記)は、位置情報を利用したサービスです。この言葉が、第三世代携帯電話サービスの普及とともに頻繁に使用されるようになった理由は、携帯電話を始めとする小型携帯機器がGPS受信機を搭載し、誰もが、いつでもどこでも位置情報を取得できるようになったことに起因しています。今後、LBSは現在の位置情報に加え、利用者の発信する情報や各種センサーの情報が加わることで、さらに多様化、高度化していくことが予想されます。本講義では、LBSのサービス形態の動向をもとに、今後のLBSの発展について考察した内容や、その為にベンダーやユーザーが取り組んでいくべき点について、ご紹介していきます。
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング井手田 信
11月30日拡張現実(AR)と状況認識(センサーネットワーク)を用いた観光支援・地域活性化拡張現実(AR)・状況認識(センサーネットワーク)の例示し、観光支援や地域活性化に向けた活用について述べる。日本ユニシスでの実証実験(目玉おやじロボットを使ったデジタル妖怪探し、タイトラベルナビ)や事例(デジタル妖怪スタンプラリー)を紹介する。
日本ユニシス中川 靖士
12月7日データエンジニアリング & ビジネス 〜健康・医療情報の利活用に向けて〜 「日本再興戦略」をはじめとして、政府等からの各種戦略・提言において、健康長寿社会の実現が取り上げられ、研究活動やサービスの創出が求められています。これらの活動を行うにあたっては、医療・健康に関わるデータを広く収集・統合し、そのデータを利活用することが重要な位置を占めます。
 今回の講義では、健康・医療分野におけるデータ利活用の取り組みを例に、ICT(特にデータエンジニアリング技術)が果たす役割を紹介します。
日本ユニシス星野 隆之
12月14日ITと地球環境 〜持続可能な社会の実現に向けて〜人類共通の緊急課題である地球環境問題。講義を通じてその現状を認識するとともに、課題解決に向けた電機電子業界の取り組み、特に製品・サービスにおける取り組みを解説する。そして、一見、地球環境との関わりが無さそうなITが、実は最重要課題である地球温暖化を解決に導く可能性を秘めていることについて論じる。
富士通功刀 昭志
12月21日電子カルテが拓く未来の医療 安心安全な医療の実現、病院経営の改善と効率化、地域の医療供給体制全体の効率化など今日の医療が抱える課題解決のキーテクノロジーとして電子カルテが注目を集めている。
 電子カルテを始めとする医療情報のIT化について、歴史及び現状、目的と機能、将来の方向性について紹介する。
富士通高橋 俊哉
1月6日企業におけるデータマイニング技術の活用および期待近年、企業情報システムが増加し、様々な業務において企業活動データ、ログなどが蓄積されてきている。販売管理やクレームの処理において、これら蓄えられたデータをデータマイニング技術によりデータ分析し、企業活動へフィードバックする事例などについて説明する。
三菱電機インフォメーションシステムズ菅野 幹人
1月18日企業経営へのビッグデータ活用昨今話題となり、バズワードとも言われるビッグデータについて、書籍、ホワイトペーパー、新聞記事、ITベンダーの解釈、事例など、様々な角度から世の中で語られていることについて多角的・網羅的に紹介することで一般的な理解を深めると共に、ビッグデータをはじめとするデータ分析により企業経営に貢献することについて論じます。また、それを様々な企業におけるデータ分析の活用事例から確認すると共に、企業におけるビッグデータ活用の実践ための組織やアプローチなどを、実際の多くでの企業での取り組みからご紹介します。ビッグデータに関する本質的な理解を深め、企業経営や活動における活用について実践的な知識を身につけていただくための講義となります。
日本アイ・ビー・エム石井 旬