<組込み系ソフトウェア・ワークショップ2015:資料室> 組込み系開発の実践的モデリング 〜モデリングを成功させるには〜
| ■ ワークショップの紹介 ■
JEITA組込み系ソフトウェア開発に関するワークショップも、おかげさまで好評のうちに今年で9年目を迎えました。日本の組込み系ソフトウェア開発の強みは、擦り合わせによる高品質開発にあると言われていますが、 大規模化・複雑化・短納期化・多機種化の潮流の中で、国際競争力を今後も維持していくことが難しくなってきています。 さらに最近では System of Systems やIoT, IoE の新しい波も到来して、それに対応する必要があります。このような状況への対処として、私たちは品質の強化、開発スピードアップ、アーキテクトの育成、実践的モデリングというテーマで、今までワークショップを開催してきました。その中で特にアーキテクチャ設計の重要性を議論し、発信してきました。 そこで、今回のワークショップでは昨年に引き続き、アーキテクチャ設計でも重要な「モデリング」をテーマにワークショップを開催しました。今回のワークショップでは、モデリングをテーマにした2年目のワークショップとして、昨年に議論したモデリングの課題から始め、何を対象にし、何の目的で、どのようにモデリングしていくべきなのかを、モデリング手法やツール、開発プロセスと絡めながら、開発現場の方々と議論していきました。 このワークショップでは、南山大学の青山幹雄教授によるモデリングの基調講演を皮切りに、モデリング手法とツール、そして現場の声をテーマに、オージス総研の青木淳氏やテクマトリックスの中島裕生氏、富士通の三橋崇氏、デンソーの亀田伸哉氏によるモデリングのパネルディスカッションを行いました。 最後に“全員参加107人ワークショップ:徹底議論!モデリングと開発プロセス”と銘打った討論セッションで、参加者の皆様と活発にご意見やご質問をしていただきました。 出席者全員が参加して一つのテーマを議論する今年の「全員参加107人ワークショップ」では、パネルディスカッションの熱気を引き継ぎ、司会進行役からの設問に対して全員が自分の意見を3色の色紙を挙げて表明し、近くの机に居合わせた人達がチームとなって一斉に会場全体で議論している様子は、今年も参加者の意欲と意識の高さを感じるワークショップそのものでした。 当日は、90名近い方々の参加となり、組込みソフトウェア関係者の意見交換・情報交換の場として継続していく重要性を感じつつ、今回のワークショップを終えました。
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