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平成27年度(平成27年4月〜平成28年3月)
わが国におけるサーバの出荷実績


平成28年5月24日
一般社団法人 電子情報技術産業協会
ITプラットフォーム事業委員会



 平成27年度(平成27年4月〜平成28年3月)の、わが国におけるサ−バの出荷実績は、以下のとおりとなった。
 需要の中心であるIAサ−バは、台数・金額とも対前年増となり、サ−バ全体の需要を牽引した。
IAサ−バは、金額では5年連続で前年規模を上回った。一方で、UNIXサ−バ、メインフレ−ムは、台数・金額とも前年を下回った。 


◆平成28年度以降の見通しについて
 
 国内経済は、株価上昇、大企業中心での業績好転が見えていた昨年と大きく変わり、個人消費の停滞継続、中国経済の減速等により不透明な状況となっている。更に株価が年初より大きく下落し、円高も急速に進み、企業業績への影響も懸念されている。マイナス金利導入等の対策があったものの、景気は厳しさを増している。
一方で、IoT(Internet of Things)等でITベンダと企業の共創による新たなサービス創出の動きも出てきている。また、インバウンドの増加による需要増、オリンピック開催に向けたインフラ設備の投資拡大の兆しも見えている。


このような市場環境において、下記の分野・領域においてサ−バ需要の拡大が見込まれる。
クラウドを活用したシステム・サ−ビスの拡大に対応するデータセンター構築・増強。
IoTの浸透によるネットワーク接続デバイスやデータの増加など市場変化への対応。
ビッグデータの高速解析や機械学習による新たな価値創造への取り組み。
社会や市場からの要請による、高度なサイバーセキュリティへの対応。
システム運用効率化に向けたサ−バ統合・仮想化からシステム統合への取り組み拡大。
大容量メモリの搭載、多重ネットワークの構築を実現する高性能サーバの導入
企業内ユーザ部門での利用拡大に伴う新たなサーバの導入

  IAサ−バは、幅広い用途で今後も需要の中心となることが見込まれる。UNIXサ−バは、企業の基幹システムを担う需要はあるが、IAサ−バへの需要分散等もあり、減少が予想される。メインフレームは、高度の信頼性を要求される社会インフラシステムの中核で、今後も一定の需要が見込まれる。

■ 平成27年度総出荷
■ 平成27年度 上半期・下半期総出荷
■平成27年度 第4四半期
■【価格帯別】出荷台数・金額(平成27年度)
■【産業別】出荷台数・金額(平成27年度)
■ 平成27年度出荷自主統計参加会社



 [お問合せ先] インダストリ・システム部:03-5218-1057






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