<組込み系ソフトウェア・ワークショップ2016:資料室>
IoT時代の実践的モデリング
〜IoTを成功に導くモデリングの成功のコツ〜
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■ 全員参加108人ワークショップ概要 ■
全員参加 108人ワークショップ:
徹底議論!IoT時代のモデリング、その成功への道
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上記のテーマを中心に様々な視点から議論が展開された。
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当日は100名近い参加者で活発な議論が行われた。
司会の山田氏
アドバイザの渡辺氏
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このワークショップでは、3名から4名程度のグループで議論をしてもらい、また参加者全員に3色のカードが配られ、それを持って挙手することで意思表示を行った。
カードで意思表明
ディスカッションの様子
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ワークショップ参加申し込み時に、モデリングの使用状況や課題、その対策などについての事前アンケートを実施し、80名近くの方からアンケートの回答が得られた。
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ワークショップでは、これらを元に、モデリングについての議論が進められた。
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時間一杯まで、活発な意見交換が行われた。
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ワークショップでは、これらを元に、モデリングについての議論が進められた。
【議論の流れ】
テーマ1: 導入の壁
モデリングを導入するときの壁について議論をしました。最初にモデリングを導入済みか、これから導入するか、または諦めたかを会場に聞きました。その結果、導入済みが4割、これからが5割、諦めたが1割でした。
次にモデリング導入の阻害要因を会場に聞きました。担当者のスキルが原因と言うのが6割で、中間マネージャがリスクを取らないが3割で、トップが方向性を示さないが1割でした。ちなみに講師全員が中間マネージャが原因であるとしていました。
解決策を講師の方々に聞きました。「一般論として、経験者がいない場合は Fearless Change のパターンに習う(鷲崎)」「モデリングに特化した部分は分けて考えていくべき(鷲崎)」「実直な人はモデリング無しでゴリゴリ進めてしまいがちで、楽したいという動機がモデリング導入に寄与する(土樋)」「プロジェクトを経営に影響を与えない範囲で失敗させれば、モデリング導入のきっかけになる(四反田)」などのコメントがありました。
会場からは「派生開発でアーキテクチャが崩れているのにリスクに気づいていない」「金が出ない。財布を握っている人の説得は」などの多数の意見が出ました。
その後、派生開発について会場に聞きました。派生開発だけどコードは崩れていないが1,2名で、崩れない仕掛けを入れているが4割、崩れているが放置しているが5割でした。
テーマ2: 定着の壁
次のテーマとして、モデリングを導入したのはいいが、それが定着しない問題について議論しました。最初にアーキテクチャやアーキテクト、その育成について会場に聞きました。その結果は下記のマインドマップを参照してください。
会場から、モデリングに必要な抽象化能力を持った人を選抜する方法はどんなものがあるかという質問や関連する質問がいくつか出ました。これに対して「モデリングの抽象化能力を計測する必要がある(鷲崎)」「抽象化できる=ある程度の見方・観点・視点が決められる人。(土樋)」「人事制度に絡んで、キャリアパスとして多くの人がマネージャになるが、技術者で進むパスもある。人事制度としての資格はないが人に認められているからそこそこの給料になる。(四反田)」というコメントが出て、会場との多くのやりとりがなされました。
最後に講師陣から締め括りのコメントがありました。「アーキテクトがプロジェクトリーダを兼ねるケースが多い。アーキテクチャは先行投資、先々の開発の為の布石と考えた方が良い。(四反田)」「最近、また上位のモデリングが流行ってきて面白くなってきた。何か分析したときの気づき「Aha!体験」ができる機会を作っていきたい。(土樋)」「組織の開発力を上げたいという思いでやってきた。アーキテクトの役割が大きい。その育成の仕事に取り組んでいく。(河内)」「いいやり方を形式知化して、ここだけに留めず、みんなで共有していけると思う。自分は測定にこだわりたい。設計の良し悪し、抽象化能力、一緒に取り組めることがあればうれしい。それで業界の競争力が高まれば良い。(鷲崎)」
議論の概要(クリックすると PDF が表示されます)
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