トップページ >

IS-13-情端-2 プリンターに関する調査報告書

■ エグゼクティブサマリ ■
1.プリンター市場動向
1.1 2012年の市場実績
2012年のドットマトリックスプリンター分野の市場実績は,330万台であった。(対前年比98%)
縮小幅はいわゆる先進国地域の方が大きく,新興国に需要を頼る形となっていたが,2012年はどの地域を見ても2%前後の落ち込みに留まっている。2008年から2009年にかけての金融危機の影響で全世界的にIT投資が縮小されたため,古いシステムをそのまま使っていたところが改めてシステムの入れ替えなどIT投資を再開したためではないかと思われる。
インクジェットプリンター分野の2012年の市場実績は,7,500万台であった。(対前年比90%)
世界経済の低迷が続く中で,これまで右肩上がりだった地域にも減速感が見られ,市場の冷え込みとともに価格競争は継続するなど,厳しい情勢が続いている。長年インクジェットプリンターのメーカーとして有名であった会社も複数社その事業を終結するなどの動きも見られた。インクジェットプリンター単機能機とインクジェットプリンター複合機の比率は単機能機が2割弱に対し,複合機が8割強である。年々、複合機の比率は高まっている。
ページプリンター分野は,ページプリンター複合機のモノクロ機およびカラー機が前年からプラス成長となったものの、ページプリンター単機能機のモノクロ機およびカラー機が前年からマイナスとなり,ページプリンター/ページプリンター複合機合計の市場実績は,3,660万台であった。(対前年比95%)
1.2 2015年までの見通し
2015年のドットマトリックスプリンターの世界市場は台数ベースで330万台となる見込みである。(2012年−2015年 年平均成長率 0%)
2015年のインクジェットプリンター単機能機/複合機全体の世界市場見通しは, 台数ベースで7,880万台(年平均成長率 2%)という結果となった。単機能機の世界市場は, 台数ベースで1,000万台(年平均成長率 −7%),一方,複合機の世界市場は, 台数ベースで6,890万台(年平均成長率 3%)の規模になると見通した。
2015年のページプリンター/ページプリンター複合機全体の世界市場見通しは,台数ベースで4,050万台(年平均成長率3%)という結果となった。ページプリンターの世界市場は,台数ベースで2,070万台(年平均成長率0%),一方,ページプリンター複合機の世界市場は,台数ベースで1,980万台(年平均成長率7%)の規模になると見通した。

2.プリンター技術動向
2012年の電子写真方式のプリンターの発売数は、SFP(Single Function Printer)が10社34機種、MFP(Multi Function Printer)が10社98機種、合わせて132機種だった。SFPは2008年の69機種の発売から減少傾向が続いているが、MFPは2009年と2010年を除き100機種前後の発売数を保っていた。2010年からプリント・オン・デマンド(以降PODと記す)分野用の製品をSFP/MFPとは分けて分析を行っているが、2012年のPOD機種数は2011年とほぼ同等の4機種であった。
電子写真方式では、SFPは用紙の一般的な包装単位である500枚に合わせたデスクトップタイプを主に、MFPは500枚を越える用紙を扱える容量を持たせたコンソールタイプを主として、どちらも省エネ性と生産性のバランスを取りながら進歩しているように見える。
インクジェット方式の発売数は、SFPが5社17機種、MFPが5社39機種、LFP(Large Format Printer)が5社22機種、合わせて78機種だった。SFPとMFPは2007年から続いていた発売数の減少傾向に反して2011年の発売数を上回る発売数となり、MFPでは過去最大の発売数となっていた。
インクジェット方式では、A4サイズのMFPが一般家庭及びビジネス用の基本となり、SFPがL判/ハガキ用の小型モデルや高品位写真用の多色モデル、その他ビジネスにそれぞれ特化してMFPを下支えする構図が明確になってきている様に見える。
感熱・熱転写方式の発売数は、6社6機種だった。この内、家庭用は1機種のみであり、業務用途への特化が継続している。
ドットインパクト方式の発売数は、シリアル方式が1社7機種で、ライン方式での発売はなかった。発売数は少ないものの、複写伝票の作成や振動,埃,塵などの多い作業環境での印刷需要など,古くからの業務形態を継続している市場で一定のポジションを堅持していると見ている。

ページの先頭へ戻る