JEITA

<組込み系ソフトウェア・ワークショップ2013:資料室>
組込み系開発のアーキテクト
〜アーキテクトをどのように育てるのか〜

■ 講演の概要 ■
会場の様子
会場の様子

講演

開会の挨拶: ソフトウェア事業基盤専門委員会の活動について、ワークショップ2013の狙いと課題認識
基調講演: アーキテクト〜期待と現実〜
事例講演1: アーキテクトは育てられるか -- 富士通での取り組み --
事例講演2: 課題解決型アーキテクチャ事例とアーキテクト育成の取り組み


1. 開会の挨拶:ソフトウェア事業基盤専門委員会の活動について、ワークショップ2013の狙いと課題認識
ソフトウェア事業基盤専門員会の活動の出発点となった課題認識は、『擦り合わせなるものが日本の開発力の強みと言われているが、
急激に増大している開発規模や短納期化の中で、「擦り合わせ」が強みになっているのであろうか』であった。
この課題認識に基づいた2005年度から2011年度までの活動内容の要点と今年度(2013年度)の活動について報告した。
2005年度からの3年間は「品質」をメインテーマに、 2008年度からの3年間は「開発スピードアップ」をテーマにしてきた。
その活動を通して重要であったアーキテクトについて 2011年度から活動をしてきている。
2010年度までの活動での課題やそれを解決するための提言では、「アーキテクチャ設計」が弱く、さらにそのための「アーキテクト」が必要であることが何度も出てきた。
そこで2011年度から始まる3年間の活動では、このアーキテクトそのものをテーマにしている。このテーマで2011年度と2012年度にワークショップを開催し、
今年はアーキテクトに関するワークショップの3回目に当たる。
今回のワークショップでは、「アーキテクトはどのように育てるのか」と題して、昨年度までの議論を深堀するところから始めていきたい。
以上からこのワークショップをスタートし、開発者視点に立脚して、組込み系ソフトウェア開発におけるアーキテクトについて、
参加された方々との議論の中から明らかにしたい旨が当専門委員会委員長 五味氏より紹介された。
五味氏
JEITAソフトウェア事業基盤専門委員会委員長 五味氏(OKI)



2. 基調講演:アーキテクト〜期待と現実〜
基本編:ソフトウェアアーキテクチャ
 アーキテクチャ設計の難しさの例
 アーキテクチャ記述の概念フレームワーク
 ISO/IEC 9126
 概念フレームワーク
 アーキテクチャ設計の枠組み
 クロスカッティング
 多元的な関心事の分離
 ソフトウェアの進化
 レガシーソフトウェア
 故障率曲線
 アーキテクチャ不整合
 ソフトウェアプロダクトライン
 ソフトウェアエコシステム
 アーキテクチャの効用
組織編:アーキテクチャ設計と組織
 再利用の成熟度
 組織の文化
育成編:アーキテクト
 人の育成
 組織の育成
 方向性
岸氏
岸知二教授(早稲田大学)



3. 事例講演:アーキテクトは育てられるか -- 富士通での取り組み --
アーキテクチャとは
 アーキテクチャは「基本設計」「構成設計」とは異なる
アーキテクトとは
 StrongThinker、人・神・己に意識を広げて「訳」を考える、新しい現実に浸る
 既にある問題を上手に解くのではなく、新しい問いを自分で立てる
 60点でも価値のある問いを立てる
 キョロキョロしない
 アーキテクトは辛いよ・・・、語り、考え続ければ何かが起こる、機会は必ず訪れる
アーキテクトを見つけ、育て、活用する
 アーキテクトは少ない、アーキテクトは活用できないし育たない
 それでもアーキテクトは必要だ
 「コミュニティ」という方法、技術者は技術者と会話しているのが幸せ、組織としての取り組み
 PPE: Professional Product Engineer
 うまく行っているかというと、、、
武氏
武理一郎氏(富士通研究所)



4. 事例講演:課題解決型アーキテクチャ事例とアーキテクト育成の取り組み
課題解決型アーキテクチャ
 モデル・アーキテクチャ・アーキテクト
 アーキテクチャの種類
 課題と課題解決方法
 アーキテクチャとプロセス
 アーキテクチャ設計の枠組み
 課題解決型アーキテクチャ開発
 目的指向アーキテクチャ開発プロセス
アーキテクチャ事例紹介
 A開発手法紹介
 課題に基づくアーキテクチャ開発
 AOO
アーキテクチャ育成の取り組み
 アーキテクトに求められるスキル
 アーキテクト育成の取り組み(使用スキル)
 アーキテクト育成の取り組み(構築スキル)
岩橋氏
岩橋正実氏(三菱電機メカトロニクスソフトウエア)


©JEITA,2013