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平成28年5月10日

ITサービス利活用プロセスの検討
 − 情報システム部門からITサービス部門への変革に向けて −
「平成27年度 調査報告書」の公表について



一般社団法人 電子情報技術産業協会
ソリューションサービス事業委員会
ITサービスビジネス環境整備専門委員会


 ソリューションサービス事業委員会 ITサービスビジネス環境整備専門委員会(以下、「本専門委員会」)では、ITサービスの利用者と提供者の共通の評価指標に着目し、リスクマネジメントやSLA/SLMを中核テーマとして調査・研究活動を行ってきました。

 近年、IT関連業界においては、クラウドサービスだけでなく、ビッグデータやCPS※/IoT等に代表されるように、急激な環境変化が見られます。それに伴い、企業における情報システム部門は、事業・業務の効率化を図るために単にIT化を進めるだけでなく、事業環境の変化や事業方針・戦略の変化に応じて社内の業務部門に貢献できる組織として、ITサービスを軸にしたIT環境を提供することが求められていると考えています。

 そこで、本専門委員会では、情報システム部門がITサービス部門へと変革していくためのITサービス利活用プロセスの検討を行い、「ITサービス利活用プロセス・タスク一覧」を作成しました。本年度の調査活動の主旨、目的、活動内容、一覧表の説明等を、「平成27年度 ITサービス利活用プロセスの検討 - 情報システム部門からITサービス部門への変革に向けて- 」としてまとめ、一覧表と共に公表することとしました。

 「ITサービス利活用プロセス・タスク一覧」は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の「i コンピテンシ ディクショナリ2015」のタスク一覧をベースにITサービスを開発・提供することを中心に、サービスの企画・開発から評価も含めた、ライフサイクル全体を通して効率的・効果的に活動できるようにタスクを分類・整理しています。

 今後、対象タスクの範囲の拡充や各タスクの作業内容の深掘りおよび見直し等を進める予定ですが、情報システム部門が業務部門のためにITサービスを開発・提供する活動において、本報告書が有効であると考えます。これにより、企業の収益向上や競争力強化等につながる「攻めのIT経営」にも積極的に取り組めるようになることを期待いたします。

 ※CPS(Cyber Physical System)とは、実世界にある多様なデータをセンサーネットワーク等で収集し、サイバー空間で大規模データ処理技術等を駆使して分析/知識化を行い、そこで創出した情報/価値によって、産業の活性化や社会問題の解決を図っていくものです。





以上





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