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IS-16-情端-3 入力装置に関する調査報告書

■ エグゼクティブサマリ ■
第Ⅰ部 イメージスキャナに関する調査
▪ 2015年の出荷実績
2015年のイメージスキャナの出荷実績は以下のとおりであった。

2015年のイメージスキャナの出荷実績は,台数では316万台(前年比4%減),金額では831億円(前年比3%増)と,台数は減少し,金額は増加という結果となった。
フラットベッドスキャナ(A3以下/50,000円以下のフラットベッド)が台数(17%減),金額(12%減)ともに減少し,主に業務で紙文書の電子化やOCRなどに使用されるドキュメントスキャナ(A3以下/50,000円以下のフラットベッドを除く)が,台数(8%増),金額(7%増)と増加を示した。
▪ 2018年までの出荷見通し

2018年のイメージスキャナは,台数では 309万台(2015年比2%減),金額では849(同2%増)という結果となった。
このうちドキュメントスキャナは,2015年と比べて台数で17%増,金額で6%増となる見通しである。
一方,フラットベッドスキャナは,2018年には2015年と比べて台数で30%減,金額で30%減との見通しとなった。

第Ⅱ部 OCR関連装置に関する調査
1.2015年の国内市場規模
2015年(2015年1月から12月)のOCR市場は,台数(本数)ベースで約22万7千台,金額ベースで約125億円となっており,前年比でそれぞれ約42%減,約18%減という結果になった。台数と金額ベースが減少した主な要因としては,文書用OCR「ソフトウェアタイプ」の減少の影響によるものである。
伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」が台数(本数)ベースで約96%増の約1万台,金額ベースで約3%増の約12億円となっており,特需があったと推測する。文書用OCR は,本数ベースでは約50%減の約18万5千本,金額ベースでは約12%減の約5億4千万円となった。ソリューションサービスは金額ベースで,約15億6千万円となった。
2.2018年までの見通し
2018年のOCR市場は,台数(本数)ベースで約55万台(2015年比 約244%増),金額ベースで約132億円(2015年比 約6%増)と見通した。タイプ別では,伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は台数ベースで約1万6千台,金額ベースで約92億円,伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」は本数ベースで約1万3千本,金額ベースで約11億9千万円,文書用OCR は本数ベースで52万本,金額ベースで約1億7千万円と見通した。
伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は2015年は特需での急増があったが,2016年からは,横ばいに推移していくと見通した。2018年については,マイナンバー,ストレスチェック対応による増加傾向と見通した。
文書OCRはWindows 10対応や好景気に支えられ,2016年以降台数(本数)ベースで増加すると見通すが,台数とは反比例で金額ベースについては,低価格化が予想され,減少の傾向と見通した。ソリューションサービスは,2016年以降は約30億円の水準で推移するものと見通した。

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