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ITプラットフォーム市場動向及び2016年度サーバ出荷実績

平成29年5月30日
一般社団法人 電子情報技術産業協会
ITプラットフォーム事業委員会



 2016年度(2016年4月〜2017年3月)の、わが国におけるサ−バの出荷実績は、以下のとおりとなった。
 需要の中心であるIAサ−バは、台数・金額とも対前年増となった2015年度から反転し、UNIXサ−バ、メインフレ−ムと同様に台数・金額とも前年を下回った。
 出荷金額の最も大きいIAサ−バは、6年ぶりに金額で対前年を下回った。 


◆2017年度以降の見通しについて
 
 国内経済は、インバウンドの増加、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けたインフラ設備投資などで、需要拡大の期待が継続している。IT分野においては、IoT(Internet of Things)、ビッグデータの高速解析やAI(人工知能)を取り込んだ共創による新たな価値創造の動きも活発化していることに加え、社会インフラの整備、セキュリティ対応強化等で需要拡大の兆しが見えている。
 このような市場環境において、下記の分野・領域においてサ−バ需要の拡大が見込まれる。
クラウドを活用したシステム・サ−ビスの拡大に対応するデータセンター構築・増強。
IoTの浸透によるネットワーク接続デバイスやデータの増加など市場変化への対応
ビッグデータの高速解析やAIによる新たな価値創造への取り組み
社会や市場からの要請による、高度なサイバーセキュリティへの対応
システム運用効率化に向けたサ−バ統合・仮想化からシステム統合への取り組み拡大
企業内ユーザ部門での利用拡大に伴う新たなサーバの導入

 以上のようにサーバ市場は、グローバルでは、新領域が需要増のプラス要因となって好転基調にある。国内市場においては、効率投資追求による投資抑制や、サーバ統合・仮想化のさらなる進展の影響で減速となったが、今後は、上記領域のプラス要因の浸透と、グローバル市場の好影響等により、需要確保が期待できる。
 IAサ−バは,幅広い用途で今後も需要の中心となることが見込まれるが,市場環境や技術動向によっては,需要に影響を与えることも想定される。UNIXサ−バは、企業の基幹システムを担う需要はあるが、IAサ−バへの需要分散等もあり、減少が予想される。メインフレームは、高度な信頼性を要求される社会インフラシステムで、今後も一定の需要が見込まれる。

■ 2016年度総出荷
■ 2016年度 上半期・下半期総出荷
■ 2016年度 第4四半期
■【価格帯別】出荷台数・金額(2016年度)
■【産業別】出荷台数・金額(2016年度)
■ 2016年度出荷自主統計参加会社
■ ITプラットフォーム市場動向及び2016年度サーバ出荷実績 記者発表資料



 [お問合せ先] インダストリ・システム部:03-5218-1057






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