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情産-17-情端-3 入力装置に関する調査報告書

■ エグゼクティブサマリ ■
1.イメージスキャナに関する調査

1.1 2016年の出荷実績

 2016年のイメージスキャナの出荷実績は以下のとおりであった。

 2016年のイメージスキャナの出荷実績は,台数では310万台(前年比2%減),金額では742億円(前年比11%減)と,台数,金額ともに減少という結果となった。
フラットベッドスキャナ(A3以下/50,000円以下のフラットベッド)が台数(2%減),金額(10%減)ともに減少し,主に業務で紙文書の電子化やOCRなどに使用されるドキュメントスキャナ(A3以下/50,000円以下のフラットベッドを除く)も,台数(2%減),金額(11%減)ともに減少した。

1.2 2019年までの出荷見通し


  2019年のイメージスキャナの見通しは,台数では 298万台(2016年比4%減),金額では761億円(同2%増)という結果となった。
このうちドキュメントスキャナは,2016年と比べて台数で9%増,金額で6%増となる見通しである。
 一方,フラットベッドスキャナは,2019年は2016年と比べて台数で22%減,金額で21%減との見通しとなった。


2.OCR関連装置に関する調査

2.1 2016年の市場規模

 2016年(2016年1月から12月)のOCR市場は,台数(本数)ベースで約11万6千台,金額ベースで約98億円となっており,2015年比でそれぞれ約49%減,約21%減という結果になった。台数と金額ベースが減少した主な要因としては,デバイスタイプおよび文書用OCR「ソフトウェアタイプ」の減少の影響によるものである。デバイスタイプは2014年、2015年の特需が落ち着き、2013年以前の出荷規模に落ち着いた。伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」が台数(本数)ベースは2015年同様の約1万台だったが,金額ベースで約25%増の約15億円となっており,2015年からの特需が継続していると推測する。文書用OCR は,本数ベースでは約50%減の約9万3千本,金額ベースでは約12%減の約4億4千万円となった。ソリューションサービスは金額ベースで,約20億となった。

2.2 2019年までの見通し

2019年のOCR市場は,台数(本数)ベースで約39万台(2016年比 約330%増),金額ベースで約130億円(2016年比 約132%増)と見通した。タイプ別では,伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は台数ベースで約1万6千台,金額ベースで約89億円,伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」は本数ベースで約8万本,金額ベースで約13億円,文書用OCR は本数ベースで36万本,金額ベースで約5千8百万円と見通した。
伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は、2019年にかけて,マイナンバー,ストレスチェック対応、オリンピックに向けた設備投資により、増加傾向と見通した。
文書OCRはソフトウェアの商品形態が多様化しているため、2017年度以降は市場動向に合わせサブスクリプション方式やクラウド方式によって販売されるソフトウェアの金額集計を行う。ソリューションサービスは,2017年以降は約27億円の水準で推移するものと見通した。



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