技術戦略部会
JEITAナノエレクトロニクス技術フォーラム
-ナノエレクトロニクスが支える将来の社会基盤と展望-
IT・エレクトロニクス技術は、多くの産業において製品やサービスの高機能化や生産性向上を実現するためのキーテクノロジーとして、各種製品やサービス等の付加価値創造の源泉を担っており、社会の発展に大きく貢献してきました。
今日の社会で扱う情報量の急激な増加に伴い、増大するエネルギー消費は、世界共通の課題である地球温暖化の一要因となっており、革新的なIT・エレクトロニクス技術開発による解決が急務となっています。革新技術の中でも特に、ナノエレクトロニクスは、従来のエレクトロニクスの機能を格段に向上させ、かつ大幅な省エネルギーを実現できるキーテクノロジーと期待されています。
JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)では、これまで、当該分野の開発動向調査及び標準化活動を実施すると同時に、ナノエレクトロニクスの研究開発の重要性を提言してきました。また、ナノエレクトロニクスが今後、将来のアプリケーションにどう貢献していくか、各種動向調査しておりますが、これらの活動の一環として、「nano tech 2012」の期間に併せて東京ビッグサイトにて、一般公開のフォーラムを開催することとしました。この機会に是非ご参加頂けますよう、ご案内致します。
【日 時】 平成24年2月16日(木) 13:30~17:00
【場 所】 東京ビッグサイト会議棟 605会議室
http://www.bigsight.jp/press/access/
【主 催】 一般社団法人 電子情報技術産業協会
【企 画】 技術戦略委員会/ナノエレクトロニクス研究会
【申込方法】 参加申込書に必要事項をご記入の上、下記の「申込先」宛にメール(またはFAX)
等でお申込み下さい。登録完了時には、ご登録E-Mailアドレスに確認メールをお送り致
します。また、ご登録のご住所宛に「受講票」と「請求書」をお送り致します。
【申込先】 E-Mail : tsc4@jeita.or.jp
【申込期限】 平成24年2月13日(月)必着
【定 員】 120名(定員になり次第締め切らせて頂きますので、お早めにお申し込み下さい。)
【参加費】 4,000円(JEITA会員) 8,000円(JEITA非会員)
※ JEITA会員になることを検討中の非会員は、会員扱いとさせて頂きます。
後日担当部門から会員手続きのご連絡をさせて頂きます。
※ 参加者には、講演資料のほか、昨年度委員会報告書「環境・エネルギー分野に
貢献するナノエレクトロニクス研究開発」を当日お渡し致します。
【お問合せ先】 一般社団法人 電子情報技術産業協会 知的基盤部 技術戦略グループ
TEL 03-5218-1059 FAX 03-5218-1078
E-mail : tsc4@jeita.or.jp
◆プログラム◆
司会 二瓶 瑞久 ナノエレクトロニクス研究会委員〔(独)産業技術研究所〕
13:30~13:35 「開催の挨拶」
大谷 成元
ナノエレクトロニクス研究会主査(富士通研究所)
13:35~14:10 「新たな国家プロジェクトの在り方について」
吉田 健一郎氏
経済産業省 産業技術環境局研究開発課 企画官
産業競争力強化に向けて、強者連合による国家プロジェクトの取組み
についての考え方等、我が国における研究開発の在り方や今後の政
府としての取組みをご紹介頂き、将来の我が国の方向性を探ることと
しています。
14:10~14:50 「未来を創るセンサネットワーク」
森川 博之 氏
東京大学 先端科学技術研究センター 教授
未来を創るICTの方向感として、「社会基盤としてのICT」と
「エクスペリエンスとしてのICT」を示します。特にICTを使っ
た、環境、都市、農業、医療、資源等それぞれの産業におけ
る新たなストーリー展開を考え、産業構造、経済構造、社会
構造の大きな変革に繋げていくことが必要です。ICTがこの
ように新たな展開をみせる中、時系列データであるストリーム
データを集めることの重要性を示す共に、センサネットワーク
やM2Mネットワークへの強い期待と課題とを示します。
14:50~15:30 「ボディエリアネットワーク国際標準と産業界の被災地を含めた展開活動」
黒田 正博 氏
(独)情報通信研究機構 国際推進部門標準化推進室マネージャー
ボディエリアネットワーク(BAN)の初めての国際標準
IEEE802.15.6が成立します。この標準仕様を概観するととも
に、この仕様を基本にした産業界の業界標準化活動と被災地
を含めた国内外の実際への適用活動を紹介します。
15:30~15:40 休 憩
15:40~16:20 「人に馴染み、生体に近い有機系人工デバイスを目指して」
三林 浩二 氏
東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授
生体は有機材料で構成され、化学エネルギーで駆動するシステ
ムです。本講演では、有機材料を母材にデバイス技術を組合せ
たバイオセンサや、体液中に含まれる成分で駆動するアクチュエ
ータ等、新規な人工システムを紹介します。
16:20~17:00 「植物工場の現状と今後の課題」
池田 英男 氏
千葉大学 環境健康フィールド科学センター 特任教授
(大阪府立大学名誉教授)
「植物工場」では、周年生産、計画生産、安定生産、高品質生産
などを可能とすることが期待されています。それを実現するために
は、各種センサとそのデータを基にした環境調節技術、そして植
物の生理と環境応答についての理解が必要になります。本講演
ではその概要を説明します。
プログラムの内容につきましては、変更となる場合もありますので予めご承知おき下さい。