以上の見地から当委員会としては、以下の3点を電子協の参加会員会社に提案します。
提案1:カタログ等への記載表現について「VDTの電磁界が健康に影響を与える」等、ユーザに誤解を与える表現の自粛をお願いします。
提案2:電磁波防護用品について
当委員会でも「VDT機器に対するOAエプロン・画面フィルタ等の電磁波防護用品」の使用を推奨しません。
なぜなら、これらの電磁波防護用品にうたわれている効果には疑問点が多々あるからです。販売・利用を行うのであれば、その電磁波防護用品の効果を科学的に確認すべきと考えます。・対象となる電磁波防護用品
・効果の確認手順の提案
・効果の確認における注意点
・機能の低下と副作用・専門家への相談
電磁波防護用品の効果の確認は、その製造会社から提供されたデ−タを読むだけでは不十分な場合もあります。これらの場合には専門的な知識を持つ人に相談したり、会員各社において再確認の実施が必要です。注:提案3:VDT機器の選択について
電磁波による健康影響を気にするユーザにとっては、科学的には効果が皆無であっても、プラセボ効果があるかも知れません。他に副作用がなければ、VDTからの電磁波による健康影響を気にして仕事ができない場合等は、画面フィルタを付けることによって、気休めとなり、ストレスが解消されて、仕事が順調にいくという側面までは、当委員会では否定しません。「もともとVDUからの電磁界放射などは各国の基準や国際的基準により許容された曝露限度値よりもはるかに低い値である」というWHOの見解にもあるようにVDTから放射する電磁界は問題はないと考えられます。
ここで言う国際的な曝露基準(ICNIRP)と比較すると、表1に示すようにMPRU、TCOおよび当協会のガイドラインは充分に低いものです。
ICNRP:国際非電離放射線防護委員会
一般にユーザは実際に電磁界のレベルを確認する手段を持っていないため、不安を解消しきれない場合もあります。そこで電磁界レベルが低減されたことを保証するためには、当協会の低周波電磁界に関するガイドラインへの適合品で充分であり、これらの製品の使用を推奨します。
表1 ICNIRPの曝露基準と電磁界強度に対する技術基準値
(50Hz 磁界の場合) 単位[μT(マイクロテスラ)]
ICNIRPの曝露基準 100 TCO 0.2 MPRU 0.25 電子協 0.25
