EMF・表示装置委員会 (旧日本電子工業振興協会 VDT対策専門委員会)
平成13年4月5日
【目的(方針)】
近年、表示装置の使用に際して、「表示装置の使用による疲労」、「表示装置から漏洩する電磁波」などによる健康への懸念が表示装置使用者の間に生じており、実際に規制等のアクションが行われている。表示装置に関する健康問題を中心に研究や規制の調査を行い、業界としての対応を検討し電子産業の発展に寄与する。
【事業概要】
[1]調査・電磁波の健康影響に関する国内外の研究とその動向調査・表示装置から漏洩する電磁波の強度測定
・電磁波防護用品の性能評価
・表示装置から漏洩する電磁波のペースメーカへの影響
・表示装置から漏洩する紫外線の強度
・白内障等との関連性
[2]啓蒙活動と意見交換
・電磁波に関する関連機関との情報交換・VDTセミナーによる当委員会の活動の紹介
・学会での論文発表
・インターネットによる情報公開
【資料】
[1]電磁波の健康影響に関する見解・VDTからの電磁波は健康に影響を及ぼすのだろうか?〜〜当委員会からの提案とその根拠が記載されています。〜〜
(1)カタログ等への記載表現について
「VDTの電磁界が健康に影響を与える」等、ユーザに誤解を与える等、あたかもVDTからの電磁界がVDT使用者に健康影響を与えているとの誤解を与えるような表現の自粛をお願いしています。
(2)電磁波防護用品について
WHOファクトシート210でも謳われているように、VDTの電磁界が健康影響を与えるものではなく、当委員会では「VDT機器に対するOAエプロン・画面フィルタ等の電磁波防護用品」の使用を推奨していません。
(3)VDT機器の選択について
当協会の低周波電磁界に関するガイドラインはWHOやICNIRPの提唱している基準値と比較して、充分低い値を基準値としています。VDTからの電磁界を低減したVDTを使用したいとの顧客の要望がある場合、当協会のガイドラインへの適合品を推奨しています。
[2]調査報告書類
・台湾出張報告 (1998年5月)台湾のVDTメーカや工業会と交流会を開き、低周波電磁界の規制に関する意見の交換を行った。
・欧州出張報告 (1999年2月)
電磁波に関する規制が進んでいると言われる欧州に赴き、電磁波の生体影響に関する研究、規制の動向等の最新情報を調査した。
[3]VDTセミナー
・第1回 (1999年開催)過去10余年に渡る当委員会の活動状況・成果、VDTに対する電磁波規制の動向、生体影響の研究状況、低周波磁界暴露状況調査の結果等を発表した。
[4]学会発表
・第73回日本産業衛生学会 (2000年4月)VDTの生体への影響、VDTの低周波電磁界のガイドラインの内容、低周波磁界暴露状況調査結果、電磁波防護用品の効果を発表。
[5]ガイドライン
・情報処理機器用表示装置の静電気に関するガイドライン(第3版) JEIDA-G11-1996・情報処理機器用表示装置の低周波電磁界に関するガイドライン(第2版) JEIDA-G15-1996
【質問やお問い合わせ】
電子情報技術産業協会 EMF・表示装置委員会e-mail:t-amano@jeita.or.jp