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1.データセンターのエネルギー効率評価指標 DPPEの国際標準化

日本(旧グリーンIT推進協議会)は、米欧の官民関係者と協議しつつ、データセンターのエネルギー消費を4つの要素で評価するDPPEという包括的な指標を開発しました。
これは、従来のファシリティ部分の省エネだけでなく、データセンター内で稼働するIT機器の効率なども含めて評価する、世界初の包括的な指標です。

4つの要素(サブ指標)は、2014年にISO/IEC JTC1/SC39に提案され(うち3つが日本提案)、投票の結果、新規作業項目として承認されました。うち一つ(日本提案REF)は2016年4月にISとして発行されています。 現在、残りの2つも国際標準化に向けて検討作業が進められており、2017年夏頃にはISとして発行が予定されています。(2016年時点)

DPPE(Datacenter Performance Per Energy) を構成する4つのサブ指標:

  ① PUE  = Power Usage Effectiveness       (ファシリティのエネルギー効率)
  ② REF  = Renewable Energy Factor         (再生可能エネルギー利用率)     日本提案
                     ※ISO/IEC 30134-3:2016(E) として発行済
  ③ ITEE = IT Equipment Energy Efficiency (IT機器のエネルギー効率)       日本提案
  ④ ITEU = IT Equipment Utilization           (IT機器の利用率)                   日本提案
※①PUE、②REFの 規格番号は下記のとおりです。
  入手については(一財)日本規格協会にお問い合わせください。
    http://www.jsa.or.jp/store/index.html
   
PUE : 規格番号 ISO/IEC 30134-2:2016
標題 : Information technology -- Data centres -- Key performance indicators -- Part 2: Power usage effectiveness (PUE)
標題 : 情報技術-データセンター-主要業績評価指標-第2部:電力消費効率(PUE)
発行年月日: 2016-04-19
REF : 規格番号 ISO/IEC 30134-3:2016
標題 : Information technology -- Data centres -- Key performance indicators -- Part 3: Renewable energy factor (REF) 標題 : 情報技術-データセンター-主要業績評価指標-第3部:再生可能エネルギー利用率
発行年月日: 2016-04-19

2.IT機器との連携による省エネ推進

データセンタ―内で稼働する各種の機器の省エネ対応動向や、機器間の連携等についても、情報共有を行っています。 具体的には、JEITAおよび関係団体の機器の委員会(サーバ/ストレージ/電源装置等)と定期的に情報交換を行い、機器を含めたデータセンター全体の省エネについて検討しています。

■第1回 データセンターとIT機器の情報交換会(省エネ)
  [開 催 日] 平成27年1月28日(水)14時~17時
  [場   所] JEITA会議室
  [プログラム] 1.各委員会より 省エネ取組に係る講演
         (データセンター、サーバ、テープストレージ他)
         2.意見、情報交換
  [参 加 者]  関係団体およびJEITA内の関係委員会より30名

■第2回 データセンターとIT機器の情報交換会(省エネ)
  [開 催 日] 平成27年11月4日(水) 14時~17時
  [場   所] JEITA会議室
  [プログラム] 1.機器側の最新動向
         (1) 薄膜電力センサ (2) サーバの動向 (3) テープストレージ活用による省エネ
         2.データセンター側の課題意識
         (1) 温度湿度要件について  (2) 電源関連について
  [参 加 者] 関係団体およびJEITA内の関係委員会より約50名

3.海外との連携

日本(旧グリーンIT推進協議会)では、2007年より欧米の官民関係者とともに「Global Harmonization会議」でデータセンタ―の省エネ推進について協議を重ね、DPPEの考え方の共有などを実施してきました。その検討結果もふまえて、DPPEは国際標準の案としてJTC1 SC39で議論され、4つの要素(サブ指標)は、2017年夏頃にはすべてISとして発行される予定です。
「Global Harmonization会議」は2015年度より第2ラウンドに入り、JEITAグリーンIT推進委員会「データセンタ―省エネ専門委員会」において、欧米等と、省エネ型データセンタ―の普及に係る情報交換等を行っており、2016年12月に、イタリア・ミラノ北部でF2F会議が2日間の日程で開催されました。
最終的には、省エネ型データセンターの認定制度、あるいは省エネ型データセンターに係る規制・条例、及びそのベストプラクティスをホワイトペーパに纏め、省エネ型データセンターに関する参考文献として発行される予定です。

<会議の構成メンバー>
  EU   : 欧州委員会 Joint Research Center
 http://iet.jrc.ec.europa.eu/energyefficiency/ict-codes-conduct/data-centres-energy-efficiency
  米   : エネルギー省(DoE)、環境保護庁(EPA)
  日   : 経済産業省
  民間団体: JEITA(GIPC)、The Green Grid 他

4.データセンタ―省エネ専門委員会について

JEITAグリーンIT委員会「データセンタ―省エネ専門委員会」では、以下の体制で事業を実施しています。

■国際標準化事業 : 「JTC1 SC39国内委員会」 に協力して取り組んでいます。
■機器との連携事業: 「データセンタ―・IT機器連携WG」を設置して取り組んでいます。
→ 委員会組織図

[データセンター省エネ専門委員会 参加企業]

   インターネットイニシアティブ
   NTTデータ
   東芝
   日立製作所
   富士通
   キューブシステム(客員)
   日本データセンタ―協会(客員)




参加企業
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5.データセンターの省エネに関連する製品と優遇制度のご紹介

下記「グリーンIT製品ご紹介」のサイトで、データセンタ―の省エネに資する製品等をご紹介しています。政府の補助金等の情報も掲載していますので、ご活用ください。

  省エネ・節電に役立つグリーンIT製品のご紹介
  http://home.jeita.or.jp/greenit-pc/power_saving/index.html


【お問合せ先】

JEITA 環境部 グリーンIT担当
電話  03-5218-1054
メール greenit@jeita.or.jp

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