平成20年2月5日
(社)電子情報技術産業協会 ソリューションサービス事業委員会 IT内部統制専門委員会 2007年度IT内部統制に関する市場調査(ユーザ対応状況調査) 2006年6月に「金融商品取引法」(通称 日本版SOX法)が制定され2007年2月には「財務報告に係る内部統制の評価および監査に関する実施基準(以下、実施基準)」が公開され、国内企業でも内部統制への関心が高まりを見せています。 当協会ソリューションサービス事業委員会、IT内部統制専門委員会では、2006年度より民間企業の内部統制全体やIT内部統制への取り組み状況について調査を実施しております(2006年度調査結果は07-計-8 IT内部統制に関する調査報告書 平成19年3月に収録)。このたび、2007年度の調査結果がまとまりましたので、速報として概要をご紹介いたします。 本調査結果は内容を分析し、個別企業を対象に行ったヒアリング結果を含めて、年度調査報告書(平成20年5月頃発行予定)として取りまとめて、有料頒布いたします。 1. 調査期間:2007年10月〜11月 2. 調査対象 国内株式市場上場全企業(3,947社)に対し、無作為抽出によるアンケート調査を、2007年10月から11月に実施。有効回答は152社。連結売上規模、従業員規模のユーザの属性は上場全企業と同等の構成。 3. 調査結果(概要) @ IT内部統制取り組み状況 未着手は殆どなく、文書化フェーズ以降に進む企業が約半数に増加している。但し、中堅以下の企業の進捗遅れがやや目立ち始める。 A IT内部統制関連の投資意向 昨年の調査同様に「2007年度の投資額が最も大きくなる」との意見が多いが、「2008年度の投資額が最も大きくなる」という意見も増加している。 B IT内部統制関連ツール(ソフトウェア)導入状況 文書化ツールは昨年の調査に比べ、「導入済み」の企業が大きく増加している。 内部統制プロジェクト進捗管理ツールは「導入済み」企業は全体では15%と低いが、大手企業は「導入済み」または「1〜2年以内での導入可能性あり」の比率が高い傾向にある。 ID管理などのセキュリティ関連ツールは、昨年の調査同様に「導入済み」または「1〜2年以内での導入可能性あり」の企業は半数を超えている。 C 監査人との協議の頻度 監査人との協議の頻度は1回/月が約40%と一番多く、意思疎通についても「ほぼ満足」している企業が多い。但し、小規模企業は監査人との関係について満足度は低い傾向にある。 D 海外子会社の内部統制 海外の事業所や子会社の内部統制強化推進/モニタリングについて本社が行う企業は65%となる。 作成文書の言語は、「日本語」と「英語」がそれぞれ半数を占める(海外の事業所や子会社を持つ企業は、全体の約1/3) 以上
■ 「 米SOX法対応状況と日本版SOX法の最新企業動向」 [PDF]
© JEITA,2008
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