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大学の先生インタビュー(北川先生/河辺先生)

筑波大学
北川 博之(きたがわ ひろゆき)先生

筑波大学大学院
システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻
専攻長 教授
(2008年現在) ソフトウェアシステム分野
(北川データ工学研究室)

北川 博之(きたがわ ひろゆき)先生

筑波大学
河辺 徹(かわべ とおる)先生

筑波大学大学院
システム情報工学研究科
コンピュータサイエンス専攻
准教授
(2008年現在) 数理情報工学分野
(制御システム研究室)

河辺 徹(かわべ とおる)先生

情報系の学問は、未来を考え、世の中を変えていくための学問

情報系の学問とは、どのような学問なのでしょうか。

人間の活動は、数多くの種類の「情報」をもとに成り立っています。例えば、今、私がいるこの環境も、温度、モノの色、形、匂い、硬さ、などのすべての情報を集めることができれば、 再現することが可能です。今の環境を「情報」として再現することができれば、例えば、海外の空間をバーチャルに日本で再現することなどもできるようになります。 テレビ電話をもっと発展させ、電話や会議の相手が本当にそこにいるように見せる技術も、「情報」の集積によって実現することができます。
また、人間の行動記録やいろいろな観測結果など、さまざまな「情報」をデータとして蓄積すると、そこから多様な分析が行えるようになります。蓄積したデータの分析を行うことで、例えば、人の行動の傾向など、 ただデータを見るだけでは分からないことが明らかになることもあります。
このように、ありとあらゆる情報を収集・蓄積したり、検索・分析することで、人間の活動を深く把握し、次への新しいステップを踏み出すことができるようになるのです。

このように、「情報」は人間活動の基本です。そのような意味で、情報系の学問は、人間活動と密接に関わっており、人間活動の未来の姿を考えることが、そのまま研究テーマになります。
例えば、私が指導している石田梢さんの研究は、まさに今の社会で求められている技術の研究です。 こんな技術があれば世の中がもっと便利になるとか、こんなシステムによって世の中がもっと発展する、ということを考えるのが、情報系の学問の役割なのです。
このように考えると、情報系の学問とは、世の中の今の課題を分析した上で、その未来の姿と課題の解決方法を考える学問だと言えます。情報系の学問は、“世の中を変えていくための学問”とも言えるでしょう。

北川 博之

いろいろな人が活躍できる情報系の分野

学問の世界も企業の世界も含めて、情報系の分野の魅力とは何でしょうか。

情報系の分野では、優秀な個人の技術やアイディアが世界を変えることもあります。今使われている技術の多くも、個人のアイディアがその源にあります。 言い換えれば、素晴らしい技術やアイディアがあれば、個人の力で、世界も、未来も、変えることができるのです。個人の力で、未来を創り、世の中を変えられる。 これは、他の分野にはない大きな魅力だと思います。
しかも、近年、情報系の分野では、さまざまな人材が求められるようになっています。 昔は、論理的な思考力やセンスがとても重要でしたが、今は、例えば、デザインの研究などの分野では、フィーリングや感性なども必要です。 情報系の分野は、いろいろな能力・個性を持った多様な人材が活躍できる、可能性に満ちた分野だと言えます。

情報系の分野で活躍するために必要な力とは何でしょうか。

情報系の分野で活躍するためにまず必要なものは、「問題意識」だと思います。今の世の中のあらゆるものに対して「問題意識」を持つことができれば、情報系の学問によって、 それを解決する方法を考えることができます。
例えば、先輩大学生インタビューの石田さんは、「幼稚園の送迎バスをもっと便利に利用できないか」という問題意識を持ち、 それを情報システムによって解決しようとしています。また、青木くんは、「現代のコンピュータには課題がある」という問題意識を持ち、 それを解決したいという大きな目標を持っています。このように、いろいろな面で「問題意識」を持ち、それを解決しようとすることが、情報系の学問における勉強や研究のテーマになります。
さらに、学問の世界でも企業の世界でも、情報系の分野で活躍している人は、こうした「問題意識」を持ち、さらにそれを解決する力のある人です。 問題を解決するためには、その問題を解決するための技術について、よく知らなければなりません。 上の先輩の例で言えば、石田さんの場合は、情報システムを開発するための技術やプロジェクトマネジメントを知らなければいけませんし、 青木くんの場合は、ハードウェアの仕組みや制約を解決するための最先端の技術についても知らなければいけません。 そのような意味では、大学や大学院は、あなたの問題意識を解決する知識や方法を学ぶ場所です。 さまざまな「問題意識」を持つ人に大学に来ていただき、大学や大学院でそれを解決する力を身につけていただきたいと思います。

高校では、どのような勉強をしておくべきですか。

河辺 徹

情報系の学問の基礎には数学がありますので、やはり数学は重要です。しかし、大学で研究を行うためには、数学だけでは不十分であり、英語力や文章読解力なども、とても大切です。 他にも、世の中の仕組みを理解する上では、社会などの科目も重要だと思います。高校で学習する科目は、すべて大学での基礎になると思って、しっかり勉強していただくとよいと思います。
また、情報系の分野を勉強する上でも、他人とのコミュニケーションやチームワークは、必要不可欠です。

研究活動は1人ではできませんので、多くの人とコミュニケーションをとって進めなければなりませんし、石田さんのプロジェクトのように、大きなソフトウェアを開発するためには、 チームで力を合わせることが必要です。その基礎をつくるために、高校生の頃から、いろいろなことに興味を持って、いろいろな体験をしてきてほしいと思います。 部活動などにも、ぜひ積極的に取り組んでください。高校生の皆さんにとっては、どんな経験も皆さんの人生の基礎をつくる材料になると思います。

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