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エンジニアインタビュー IT× 環境・エネルギー

IT× 環境・エネルギーこの分野の未来像を紹介

株式会社日立製作所 西本 恭子(にしもと きょうこ)さん

情報・通信システム社 経営戦略室  企画本部 事業戦略ユニット 部長代理 (2015年現在)

大学では経営工学分野のシステム工学を専攻。 大学時代から大規模なシステム開発に憧れ、システムエンジニアとして入社した後、システムの開発・提案などの幅広い経験を積む。 8年前に情報・通信システム社の環境部門に移り、環境×ITをテーマにした新しい取り組みを始める。 現在は、新事業を企画する現部署で農業×ITという次のテーマに取り組んでいる。

西本 恭子(にしもと きょうこ)さん

新しい分野でITの可能性を育てる

今どのようなお仕事をされているのですか。

今は、ITを活用した新しい事業を企画する部署の中で「環境」と「農業」の分野を担当しています。 ITは社会の至るところで広く活用されるようになりましたが、もっと活用の余地がある分野もたくさんあります。 「環境」と「農業」はその良い例です。これらの分野では、ITをもっと様々な形で活用できる可能性があります。 私の今の仕事は、こうしたITの新しい可能性を見つけ、それを大きく育てていくことです。
例えば環境の分野では、ITを活用した環境や生態系の保全に取り組んでいます。2011年に神奈川県の秦野市に「ITエコ実験村」という施設を開設し、 地域の協力を得ながら、人の手とITの力で自然を再生・保全する活動を行っています。
この取り組みは、私が企画・提案を行い、社内で採択されて始まりました。自分で土地を探すところから始めて立ち上げに1年、開村してから3年が経ちましたが、 今では地域の小学生や様々な企業の方が毎年大勢訪れるほど賑わっています。

IT× 環境・エネルギー

施設の中では、ITによって夜中も生き物を観察したり、センサーで温度・湿度などの環境データなどを記録・収集し、 環境変化がどのような影響を生き物や植物に与えるかということを定量的に評価する試みを行っています。 環境の分野ではITはまだ十分に活用しきれていませんが、ITによってこんなこともできるという 可能性を世の中に示す取り組みとしては、一定の成果を挙げたのではないかと思っています。

どのような点に最もやりがいを感じますか。

IT× 環境・エネルギー

「環境」や「農業」の分野でどのようにITを活用できるかというテーマは、将来的には地球規模での環境問題や食糧問題の解決にもつながるものだと考えています。 まだ取り組みは始まったばかりであり、これからもっと知恵を出し合っていく必要がありますが、 こうした大きな問題の解決にITが活用できるようになれば、ITを専門とする私たちの手で、もっと住みやすい地球が実現できるはずです。 ITエンジニアという立場から、地球の未来に貢献できること、そして、子どもたちに素晴らしい未来を残してあげられること、これが今の私のやりがいになっています。
実際に「ITエコ実験村」に訪れた子どもたちの笑顔が見られたときは、この取り組みを続けてきたよかったと感じます。 中には「ITってスゴイね」と言ってくれる子どもたちもいて、そういった感想を耳にしたときは、自分の手でITの可能性を伝えられたことにやりがいを感じます。 「ITエコ実験村」に訪れた方々から、世の中に役立つ取り組みだと分かっていただけたときにも、同じようなやりがいを感じます。

どのような点に最も面白さを感じますか。

自分の手でITの新しい可能性を考え、それを切り拓くという機会は、それほど得られるものではないと思います。 そのような意味で、貴重な機会を通じて、その楽しさを経験できたということはとても幸運だったと思います。 新事業の立ち上げに取り組んだ経験のない私にとっては、何もかもが初めてであり、不安もたくさんありましたが、 多くの人の協力を得て一つずつ課題を乗り越え、無事に「ITエコ実験村」が開村したときは、本当に大きな充実感と達成感を味わいました。 新しい取り組みを進める上では、周りの人と交渉したり、説得したりといった場面もありますが、そこで重要なのは、結局は自分の熱意です。

IT× 環境・エネルギー

そこに自分の真剣な思いがあるからこそ、相手もそれに応えようとしてくれるのだと思います。 周囲の協力を得ながら新しい可能性を切り拓いていくためには、その中心に熱意が必要なのだということ、そして、熱意があれば意外と物事は拓けていくものだということを学びました。

女性ITエンジニアとしての活躍

家庭や育児と仕事との両立は大変でしたか。

ITエンジニアは、男女にかかわらず活躍できる仕事だと思います。企画・提案も含めて様々な仕事がありますし、 メールを活用して仕事を進めるというスタイルを取ることもできます。私も産休・育休を2回ずつ取得しましたが、 周囲の方の理解やサポートもあり、仕事のしづらさを感じることはあまりありませんでした。
働き方は、これからますます多様化し、便利になっていくと思いますので、女性だからといって活躍の可能性が制限されることはまったくないと思います。

未来社会におけるITの可能性

今後の課題や目標を教えてください。

私たちの生活におけるIT活用については、「便利さ」と「省エネ」の両立が課題であると考えています。 環境に配慮するからといって、これまで実現されていた便利さを犠牲にすることは難しいのが現代社会です。 便利でありつつも、省エネで環境に配慮するということを両立しなければ、環境・エネルギー問題の解決は進まないと思います。 そのためにはITそのものの省エネ化とITによる効率化が環境・エネルギー問題の解決の鍵になるのではないかとみています。

IT× 環境・エネルギー

農業分野におけるIT活用については、農業従事者が経験に基づいて行っている栽培・収穫などのノウハウをデータ化して、 ITで制御できれば、経験の浅い従事者や新規参入者の支援となり、担い手の減少、高齢化といった農業の抱える課題解決に貢献できると考えます。 ITによる適切な環境管理によって収穫量を増やし、食糧問題の解決につなげることもできます。
また、ITを活用して農作業の負担を減らし、大変な仕事というイメージを払拭して先進的なものに変えていくことも重要です。 すでに、自動収穫ロボットのように実現している技術はありますので、それを普及させていくことも課題だと思っています。

IT× 環境・エネルギー

環境や農業以外の分野としては、ロボットに注目しています。IoT(Internet of Things)の普及が進み、 人工知能を持つモノやセンサがネットワークで広くつながるようになると、ロボットがいろいろな場面で活用できるようになるはずです。 それによって、現在の社会が抱えている課題が少しでも解決できるようになれば、ITの可能性は、これからもますます広がっていくと言えるのではないでしょうか。

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