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エンジニアインタビュー IT× 医療・ヘルスケア

IT× 医療・ヘルスケアこの分野の未来像を紹介

沖電気工業株式会社 橘 素子(たちばな もとこ)さん

研究開発センタ センシング技術研究開発部 状況センシング技術チーム(2015年現在)

大学院では、情報系専攻で画像処理を研究。研究分野が活かせる仕事を目指して同社に入社し、虹彩(アイリス)認証技術を用いた製品開発に携わる。 その後、海外販売を手掛ける営業部門のほか、SEとして開発部門でも経験を積み、技術を通じて自らの手で未来を創り出せる研究開発部門への異動を希望。 多彩な経験を生かし、2013年から現在の部署で活躍中。

橘 素子(たちばな もとこ)さん

人と人がつながる社会を目指して

今どのようなお仕事をされているのですか。

現在は、高齢者の生活を見守り、支援するための技術を研究しています。 日本の高齢化は着実に進展しつつあり、すでに4人に1人が65歳以上の高齢者です。 高齢化は、今後約30年間にわたって進展し、未来の社会に新たな課題をもたらすと予想されています。
高齢化がもたらす課題の一つとして、「孤立化による不安」を挙げることができます。高齢者だけが住む世帯が増えることにより、高齢者自身にとっても、 また、離れて暮らす家族にとっても、「そばで見守ることができない」「ちょっとした変化に気づけない」 「突然何かが起こってもわからない」などの不安が高まっているのです。
今後の社会において、高齢者やその家族が安心できる暮らしを実現することはとても重要な課題です。 こうした課題の解決に向けて私が今研究しているのが、見守り支援を実現するためのセンサ技術です。このセンサを用いた小型の機器を部屋に設置すると、 その部屋の中にいる人の動きを細かく把握することができます。例えば、運動の強さから消費カロリーも推定できるほか、就寝時の呼吸のゆらぎから睡眠の深さや質を推定することも可能です。

IT× 医療・ヘルスケア
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こうした機能を効果的に使えば、特別な機器を身につけていなくても高齢者の生活の状況が自然にわかり、一緒に住んでいない家族も、 高齢者の運動量の低下や睡眠の質の変化に早く気づくことができるようになります。何かが起こる前にこうした事態に気づくことができれば、 例えば「最近どうしたの?」と連絡したり、家族が積極的に外出に誘ったりすることで、健康状態の悪化などを未然に防ぐこともできると思います。
センサ技術は、今注目を集めており、未来のITを語る上で欠かせない技術ですが、こうした技術を効果的に活用することで、たとえ離れて暮らしていても、 一つの屋根の下に住んでいるのと同じような気配りが実現できるのです。

どのような点に最もやりがいを感じますか。

今の部門に異動するとき、自分の手で何かを創ってみたいと思っていました。 今の仕事では、技術の活用方法をゼロから考える必要があり、そこには、これまでの仕事にはなかった難しさもあります。 しかし同時に、自分で考え、そして自分の手で「未来」の一部を創っているという実感もあります。世の中にはどのようなニーズがあり、 何を実現すると役に立つのか、ある技術を使ってどのように社会を豊かにしていけるのか、こうしたことを考えるのは本当におもしろいと感じています。

IT× 医療・ヘルスケア

今、私が実現できたらいいなと思っているのは「空間を超えて人と人がつながる社会」です。 たとえそばにいなくても、一緒にいるのと同じような温かさや安心感が得られる社会。これをITで実現できるといいと考えています。 メールやスマホもそうですが、ITは人と人とのコミュニケーションを促進する側面を持っています。ITが持つこうした側面を効果的に活用すれば、 孤独や不安を和らげるとともに、楽しさや温かさを共有するきっかけが増え、未来の社会をもっと温かく豊かなものにすることができるのではないかと感じています。

女性ITエンジニアとしての活躍

家庭や育児と仕事を両立するコツはありますか。

周囲の方々の支援に支えられつつ、今は3人の子どもの育児と仕事の両立に取り組んでいます。いろいろなことを乗り越えたこれまでの経験から、 重要なのは「自分にとって最も大切なこと」をはっきりさせることではないかと思っています。
私が大切にしたいと思っているのは、「子どもたちの食事はできるだけ手作りで作る」「学校の行事にはできるだけ行く」ということです。 「大切なこと」を守るためには、何もかもすべて自分で頑張ろうと無理をするのではなく、「旦那さんに協力してもらえるところはしてもらう」、 「助けていただけるところは職場の方に助けていただく」など、周りの方のサポートを得ることも重要だと感じています。
また、時間の使い方を工夫することも大切です。限られた時間を効果的に使うために、構想を練るような仕事や勉強は、子どもを寝かせてから夜中にすることもあります。 最近では、大学が授業をインターネット上で無料で公開しています。こうした教材を活用して、少しずつ勉強もしています。自由に使える時間が少ないからこそ、 使える時間を効果的に使う必要があると心がけて、日々の仕事や勉強に取り組んでいます。

実現したい未来を描き、その未来を創る

これからの未来を担う皆さんにメッセージをお願いします。

私が中学生だった頃、応援していた大相撲の横綱が「努力しないで強くなろうなんて大間違いだ」と言っていたことが強く印象に残っています。 その横綱は当時非常に人気があったのですが、あんなに強い横綱でも、人一倍努力しているものなのだと知り、努力の大切さを当時の私なりに痛感しました。
研究の仕事に携わるようになり、今もまた努力の大切さを痛感しています。特に現在の仕事は、とてもおもしろい反面、 学問的な知識が求められることも多く、大学での勉強をもっとしっかりやっておけばよかったと思うこともしばしばです。 自分の夢や好きなことを実現する上でも、その基礎となる知識や技術は本当に大切です。学生の皆さんには、学校での勉強や研究の時間を大切にし、 ぜひ学べるうちにいろいろな知識を吸収して欲しいと思います。

IT× 医療・ヘルスケア
IT× 医療・ヘルスケア

未来を創るという仕事の一端を担えることは、本当に楽しいと感じています。ITは医療や介護以外にも、いろいろな分野で活用できます。 ITによって実現できる「未来」は、きっとまだたくさんあるはずです。ITの世界に興味を持った皆さんには、どのような未来だったら私たちは豊かになれるのか、 自分だったらどのような未来を実現したいか、ぜひ考えてみて欲しいと思います。考えた未来が実現できるのがITのおもしろいところです。 未来を担う多くの皆さんに、「実現したい未来を描き、その未来を創る」というITの仕事のおもしろさを、ぜひ味わってもらえたらと思います。

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