平成11年5月31日

 

わが国における
ミッドレンジコンピュータ・ワークステーションに関する
平成10年度出荷実績

 

 

社団法人 日本電子工業振興協会

 


 

1.はじめに

  社団法人 日本電子工業振興協会では、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション業務委員会(委員長・近藤明彦氏)および市場専門委員会(委員長・大谷章夫氏)を設置し、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、各メーカの対象機種を登録し、その出荷状況を調査しているが、このたび平成10年度出荷実績をまとめた。

 

 

2.ミッドレンジコンピュータの出荷状況

(1) 総出荷状況

  •  平成10年度のミッドレンジコンピュータの出荷状況は、金額で7,461億円(前年同期比105%)、台数で144,531台(同103%)と、金額・台数とも前年を上回る伸長となった。

     半期別では、上半期はミッドレンジコンピュータ合計の金額で3,373億円(同104%)、台数で65,768台(同100%)となり、下半期は金額で4,087億円(同105%)、台数で78,763台(同105%)となった。

     着実な伸長を示した要因としては、TCO削減を図るための基幹システム再構築/新システム構築、およびデータウエアハウス、データベースサーバ/ワークグループサーバ用途等でのオープンシステムなサーバ群の高伸長が挙げられる。

     

  • (2) 金額クラス別出荷状況

  • 出荷状況を金額クラス別に見ると、300万円未満では金額で1,701億円      (同112%)台数で99,757台(同102%)となった。
     300万円〜1,000万円未満では金額で2,289億円(同100%)、台数で33,051台(同107%)となった。
     1,000万円〜4,000万円未満では金額で2,369億円(同109%)、台数で     10,212台 (同101%)となった。
     4,000万円以上では金額で1,103億円(同96%)、台数で1,511台(同97%)となった。

     

  • (3) OS別サーバ機の出荷状況

  • 出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で3,674億円(同115%)、  台数で32,543台(同109%)となった。
     NOSサーバは、金額で1,331億円(同120%)、台数で70,607台(同118%)となった。
     独自OSサーバは、金額で2,249億円(同89%)、台数で24,365台(同96%)となった。
     OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIXサーバが全体の49%、NOSサーバが  18%となり、独自OSサーバが30%となった。
    また、サーバ機をOS毎の価格帯別にみると次のようになった。
  •  

    @ UNIX系サーバ

  • UNIX系サーバの300万円未満は金額で265億円(100%)、台数で9,399台(同91%)となった。
     300万円〜1,000万円未満では金額で1,118億円(同99%)、台数で15,630台(同120%)となった。
    1,000万円〜4,000万円未満では金額で1,729億円(同125%)、台数で6,608台(同115%)となった。 
    4,000万円以上では金額で561億円(同136%)、台数で906台(同134%)となった。

     

  • A NOSサーバ

  • 300万円未満では金額で1,071億円(同130%)、台数で67,048台(同120%)となった。
    300万円〜1,000万円未満では金額で196億円(同87%)、台数で2,935台(同 79%)となった。
     1,000万円〜4,000万円未満では金額で63億円(同107%)、台数で624台(同 104%)となった。
    なお、当協会で調査を実施している、「パーソナルコンピュータ」に含まれる「サーバ」と本調査により算出された「NOSサーバ」を含めた、「Network OSを搭載したサーバ」全体の平成10年度出荷実績は、台数で170,328台(前年同期比121%)となった。

     

  • B 独自OSサーバ

  •  300万円未満では金額で169億円(同104%)、台数で6,430台(同93%)となった。
     300万円〜1,000万円未満では金額で962億円(同107%)、台数で14,350台(同103%)となった。
     1,000万円〜4,000万円未満では金額で576億円(同79%)、台数で2,980台(同79%)となった。
      4,000万円以上では金額で541億円(同73%)、台数で605台(同69%)となった。  
  •  

    (4) サーバ機以外の出荷状況

  •  サーバ機以外のミッドレンジコンピュータの出荷状況は、金額で208億円(同69%)、台数で17,016台(同67%)となった。
     300万円未満では金額で196億円(同72%)、台数で16,880台(同68%)となった。
    300万円〜1,000万円未満では金額で12億円(同43%)、台数で136(同41%)となった。

     

  • (5) 産業別出荷状況

  • 平成10年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比35%)、2位「サービス関係」(構成比20%)、3位「公共関係」(構成比18%)となった。

     

     

  • 3.ワークステーションの出荷状況

    (1) 総出荷状況

  •  平成10年度のワークステーション出荷状況は、金額で金額2,201億円(前年同期比71%)、台数で110,051台(同83%)となった。

     

  • (2) 金額クラス別出荷状況

  • 出荷実績をクラス別に見ると、100万円未満では 金額で212億円(同169%)、 台数で32,642台(同221%)となった。
     100万円〜300万円未満では金額で913億円(同85%)、台数で47,841台(同 72%)となった。
     300万円以上では金額で1,075億円(同56%)、台数で29,568台(同58%)となった。

     

  • (3) 産業別出荷状況

  •  平成10年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比47%)、2位「サービス関係」(構成比22%)、3位「公共関係」 (構成比16%)となった。

     

  •  

    4.平成11年度の見通しについて

    平成11年度は、ミッドレンジコンピュ−タは、過半数を占めるUNIX  系サ−バ/NOSサ−バの伸長が継続することで、金額/台数とも前年度比  106%の着実な伸長が見込まれる。
    ワ−クステ−ションは前年上回る需要は見込まれないものの、エンジニア  リング分野を中心とした根強い需要に支えられ下げ止まり傾向になると予測される。

     

    以 上

     

     


    資料

     

    1.平成10年度 ミッドレンジコンピュータ出荷状況(16KB)

    2.平成10年度上半期 ミッドレンジコンピュータ出荷状況(13KB)

    3.平成10年度下半期 ミッドレンジコンピュータ出荷状況(13KB)

    4.平成10年度 ワークステーション出荷状況(7KB)

    5.平成10年度上半期 ワークステーション出荷状況(7KB)

    6.平成10年度下半期 ワークステーション出荷状況(7KB)

    7.平成10年度 ミッドレンジコンピュータ産業別・出荷台数・金額(29KB)

    8.平成10年度上半期 ミッドレンジコンピュータ産業別・出荷台数・金額(16KB)

    9.平成10年度下半期 ミッドレンジコンピュータ産業別・出荷台数・金額(16KB)

    10.平成10年度 ワークステーション産業別・出荷台数・金額(9KB)

    11.平成10年度上半期 ワークステーション産業別・出荷台数・金額(8KB)

    12.平成10年度下半期 ワークステーション産業別・出荷台数・金額(10KB)

     

     

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    LastUpdated:12/Nov/1998