平成13年 5月22日
社団法人 電子情報技術産業協会
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1.はじめに
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社団法人 電子情報技術産業協会では、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション事業委員会(委員長・牧野友明氏)および市場専門委員会(委員長・大谷章夫氏)を設置し、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、各メーカの対象機種を登録し、その出荷状況を調査しているが、このたび平成12年度出荷実績をまとめた。
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2.ミッドレンジコンピュータの出荷状況
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総出荷状況
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平成12年度のミッドレンジコンピュータの出荷状況は、金額で7,043億円(前年度比108%)、台数で161,279台(同106%)となった。特にUNIX系サ−バ、NOSサ−バのオ-プンサ−バが好調で、合計金額で前年度比121%、台数で118%と、金額、台数とも大幅な伸長を示した。
半期別では、上半期はミッドレンジコンピュータ合計の金額で3,192億円(前年同期比101%)、台数で75,056台(同101%)となり、下半期は金額で3,851億円(同115%)、台数で86,223台(同111%)となった。
ネットビジネス用途での需要拡大、基幹系サ−バ、通信キャリアに代表される大規模デ−タベ−スの高速処理サ−バ、インタ−ネット活用のインフラ整備サ−バ、ワ−クグル−プサ−バをはじめとするサ−バ需要の増加が着実な伸長に繋がった要因として挙げられる
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金額クラス別出荷状況
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出荷状況を金額クラス別に見ると、300万円未満では金額で2,002億円(前年度比116%)、台数で126,314台(同112%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で1,741億円(同89%)、台数で25,212台(同82%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で1,999億円(同107%)、台数で7,956台(同105%)となった。
4,000万円以上では金額で1,301億円(同135%)、台数で1,797台(同147%)となった。
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(3) |
OS別サーバ機の出荷状況
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出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で4,254億円(同126%)、台数で43,957台(同129%)となった。ネットビジネス用途、通信キャリア向けをはじめとする大規模デ−タベ−ス処理用途、基幹系用途での需要拡大等により、金額、台数とも大幅な伸長となった。
NOSサーバは、金額で1,477億円(同109%)、台数で107,360台(同114%)となった。コストパフォ−マンスの向上、低価格モデルの拡大、ワ−クグル−プサ−バ、ネットビジネス等の新規用途での需要拡大等により金額、台数とも着実な伸長を示した。
独自OSサーバは、金額で1,261億円(同78%)、台数で7,250台(同49%)となった。
OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIX系サーバが全体の60%、NOSサーバが21%となり、独自OSサーバが18%となった。
また、サーバ機をOS毎の金額クラス別にみると次のようになった。
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@ |
UNIX系サーバ
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300万円未満では金額で542億円(同136%)、台数で16,345台(同133%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で1,232億円(同125%)、台数で20,147台(同128%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で1,583億円(同112%)、台数で6,132台(同117%)となった。
4,000万円以上では金額で897億円(同152%)、台数で1,333台(同164%)となった。
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A |
NOSサーバ
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300万円未満では金額で1,337億円(同121%)、台数で105,485台(同119%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で102億円(同49%)、台数で1,609台(同28%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で37億円(同93%)、台数で266台(同73%)となった。
なお、当協会で調査を実施している、「パーソナルコンピュータ」に含まれる「サーバ」と本調査により算出された「NOSサーバ」を含めた、「Network OSを搭載したサーバ」全体の平成12年度国内出荷実績は、台数で238,573台(前年度比128%)となった。
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サーバ機以外の出荷状況
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サーバ機以外のミッドレンジコンピュータの出荷状況は、金額で52億円(同35%)、台数で2,712台(同31%)となった。
300万円未満では金額で46億円(同34%)、台数で2,654台(同31%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で6億円(同50%)、台数で58台(同75%)となった。
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(5) |
産業別出荷状況
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平成12年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比32%)、2位「サービス関係」(構成比24%)、3位「公共関係」(構成比20%)となった。
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3.ワークステーションの出荷状況
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総出荷状況
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平成12年度のワークステーション出荷状況は、金額で1,310億円(前年度比83%)、台数で92,365台(同103%)となった。低価格クラスでのコストパフォ−マンス向上、需要の中心である製造業の需要回復等により台数では前年を上回った。
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(2) |
金額クラス別出荷状況
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出荷実績をクラス別に見ると、100万円未満では 金額で251億円(同123%)、台数で51,948台(同140%)となった。
100万円〜300万円未満では金額で571億円(同111%)、台数で26,023台(同95%)となった。
300万円以上では金額で488億円(同57%)、台数で14,394台(同57%)となった。
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(3) |
産業別出荷状況
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平成12年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比49%)、2位「サービス関係」(構成比20%)、3位「公共関係」(構成比14%)となった。
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4.平成13年度の見通しについて
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平成13年度は、大規模基幹システムの構築増、ASP/ISPおよびデ−タセンタ事業に代表されるアウトソ−シング事業分野でのサ−バ需要拡大、インタ−ネット活用のインフラ整備、ネットビジネスでの新規設備用途等を中心にUNIX系サ−バ、NOSサ−バのオ−プンサ−バの拡大が期待され、オ−プンサ−バ全体で前年度比金額で111%、台数で113%の高伸長が見込まれる。
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