平成15年 5月22日
社団法人 電子情報技術産業協会
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1.はじめに
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社団法人 電子情報技術産業協会では、サーバ・WS事業委員会(委員長・牧野友明氏)では、メインフレームコンピュ−タ、ミッドレンジコンピュータ、ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、その出荷状況を調査しているが、このたび平成14年度出荷実績をまとめた。
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2.メインフレームコンピュータの出荷実績
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全体の状況
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メインフレームコンピュータの平成14年度国内出荷は、金額で3,702億円(前年度比78%)、台数で1,305台(同83%)となった。
半期別にみると、上半期はメインフレームコンピュータ合計の国内出荷は、金額で1,907億円(前年同期比80%)、台数で656台(同88%)、下半期は金額で1,795億円(同76%)、台数で649台(同78%)となった。
価格帯別にみると、大型クラス(2億5千万円以上)では金額で2,593億円(前年度比76%)、台数で357台(同75%)、中型クラス(4千万円以上2億5千万円未満)では金額で1,043億円(同85%)、台数で741台(同86%)、小型クラス(4千万円未満)では金額で65億円(同69%)、台数で207台(同90%)となった。
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産業別出荷状況 |
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平成14年度産業別出荷状況の金額ベース上位5業種をみると、1位「国家公務および政府関係機関」(構成比28%、前年度比75%)、2位「サービス関係」(構成比23%、前年度比113%)、3位「地方公務」(構成比16%、前年度比113%)、となり、4位「金融関係」(構成比14%、前年度比49%)、5位「製造業」(構成比13%、前年度比66%)の順となった。
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3.ミッドレンジコンピュータの出荷状況
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全体の状況
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ミッドレンジコンピュータの平成14年度の出荷状況は、金額で6,192億円(前年度比86%)、台数で185,037台(同97%)となった。また、UNIX系サーバ、NOSサーバのオープンサーバ合計では金額で5,460億円(前年度比88%)、台数で178,760台(同98%)となった。
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金額クラス別出荷状況
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出荷状況を金額クラス別に見ると、100万円未満では金額で1,318億円(前年度比108%)、台数で135,010台(同115%)となった。
100万円〜300万円未満では金額で734億円(同67%)台数で17,799台(同48%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で1,643億円(同99%)、台数で25,003台(同92%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で1,273億円(同74%)、台数で6,104台(同88%)となった。
4,000万円以上では金額で1,225億円(同83%)、台数で1,121台(同64%)となった。
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OS別サーバ機の出荷状況
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出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で4,002億円(前年度比87%)、台数で58,610台(同96%)となった。
NOSサーバは、金額で1,457億円(同91%)、台数で120,150台(同98%)となった。
独自OSサーバは、金額で706億円(同74%)、台数で4,339台(同72%)となった。
OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIX系サーバが全体の65%、NOSサーバが24%となり、独自OSサーバが11%となった。
また、UNIX系サーバおよびNOSサ−バを価格帯別にみると次のようになった。
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UNIX系サーバ
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UNIX系サーバの100万円未満は金額で150億円(前年度比144%)、台数で22,255台(同216%)となった。
100〜300万円未満は金額で375億円(同67%)、台数で7,962台(同39%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で1,399億円(同111%)、台数で22,381台(同97%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で1,070億円(同74%)、台数で5,138台(同89%)となった。
4,000万円以上では金額で1,008億円(同83%)、台数で874台(同69%)となった。
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A |
NOSサーバ
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100万円未満では、1,168億円(同105%)、台数で112,755台(同105%)となった。
100〜300万円未満では金額で208億円(同59%)、台数で6,436台(同51%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で56億円(同53%)、台数で837台(同50%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で25億円(同85%)、台数で122台(同59%)となった。
なお、平成14年度から当協会にIAサーバ連絡会を新たに設置し、パーソナルコンピュータ統計に含まれる「サーバ」と、ミッドレンジコンピュータの統計に含まれている「NOSサーバ」を、「IAサーバ」として出荷統計調査を開始している。
IAサーバの平成14年度国内出荷は台数で281,420台(前年度比94%)、システム金額で2,700億円(同88%)となった。
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産業別出荷状況
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平成14年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比31%、前年度比88%)、2位「公共関係」(構成比25%、前年度比93%)、3位「サービス関係」(構成比22%、前年度比75%)となった。
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4.ワークステーションの出荷状況
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総出荷状況
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平成14年度のワークステーションの出荷状況は、金額で693億円(前年度比70%)、台数では70,066台(同76%)となった。
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金額クラス別出荷状況
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出荷実績をクラス別に見ると、100万円未満では 金額で218億円(同79%)、台数で52,617台(同81%)となった。
100万円〜300万円未満では金額で341億円(同89%)、台数で15,163台(同83%)となった。
300万円以上では金額で134億円(同40%)、台数で2,286台(同27%)となった。
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(3) |
産業別出荷状況
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平成14年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比53%、前年度比76%)、2位「サービス関係」(構成比18%、同55%)、3位「公共関係」(構成比15%、同75%)となった。
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5.平成15年度の見通しについて
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メインフレームコンピュ−タは減少傾向が続くが、高度の信頼性を要求される社会インフラとして今後も根強い需要が見込まれる。
ミッドレンジコンピュ−タは企業の競争力向上と業務効率化での新たなIT投資の中核として潜在投資力は非常に高いと見込まれる。需要の回復期待の中で現在の厳しい経済環境から企業自体の短期利益確保のための投資抑制がもう暫くは続くことを考慮し、台数では前年度比横ばい、金額では95%にとどまると予測している。
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