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わが国におけるメインフレームコンピュータ・
ミッドレンジコンピュータ・ワークステーションに関する
平成14年度上半期出荷実績

(14年4〜9月)

平成14年11月11日
社団法人 電子情報技術産業協会



1.はじめに
 社団法人 電子情報技術産業協会では、サーバ・WS事業委員会(委員長・牧野友明氏)では、メインフレームコンピュ−タ、ミッドレンジコンピュータ、ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、その出荷状況を調査しているが、このたび平成14年度上半期出荷実績をまとめた。

2.メインフレームコンピュータの出荷実績
(1) 全体の状況 
   メインフレームコンピュータの平成14年度上半期国内出荷は、金額で1,907億円(前年同期比80%)、台数で656台(同88%)となった。
 価格帯別にみると、大型クラス(2億5千万円以上)では金額で1,359億円(前年同期比80%)、台数で184台(同80%)となった。
 中型クラス(4千万円以上2億5千万円未満)では金額で517億円(同84%)、台数で379台(同97%)となった。
 小型クラス(4千万円未満)では金額で31億円(同53%)、台数で93台(同76%)となった。

(2) 産業別出荷状況 
   平成14年度上半期産業別出荷状況の金額ベース上位5業種をみると、1位「国家公務および政府関係機関」(構成比26%)、2位「地方公務」(構成比20%)、3位「サービス関係」(構成比20%)となり、4位「金融関係」(構成比15%)、5位「製造業」(構成比14%)の順となった。

3.ミッドレンジコンピュータの出荷状況
(1) 全体の状況
   ミッドレンジコンピュータの平成14年度上半期の出荷状況は、金額で3,010億円(前年同期比88%)、台数で86,591台(同94%)となった。また、UNIX系サーバ、NOSサーバのオープンサーバ合計では金額で2,620億円(前年同期比89%)、台数で83,774台(同96%)となった。

(2) 金額クラス別出荷状況 
   出荷状況を金額クラス別に見ると、100万円未満では金額で621億円(前年同期比117%)、台数で63,854台(同120%)となった。
 100万円〜300万円未満では金額で328億円(同65%)台数で8,412台(同44%)となった。
 300万円〜1,000万円未満では金額で723億円(同85%)、台数で11,024台(同75%)となった。
 1,000万円〜4,000万円未満では金額で629億円(同76%)、台数で2,766台(同79%)となった。
 4,000万円以上では金額で709億円(同99%)、台数で535台(同54%)となった。

(3) OS別サーバ機の出荷状況 
   出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で1,922億円(前年同期比87%)、台数で26,046台(同88%)となった。
 NOSサーバは、金額で699億円(同94%)、台数で57,728台(同100%)となった。
 独自OSサーバは、金額で377億円(同83%)、台数で2,088台(同63%)となった。
 OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIX系サーバが全体の64%、NOSサーバが23%となり、独自OSサーバが13%となった。
また、UNIX系サーバおよびNOSサ−バを価格帯別にみると次のようになった。

  @ UNIX系サーバ
     UNIX系サーバの100万円未満は金額で54億円(前年同期比150%)、台数で9,610台(同275%)となった。
100〜300万円未満は金額で149億円(同55%)、台数で4,008台(同41%)となった。
 300万円〜1,000万円未満では金額で599億円(同90%)、台数で9,698台 (同76%)となった。
 1,000万円〜4,000万円未満では金額で522億円(同76%)、台数で2,294台(同79%)となった。
 4,000万円以上では金額で598億円(同108%)、台数で436台(同71%)となった。
  A NOSサーバ
     100万円未満では、567億円(同115%)、台数で54,244台(同109%)となった。
 100〜300万円未満では金額で90億円(同49%)、台数で2,916台(同41%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で33億円(同66%)、台数で514台(同56%)となった。
 1,000万円〜4,000万円未満では金額で8億円(同47%)、台数で54台(同43%)となった。
 なお、本年度から当協会にIAサーバ連絡会を新たに設置し、パーソナルコンピュータに含まれるサーバとミッドレンジコンピュータの統計に含まれているNOSサーバを合算しIAサーバとして出荷統計調査を開始している。
IAサーバの平成14年度上半期国内出荷は121,227台(前年同期比98%)となった。
(4) サーバ機以外の出荷状況 
   サーバ機以外のミッドレンジコンピュータの出荷状況は、金額で13億円(同72%)、台数で729台(同78%)となった。

(5) 産業別出荷状況 
   平成14年度上半期産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比33%)、2位「サービス関係」(構成比24%)、3位「公共関係」(構成比21%)となった。

4.ワークステーションの出荷状況
(1) 総出荷状況
   平成14年度上半期のワークステーションの出荷状況は、金額で373億円(前年同期比73%)、台数では36,611台(同77%)となった。

(2) 金額クラス別出荷状況 
   出荷実績をクラス別に見ると、100万円未満では 金額で105億円(同68%)、台数で26,221台(同75%)となった。
 100万円〜300万円未満では金額で186億円(同96%)、台数で9,118台(同105%)となった。
 300万円以上では金額で82億円(同50%)、台数で1,272台(同33%)となった。

(3) 産業別出荷状況 
   平成14年度上半期産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比56%)、2位「サービス関係」(構成比18%)、3位「公共関係」(構成比14%)となった。

5.平成14年度下半期の見通しについて
 メインフレームコンピュ−タは今後も減少傾向が続くが、高度の信頼性を要求される社会インフラとして今後も根強い需要が見込まれる。
ミッドレンジコンピュ−タは、ネットビジネス用途、デ−タセンタ/ASP/ISP等の分野での新規需要、サ−バ統合といった新しいシステム構築用途での需要が見込まれるものの国内の設備投資抑制等の影響があり、金額で91%、台数で98%と予測している。




 調査対象機種の定義
 メインフレームコンピュータクラス別出荷状況
 メインフレームコンピュータ産業別・出荷台数・金額
 ミッドレンジコンピュータ出荷状況
 ワークステーション出荷状況
 ミッドレンジコンピュータ産業別・出荷台数・金額(推定)
 ワークステーション産業別・出荷台数・金額(推定)
 自主統計参加会社

以 上


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