平成16年 5月31日
社団法人 電子情報技術産業協会
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1.はじめに
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社団法人 電子情報技術産業協会サーバ・WS事業委員会(委員長・三菱電機 牧野友明氏)では、メインフレームコンピュ−タ、ミッドレンジコンピュータ、ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、その出荷状況を調査しているが、このたび平成15年度出荷実績をまとめた。
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2.メインフレームコンピュータの出荷実績
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全体の状況
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メインフレームコンピュータの平成15年度国内出荷は、金額で2,625億円 (前年度比71%)、台数で1,241台(同95%)となった。
半期別にみると、上半期はメインフレームコンピュータ合計の国内出荷は、金額で1,234億円(前年同期比65%)、台数で448台(同68%)、下半期は金額で1,391億円(同78%)、台数で793台(同122%)となった。
価格帯別にみると、大型クラス(2億5千万円以上)では金額で1,590億円(前年度比61%)、台数で217台(同61%)、中型クラス(4千万円以上2億5千万円未満)では金額で922億円(同88%)、台数で787台(同106%)、小型クラス(4千万円未満)では金額で113億円(同175%)、台数で237台(同115%)となった。
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産業別出荷状況 |
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平成15年度産業別出荷状況の金額ベース上位5業種をみると、1位「サービス関係」(構成比34%、前年度比104%)、2位「国家公務および政府関係機関」(構成比21%、前年度比54%)、3位「金融関係」(構成比13%、前年度比68%)、となり、4位「製造業」(構成比12%、前年度比66%)、5位「地方公務」(構成比11%、前年度比49%)の順となった。
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3.ミッドレンジコンピュータの出荷状況
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全体の状況
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ミッドレンジコンピュータの平成15年度の出荷状況は、金額で5,313億円(前年度比86%)、台数で186,453台(同101%)となった。また、UNIX系サーバ、NOSサーバのオープンサーバ合計では金額で4,783億円(前年度比88%)、台数で180,990台(同101%)となった。
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金額クラス別出荷状況
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出荷状況を金額クラス別に見ると、100万円未満では金額で1,262億円(前年度比96%)、台数で136,908台(同101%)となった。
100万円〜300万円未満では金額で786億円(同107%)台数で25,888台(同145%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で1,330億円(同81%)、台数で16,446台(同66%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で1,110億円(同87%)、台数で6,072台(同99%)となった。
4,000万円以上では金額で825億円(同67%)、台数で1,139台(同102%)となった。
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OS別サーバ機の出荷状況
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出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で3,434億円(前年度比86%)、台数で59,347台(同101%)となった。
NOSサーバは、金額で1,349億円(同93%)、台数で121,643台(同101%)となった。
独自OSサーバは、金額で525億円(同74%)、台数で4,433台(同102%)となった。
OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIX系サーバが全体の65%、NOSサーバが25%となり、独自OSサーバが10%となった。また、UNIX系サーバおよびNOSサ−バを価格帯別にみると次のようになった。
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UNIX系サーバ
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UNIX系サーバの100万円未満は金額で227億円(前年度比152%)、台数で23,259台(同105%)となった。
100〜300万円未満は金額で479億円(同128%)、台数で16,006台(同201%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で1,038億円(同74%)、台数で13,814台 (同62%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で961億円(同90%)、台数で5,312台(同103%)となった。
4,000万円以上では金額で728億円(同72%)、台数で956台(同109%)となった。
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A |
NOSサーバ
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100万円未満では、1,035億円(同89%)、台数で113,649台(同101%)となった。
100〜300万円未満では金額で249億円(同120%)、台数で7,362台(同114%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で35億円(同62%)、台数で535台(同64%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で30億円(同120%)、台数で97台(同80%)となった。
なお、平成14年度から当協会にIAサーバ連絡会を新たに設置し、パーソナルコンピュータ統計に含まれる「サーバ」と、ミッドレンジコンピュータの統計に含まれている「NOSサーバ」を、「IAサーバ」として出荷統計調査を開始している。
IAサーバの平成15年度国内出荷は台数で322,734台(前年度比115%)、システム金額で2,545億円(同94%)となった。
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産業別出荷状況
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平成15年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比29%、前年度比82%)、2位「サービス関係」(構成比25%、前年度比96%)、3位「公共関係」(構成比22%、前年度比76%)となった。
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4.ワークステーションの出荷状況
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総出荷状況
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平成15年度のワークステーションの出荷状況は、金額で494億円(前年度比71%)、台数では67,768台(同97%)となった。
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金額クラス別出荷状況
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出荷実績をクラス別に見ると、100万円未満では 金額で226億円(同104%)、台数で55,302台(同105%)となった。
100万円〜300万円未満では金額で196億円(同57%)、台数で10,557台(同70%)となった。
300万円以上では金額で72億円(同54%)、台数で1,909台(同84%)となった。
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(3) |
産業別出荷状況
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平成15年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比52%、前年度比69%)、2位「サービス関係」(構成比18%、同71%)、3位「公共関係」(構成比15%、同75%)となった。
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5.平成16年度の見通しについて
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メインフレームコンピュ−タは高度の信頼性を要求される社会インフラとして今後も根強い需要が期待でき、台数・金額とも下げ止まり傾向が見込まれる。
ミッドレンジコンピュ−タは新たなIT投資の中核として潜在投資力は非常に高いと見込まれる。企業業績の改善による投資抑制緩和、アウトソ−シングビジネス拡大等の情報システムモデル変革といった好転要因もあり、オ−プンサ−バ合計で、台数では前年度比105%、金額でも増加に転じるとみられる。
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