JEITA HOME

わが国におけるメインフレームコンピュータ・ミッドレンジコンピュータ・
ワークステーションに関する平成16年度出荷実績


平成17年 5月19日
社団法人 電子情報技術産業協会



1.はじめに
 社団法人 電子情報技術産業協会サーバ事業委員会(委員長・三菱電機 牧野友明氏)では、メインフレームコンピュ−タ、ミッドレンジコンピュータ、ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、その出荷状況を調査しているが、このたび平成16年度出荷実績をまとめた。
 なお、当協会ではIAサ−バ連絡会を設置し、パ−ソナルコンピュ−タ統計に含まれていた「サ−バ」とミッドレンジコンピュ−タに含まれていた「NOSサ−バ」をIAサ−バとして出荷統計調査を行っていたが、今年度よりIAサ−バをミッドレンジコンピュータ出荷実績に含めることとした。

2.メインフレームコンピュータの出荷実績
(1) 全体の状況 
   メインフレームコンピュータの平成16年度国内出荷は、金額で2,467億円(前年度比94%)、台数で1,212台(同98%)となった。
 半期別にみると、上半期は金額で1,272億円(前年同期比103%)、台数で597台(同133%)、下半期は金額で1,195億円(同86%)、台数で615台(同78%)となった。
 価格帯別にみると、大型クラス(2億5千万円以上)では金額で1,545億円(前年度比97%)、台数で268台(同124%)、中型クラス(4千万円以上2億5千万円未満)では金額で856億円(同93%)、台数で663台(同84%)、小型クラス(4千万円未満)では金額で67億円(同59%)、台数で281台(同119%)となった。


(2) 産業別出荷状況 
   平成16年度産業別出荷状況の金額ベース上位5業種をみると、1位「サービス関係」(構成比28%、前年度比76%)、2位「国家公務および政府関係機関」(構成比26%、前年度比115%)、3位「金融関係」(構成比18%、前年度比130%)となり、4位「地方公務」(構成比10%、前年度比86%)、5位「製造業」(構成比9%、前年度比70%)の順となった。

3.ミッドレンジコンピュータの出荷状況
(1) 全体の状況
   ミッドレンジコンピュータの平成16年度の出荷状況は、金額で6,545億円(前年度比99%)、台数で432,322台(同109%)となった。
 半期別にみると、上半期は、金額で3,002億円(前年同期比103%)、台数で195,188台(同109%)、下半期は金額で3,543億円(同96%)、台数で237,134台(同110%)となった。

(2) OS別サーバ機の出荷状況
   出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で3,348億円(前年度比97%)、台数で59,666台(同101%)となった。
 IAサーバは、金額で2,777億円(同104%)、台数で368,564台(同111%)となった。
 独自OSサーバ他は、金額で421億円(同79%)、台数で4,092台(同75%)となった。 OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIX系サーバが全体の51%、IAサーバが42%となり、独自OSサーバ他が7%となった。
 また、UNIX系サーバおよびIAサ−バを価格帯別にみると次のようになった。

  @ UNIX系サーバ
     UNIX系サーバの100万円未満は、金額で188億円(前年度比83%)、台数で22,777台(同98%)となった。
 100万円以上300万円未満は、金額で504億円(同105%)、台数で17,958台(同112%)となった。
 300万円以上1,000万円未満では、金額で891億円(同86%)、台数で11,643台(同84%)となった。
 1,000万円以上4,000万円未満では、金額で1,034億円(同108%)、台数で6,310台(同119%)となった。
 4,000万円以上では、金額で732億円(同100%)、台数で978台(同102%)となった。
  A IAサーバ
     IAサーバの50万円未満は、金額で1,537億円、台数で296,917台となった。
 50万円以上では、金額で1,239億円、台数で71,647台となった。

(3) 産業別出荷状況
   平成16年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「サービス関係」(構成比25%)、2位「製造業」(構成比25%)、3位「公共関係」(構成比20%)となった。

4.ワークステーションの出荷状況
(1) 総出荷状況
   平成16年度のワークステーションの出荷状況は、金額で482億円(前年度比97%)、台数では100,278台(同148%)となった。

(2) 金額クラス別出荷状況
   出荷実績を金額クラス別に見ると、100万円未満では金額で339億円(前年度比150%)、台数で93,809台(同170%)となった。
 100万円以上300万円未満では、金額で108億円(同55%)、台数で5,891台(同56%)となった。
 300万円以上では、金額で35億円(同49%)、台数で578台(同30%)となった。

(3) 産業別出荷状況
   平成16年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比54%、前年度比100%)、2位「サービス関係」(構成比22%、前年度比123%)、3位「公共関係」(構成比13%、前年度比80%)となった。

5.平成17年度の見通しについて
 メインフレームコンピュ−タは高度の信頼性を要求される社会インフラとして今後も根強い需要が期待でき、台数・金額とも下げ止まり傾向が見込まれる。
 ミッドレンジコンピュ−タは新たなIT投資の中核として潜在投資力は非常に高いと見込まれる。企業業績の改善による投資抑制緩和、事業拡大・収益向上に直結する新規システム構築等の好転要因もあり、オ−プンサ−バ合計で台数では前年度比107%、金額でも前年度と同規模が見込まれる。



■ メインフレームコンピュータクラス別出荷状況
 平成16年度 /  平成16年度上半期 /  平成16年度下半期
*
■ メインフレームコンピュータ産業別・出荷台数・金額
 平成16年度 /  平成16年度上半期 /  平成16年度下半期
*
■ ミッドレンジコンピュータ出荷状況
 平成16年度 /  平成16年度上半期 /  平成16年度下半期
*
■ ミッドレンジコンピュータ産業別・出荷台数・金額(推定)
 平成16年度 /  平成16年度上半期 /  平成16年度下半期
*
■ ワークステーション出荷状況
 平成16年度 /  平成16年度上半期 /  平成16年度下半期
*
■ ワークステーション産業別・出荷台数・金額(推定)
 平成16年度 /  平成16年度上半期 /  平成16年度下半期
*
 ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション出荷自主統計参加会社

 ミッドレンジコンピュ−タ/ワ−クステ−ションの定義


← BACK  NEXT →

©JEITA,2005