平成16年11月11日
社団法人 電子情報技術産業協会
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1.はじめに
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社団法人 電子情報技術産業協会サーバ・WS事業委員会(委員長・三菱電機 牧野友明氏)では、メインフレームコンピュ−タ、ミッドレンジコンピュータ、ワークステーションに関する市場動向の実態を把握するため、その出荷状況を調査しているが、このたび平成16年度上半期出荷実績をまとめた。
なお、当協会ではIAサ−バ連絡会を設置し、パ−ソナルコンピュ−タ統計に含まれていた「サ−バ」とミッドレンジコンピュ−タに含まれていた「NOSサ−バ」をIAサ−バとして出荷統計調査を行っていたが、今年度よりIAサ−バをミッドレンジコンピュータ出荷実績に含めることとした。
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2.メインフレームコンピュータの出荷実績
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全体の状況
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メインフレームコンピュータの平成16年度上半期国内出荷は、金額で1,272億円 (前年同期比103%)、台数で597台(同133%)となった。
価格帯別にみると、大型クラス(2億5千万円以上)では金額で820億円(前年同期比110%)、台数で132台(同186%)、中型クラス(4千万円以上2億5千万円未満)では金額で419億円(同100%)、台数で349台(同144%)、小型クラス(4千万円未満)では金額で33億円(同49%)、台数で116台(同87%)となった。
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(2) |
産業別出荷状況 |
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平成16年度上半期産業別出荷状況の金額ベース上位5業種をみると、1位「サービス関係」(構成比31%、前年同期比92%)、2位「国家公務および政府関係機関」(構成比27%、前年同期比139%)、3位「金融関係」(構成比18%、前年同期比159%)となり、4位「地方公務」(構成比8%、前年同期比71%)、5位「製造業」(構成比8%、前年同期比64%)の順となった。
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3.ミッドレンジコンピュータの出荷状況
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(1) |
全体の状況
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ミッドレンジコンピュータの平成16年度上半期の出荷状況は、金額で3,002億円(前年同期比103%)、台数で195,188台(同109%)となった。また、UNIX系サーバ、IAサーバのオープンサーバ合計では金額で2,795億円(前年同期比105%)、台数で193,168台(同109%)となった。
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(2) |
OS別サーバ機の出荷状況
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出荷状況をOS別にみるとUNIX系サーバは、金額で1,498億円(前年同期比104%)、台数で27,584台(同107%)となった。
IAサーバは、金額で1,296億円(同107%)、台数で165,584台(同110%)となった。
独自OSサーバ他は、金額で207億円(同80%)、台数で2,020台(同75%)となった。
OS別に構成比を金額ベースでみるとUNIX系サーバとが全体の50%、IAサーバが43%となり、独自OSサーバ他が7%となった。また、UNIX系サーバおよびIAサ−バを価格帯別にみると次のようになった。
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UNIX系サーバ
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UNIX系サーバの100万円未満は金額で86億円(前年同期比101%)、台数で10,679台(同104%)となった。
100〜300万円未満は金額で204億円(同112%)、台数で8,194台(同145%)となった。
300万円〜1,000万円未満では金額で466億円(同99%)、台数で5,396台 (同74%)となった。
1,000万円〜4,000万円未満では金額で482億円(同125%)、台数で2,949台(同127%)となった。
4,000万円以上では金額で260億円(同82%)、台数で366台(同95%)となった。
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A |
IAサ−バ
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50万円未満では、金額で678億円、台数で128,987台となった。
50万円以上では金額で619億円、台数で36,597台となった。
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(3) |
産業別出荷状況
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平成16年度産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「サービス関係」(構成比28%)、2位「製造業」(構成比25%)、3位、「公共関係」(構成比17%)となった。
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4.ワークステーションの出荷状況
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総出荷状況
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平成16年度のワークステーションの出荷状況は、金額で218億円(前年同期比89%)、台数では34,337台(同110%)となった。
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金額クラス別出荷状況
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出荷実績をクラス別に見ると、100万円未満では 金額で145億円(同142%)、台数で31,271台(同124%)となった。
100万円〜300万円未満では金額で56億円(同54%)、台数で2,737台(同55%)となった。
300万円以上では金額で17億円(同43%)、台数で329台(同30%)となった。
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(3) |
産業別出荷状況
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平成16年度上半期産業別出荷状況の金額ベース上位3業種をみると、1位「製造業」(構成比49%、前年同期比79%)、2位「サービス関係」(構成比31%、前年同期比185%)、3位「公共関係」(構成比8%、前年同期比50%)となった。
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5.平成16年度の見通しについて
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メインフレームコンピュ−タは高度の信頼性を要求される社会インフラとして今後も根強い需要が期待でき、台数・金額とも下げ止まり傾向が見込まれる。
ミッドレンジコンピュ−タは新たなIT投資の中核として潜在投資力は非常に高いと見込まれる。企業業績の改善による投資回復、アウトソ−シングビジネス拡大等の情報システムモデル変革といった好転要因も考慮し、金額・台数とも上半期にほぼ近い傾向が続くとみられる。
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