わが国におけるサ−バ・ワ−クステ−ションの平成20年度
(平成20年4月〜平成21年3月)出荷実績 |
平成21年6月4日
社団法人 電子情報技術産業協会
サーバ事業委員会
平成20年度(平成20年4月〜平成21年3月)のサ−バ・ワ−クステ−ションの出荷実績は以下のとおりとなった。上半期は、メインフレ−ムが金額で前年同期を上回り、需要の中心であるIAサ−バも台数で前年同期を上回ったが、年度後半に発生した世界同時不況の影響によりサ−バ需要も急速に悪化し、下半期・年度では、サ−バ各機種で台数・金額とも減少となった。IAサ−バの内数であるブレ−ドサ−バは、厳しい市場環境にあっても着実な需要があり、下半期・年度計とも前年を上回った。
◆ 平成21年度以降の見通しについて
国内経済は依然として不透明な状況にあり、平成20年度のかつてないほどの企業業績悪化を反映して、平成21年度は、製造・流通・金融等の民需分野を中心にIT投資が大幅に絞られるとみられる。サ−バの需要についても非常に厳しい状況が続くと予想される。
平成22年度以降は、国内経済の好転と投資の回帰等により、緩やかな回復が期待される。
UNIXサ−バは、企業の基幹システムを担うサ−バとしての需要はあるが、下位クラスを中心にIAサ−バへの需要分散等もあって総額としては減少が続くと予想される。一方で、オ−プンサ−バの需要の中心であるIAサ−バは、UNIXサ−バからの移行に加え、景気回復とともに中堅・中小企業を含む企業向けの中核サ−バとして普及が拡大することが期待される。各企業でTCO(Total Cost of Ownership)削減を推進する中で、サ−バ統合および省スペ−ス追求の観点でブレードサ−バのさらなる導入が進むと予想される。環境対応がIT投資でもさらに求められ、省電力、グリ−ンIT対応がリプレ−ス需要を喚起する要因として期待される。メインフレームコンピュータは、高度の信頼性を要求される社会インフラシステムの中核として今後も一定の需要が見込まれる。
©JEITA,2009
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