タブレット端末修理関連Q&A
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タブレット端末修理関連Q&A
Q1 タブレット端末は壊れやすいのでしょうか、購入して半年もたたずに壊れてしまうことがあるのはなぜでしょうか?
タブレット端末は多数の電子部品を使用しています。また、携帯することが多いといった特徴があります。 個々の部品には、それぞれに故障に至る確率があり(故障率)、使用している部品の故障率の合計が製品の故障率となります。使用部品が多くなるほど故障率は増え、温湿度等の環境条件により故障率は変わります。また、LSI等は数十万~数千万個におよぶ半導体素子を集積しており、個々の素子自体の故障率は低くても1個の部品としては大きくなります。タブレット端末は他の家電製品に比べ、これらの部品を多く使用しています。どのタブレット端末メーカーも故障がないようにユーザー使用環境を考慮した多種多様な試験を行って、故障しそうな部品を排除していますが、それでも故障率をゼロにすることはできません。 工業製品における故障率の推移は一般的に下図のようになるといわれています。この図は正式には故障率曲線といいますが、その形が浴槽(バスタブ)に似ていることから、一般にバスタブ曲線と呼ばれています。この図にあるとおり、故障の発生率は製品を使用される期間内で一定ではなく、使用を開始した直後が高くなる傾向があります。
1.「初期故障期間」
工場からユーザーの自宅までの流通過程での取り扱いといった要因や、量産の初期段階における部品やユニットの品質ばらつき、組立工程における習熟度等が相まって発生する故障です。保証期間は、この時期の故障を保証する意味で設けられています。
2.「偶発故障期間」
初期故障期間を経て初期故障要因が除去・対策され、品質的に安定した状態に落ち着きます。この時期の故障率は時間と無関係にほぼ一定となります。
3.「磨耗故障期間」
この期間に発生する故障は、部品・ユニットの寿命等により故障するもので、故障率が時間の経過と共に増加します。
Q2 保証期間が1年間なのはなぜでしょうか?
製品が原因の故障の発生率は製造直後が多いため、ほとんどのタブレット端末メーカーが保証期間を1年としています。1年間は壊れないことを保証しているわけではありません。
ただし、タブレット端末メーカーおよび販売店の方針によって、1年間以上の延長保証サービス等を提供している場合もあります。
Q3保証期間内でも修理が有償になることがあるのでしょうか?
次のケースでは、ほとんどのタブレット端末メーカーで修理が有償となります。
- 使用上の誤り、または不適当な修理や改造による故障・損傷
- 落下や圧迫による破損、水没や液体こぼしなどユーザーによる過失
- 火災、地震、水害、落雷、その他天災地変、および公害、塩害、ガス害(硫化ガスなど)、異常電圧、指定外の使用電源(電圧、周波数)などによる故障・損傷
- 接続している他の機器、および不適当な消耗品や記憶媒体等の使用に起因して製品に生じた故障・損傷
- バッテリパックのような消耗品の交換
Q4タブレット端末が発煙・発火しても無償修理にならないことがあるのはなぜでしょうか?
製品不具合ではなく、ユーザーの使い方によって発煙・発火等が起こるケースでは、修理が有償となります。
例えば、ACアダプタにおいて、過度な力で抜き差しをしたことで、ケーブル端子や機器側端子が変形している状態のままで充電を行ったり、定格電圧、定格電流の仕様が違うものを使用したりすると、場合によっては発煙や焼損につながることがあります。このようなケースなどでは修理が有償となります。
Q5タブレット端末メーカーの修理と販売店の修理はどう違うのでしょうか?
【タブレット端末メーカーの修理】
タブレット端末メーカーの修理では、動作保証済み補修用性能部品が用いられます。 補修用性能部品の保有期間内であれば、修理が可能です。
【販売店の修理】
販売店の修理では、販売店で独自の修理を行う場合と、販売店を経由してタブレット端末メーカーの修理に送られることがあります。 販売店で独自の修理を行った場合は、タブレット端末メーカーの保証や修理が受けられなくなることがあります。 修理サービスや保守サービスは、タブレット端末メーカーが行っているサービスと、販売店が独自に行っているサービスとで異なります。 たとえば、販売店で「5年間の無償修理サービス」を購入した場合、そのサービスが販売店とユーザーとの間で交わされた契約であるときは、タブレット端末メーカーとユーザーとの間で交わされた契約ではないことにご注意ください。
Q6タブレット端末の補修用性能部品にはリサイクルされた再生品が使用されているのですか?
故障等の原因で回収された部品は、部品メーカー等でリサイクルされます。再利用可能なものはリユースの一環として修理を行い、品質検査を行った後、新品同様の補修用性能部品として再利用しています。このようなリサイクル・リユースはタブレット端末に限らず、家電製品一般に行われています。
政府でも、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みを推進しています。
資源有効利用促進法
Q7ウイルスに感染したらタブレット端末の修理が必要でしょうか?
ウイルスに感染した場合は、ソフトウェアのトラブルが発生することがありますが、これ自体は、ハードウェアの故障ではありません。一般的に修理はハードウェアが故障した場合の対応です。ウイルスの感染後の対処としては、ネットワークからの切断、ユーザーによるウイルス駆除ソフトの適用、場合によりソフトウェア環境の初期化(リカバリーとも呼びます)などの対応が必要です。
しかし、ウイルスの種類によっては、タブレット端末がフリーズしたり、電源が強制的に切断される場合があります。それにより、ハードウェアにダメージを与え、故障の原因になる場合がありますので、ウイルスは早めに駆除することをお勧めします。
Q8タブレット端末を使用していなくても壊れてしまうことがあるのでしょうか?
タブレット端末を使用しておらず、未起動状態であっても、次の原因等で性能が損なわれたり、故障することがあります。
- 温湿度変化による結露発生等によって引き起こされる回路基板や部品の腐食
- 静電気が蓄積されることによる影響
- 埃の蓄積やカビの発生による影響
- 振動、衝撃による影響
- 長期間の放置による部品等の劣化、消耗
Q9液晶ディスプレイに点灯しないドットや常に点灯しているドットがありますが故障でしょうか?
タブレット端末用の液晶ディスプレイでは、高精細な表示能力を持つため、そのドット部分で、全く発光しない、常に発光する、あるいは特定の色にしか発光しないという場合があります。これを一般に「ドット抜け(画素欠点)」と称しております。「ドット抜け」は液晶ディスプレイの故障ではなく、新製品でも存在する場合があります。 各タブレット端末メーカーは、ホームページ、カタログ、マニュアル等で「液晶ディスプレイは精密度の高い技術で作られており、画面の一部に点灯しないドットや常時点灯しているドットがある場合がありますが、これは故障ではありません」というようにご案内しています。
Q10海外で購入したタブレット端末は日本で修理できますか?
一般的に海外で購入したタブレット端末は、電波法や安全規格が異なるためその機器の修理や修理後の検査ができません。 購入された国での修理サービスが基本の対応となります。
Q11 OSのアップデートに失敗して起動しなくなったが修理が必要でしょうか?
一概には言えませんが、メーカー提供アプリケーションなどで修復できる場合があります。または、機器の状態により再度アップデートすることで修復できる場合があります。 詳しくはメーカーにお問い合わせください。
Q12 タブレット端末が熱くなります。故障でしょうか?
アプリケーションの動作状況や使用環境によって熱くなる場合がありますが、故障とは限りません。触れられないほど熱い場合は、直ちに使用を止め、メーカーにご相談ください。
(2017年3月現在)