緊急地震速報実証試験とIT自動防災システム
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ご挨拶
緊急地震速報活用IT自動防災システムとJEITA主管「実証試験プロジェクト」について
社団法人 電子情報技術産業協会特定プロジェクト推進室
昨今、防災についてのニュースや記事がマスメディアに載らない日はなく、防災に対するさまざまな情報や議論が報じられ、また論じられています。14万人以上の犠牲者を出した関東大震災から80余年が経ち、6千人の犠牲者を出した阪神淡路大震災の記憶は生々しく残っています。また、中越地震、能登半島地震など大きな地震が頻発して被害を受けているのが現実です。
そのような状況の中、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が中心となり推進する「緊急地震速報の利活用に関する実証的調査・検証」は、観測網のデータを迅速に処理し、揺れる前に地震を知らせる緊急地震速報システムを有効活用するものとして、非常に重要かつ有効なものであると考えます。
JEITAでは、文部科学省が実施しているリーディングプロジェクト「高度即時的地震情報伝達網実用化プロジェクト」の一環として、「緊急地震速報活用・家庭内制御ネットワーク向け自動防災システム」のプロトタイプを開発しました。これは、大規模な地震時の一般の住居での火災等による死傷者・損害を最小限に食い止めることが目的で、日本の防災システムとして非常に重要であると期待されているシステムです。
プロジェクト発足にいたる経緯
(1) 緊急地震速報の誕生
気象庁では、地震による被害の軽減を目的に、2002年より地震の発生をいち早く知るシステムの研究を開始、過去起きたマグニチュード5以上の地震3000ケース以上を分析しました。そして、震源地までの距離を測定して、大きな揺れが到達する時間を推定するシステムを2004年完成させました。これが「緊急地震速報システム」です。

(2) IT自動防災システムプロトタイプの開発
「IT自動防災システム」は、緊急地震速報を利用して、生命を守ることはもちろん、ガス、電気などの熱源の遮断によって、火災などの二次災害を防止、ドアの開放を自動的に行い避難路の確保を行うことなどを目的としています。
さらに、常日頃から地震に対する心がまえを持っていただき、適切な避難行動を準備していただくこと、が期待できます。

(3) 実証試験プロジェクト
JEITAは、気象庁が開始した緊急地震速報の活用方法評価(実証試験)に協力し、関連民間企業に協力を呼びかけて、2005年4月から東京、大阪3拠点約300戸の家庭に「緊急地震速報」を配信、システム・機器の有用性の検証、ハード、ソフト面の課題の抽出を行ってまいりました。
2005年12月からは、新たな参加機関の協力も得て第二次実証試験を開始、2006年には全国1000ヶ所以上の家庭・オフィス、さらに学校・工場等への配信を行っています。さらに、実証試験によって課題の解決を図り、機器、運用のガイドラインの策定を急ぎたいと考えています。
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