Society5.0の実現とSDGsに貢献する
センシング・ソリューション技術分科会

INFORMATION

背景と調査の重要性


第6期科学技術・イノベーション基本計画では、第5期基本計画で掲げられた「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」であるSociety5.0を現実のものとすることが目標とされている。また、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の提案に強く共感しながら、我が国の未来社会像として目指すべきSociety5.0を「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」と再提示している。一方、新型コロナウイルス感染症の爆発的な拡大は、Society5.0の具体化の前提となる社会全体のデジタル化が十分に進んでいないことを浮き彫りにし、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革することを目指す、デジタルトランスフォーメーションの実現には、さらなる技術開発としくみ作りが必要であることが明らかとなった。

Society 5.0を実現するためには、サイバー空間(情報空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させることが必要であり、サイバー空間において社会のあらゆる要素をデジタルツインとして構築するために、センシング技術、IoTが重要な役割を担うことは言うまでもない。Society5.0では、交通、医療・介護、ものづくり、農業、食品、防災・減災、エネルギーなどの分野で新たな価値の創造が期待されているが、各分野のニーズと合致したフィジカル空間のセンサ群からの膨大なデータを、サイバー空間に収集・蓄積・分析するためのセンシング・ソリューションが必要不可欠である。特に、高速大容量・低遅延・高信頼・多数端末同時接続の特性を有する5G、Beyond 5Gが新たなイノベーションをもたらすことが予想され、これらを利用するセンシング・ソリューションが劇的に進化することは確実である。本分科会では、SDGsに貢献し、Society5.0を支える基盤となるセンシング・ソリューションの現状と動向を広く調査して、最新の事例収集と資料作成を行い、Society5.0の実現とSDGsの達成に資する活動を行う。具体的には、センシング・ソリューションの応用事例を中心に、以下について幅広く調査する。


調査項目

  • (a)  各分野でのセンシング・ソリューションの応用事例
  • (b)  5G、Beyond 5G関連技術
  • (c)  スマートセンサ、MEMS等センシング技術
  • (d)  AI、ビッグデータ解析技術、サイバーセキュリティ技術
  • (e)  各分野のシステムの高度化に資するデータベース技術
  • (f)  システム連携に備えた通信インタフェース、データフォーマット
  • (g)  センサへの給電技術(全固体電池、ペロブスカイト太陽電池、無線給電等)
  • (h)  Society5.0を実現するための規制・制度の課題抽出
  • (i)  低消費電力、不揮発性メモリ、自律分散型時刻同期、新材料・新構造等の新技術

委員会参加MEMBER

ALPSALPINE
azbil
オムロン
sony
東芝
Panasonic


富士通
富士電機
三菱電機
村田製作所
横河電機



PAGE TOP