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ITプラットフォーム市場動向及び2019年度サーバ出荷実績

2020年7月16日
一般社団法人 電子情報技術産業協会
ITプラットフォーム事業委員会



 一般社団法人電子情技術産業協会(JEITA)のITプラットフォーム事業委員会は、本日、2019年度(2019年4月〜2020年3月)の、わが国におけるサーバの出荷実績を発表しました。

 IAサーバの2019年度出荷は、台数266,750台(前年度比106%)、金額1,896億円(同88%)となりました。上半期は台数141,198台(前年同期比121%)、金額967億円(同98%)、下半期は台数125,552台(同93%)、金額929億円(同 80%)となりました。

 UNIXサーバの2019年度出荷は、台数3,095台(前年度比75%)、金額273億円(同63%)となりました。上半期は台数1,645台(前年同期比83%)、金額138億円(同60%)、下半期は台数1,450台(同68%)、金額135億円(同66%)となりました。

 メインフレームコンピュータの2019年度出荷は、台数156台(前年度比77%)、金額347億円(同114%)となりました。上半期は台数67台(前年同期比64%)、金額146億円(同112%)、下半期は台数89台(同90%)、金額201億円(同116%)となりました。

 今後の見通しは、新型コロナウイルス(COVID-19)によるグローバル規模での消費の落ち込みを受けて、不透明な状況となっています。一方で、感染拡大防止におけるビッグデータの活用や、企業活動におけるテレワークの推進など、ITシステムが重要な役割を果たしており、新生活様式への対応を含む経済活動再開においては、ITシステムを活用した取り組みが進むことが想定されます。今後は、IoTの進展によるビッグデータの高速処理・解析、人工知能(AI)を取り込んださらなる生産性向上や価値創造の動きなど、Society 5.0(超スマート社会)への変革が求められています。

 これらの動きに対応した下記の分野・領域において、ITプラットフォームの更なる需要が期待できます。

ビッグデータの高速解析や人工知能(AI)による新たな価値創造への取り組み
5Gなど通信インフラの整備やIoTデバイスの浸透に伴うデータ量の増加など市場変化への対応
テレワーク推進など働き方改革に伴う、 ITインフラの増強
クラウドを活用したシステム・サ−ビスの拡大に対応するデータセンター構築・増強
社会や市場からの要請による、高度なサイバーセキュリティへの対応
企業内ユーザ部門での利用拡大に伴う新たなサーバの導入
システム運用効率化に向けたサーバ統合・仮想化からシステム統合への取り組み拡大
業務自動化(RPA)などのITを活用した企業の生産性向上に向けた取り組み (注)RPA: Robotic Process Automation ロボットによる業務自動化

 サーバ市場は、新型コロナウイルスの影響により経済情勢不透明な状況でありますが、前記領域のプラス要因の浸透と、データセンターへの投資などにより、今後も継続的な需要が期待できます。

 IAサーバは、より高機能なサーバシステムが求められ、幅広い用途で今後も需要の中心となることが見込まれます。UNIXサーバは、企業の基幹システムを担う需要はありますが、IAサーバへの需要分散等もあり、減少が予想されます。メインフレームコンピュータは、高度の信頼性を要求される社会インフラシステムの中核で、今後も一定の需要が見込まれます。

■ 2019年度総出荷
■ 2019年度 上半期・下半期総出荷
■ 2019年度 第4四半期
■【価格帯別】出荷台数・金額(2019年度)


【本件に関する企業/団体からのお問い合わせ先】
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)事業推進戦略本部 情報産業部
TEL:03-5218-1057


【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)経営企画本部 政策渉外部 広報室
 TEL:03-5218-1053  E-mail:press@jeita.or.jp





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