ITプラットフォーム市場動向及び2020年度サーバ出荷実績
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2021年6月10日 一般社団法人 電子情報技術産業協会 ITプラットフォーム事業委員会
一般社団法人電子情技術産業協会(JEITA)のITプラットフォーム事業委員会は、本日、2020年度(2020年4月〜2021年3月)の、わが国におけるサーバの出荷実績を発表しました。 需要の中心であるIAサーバは、台数、金額ともに前年を下回りました。UNIXサーバは、台数は前年を下回りましたが、金額は前年を上回りました。メインフレームコンピュータは、台数は前年を上回りましたがが、金額は下回りました。 IAサーバの2020年度出荷は、台数232,239台(前年度比87%)、金額1,823億円(同96%)となりました。上半期は台数104,493台(前年同期比74%)、金額818億円(同85%)、下半期は台数127,746台(同102%)、金額1,005億円(同108%)となりました。 UNIXサーバの2020年度出荷は、台数2,782台(前年度比90%)、金額284億円(同104%)となりました。上半期は台数1,515台(前年同期比92%)、金額158億円(同115%)、下半期は台数1,267台(同87%)、金額126億円(同93%)となりました。 メインフレームコンピュータの2020年度出荷は、台数159台(前年度比102%)、金額304億円(同88%)となりました。上半期は台数86台(前年同期比128%)、金額138億円(同94%)、下半期は台数73台(同82%)、金額166億円(同83%)となりました。 今後の見通しは、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて落ち込んでいた市場が、ワクチン接種の拡大に伴い回復の期待が高まっています。コロナ禍で加速した新生活様式への対応においては、企業活動におけるテレワークや電子承認の推進など、ITシステムを活用した取り組みが進むことが想定されます。今後は、IoTの進展によるビッグデータの高速処理・解析、人工知能(AI)を取り込んださらなる生産性向上や価値創造の動きなど、Society 5.0(超スマート社会)への変革が求められています。 これらの動きに対応した下記の分野・領域において、ITプラットフォームの更なる需要が期待できます。 ● | ビッグデータの高速解析や人工知能(AI)による新たな価値創造への取り組み | ● | 5Gなど通信インフラの整備やIoTデバイスの浸透に伴うデータ量の増加など市場変化への対応 | ● | テレワーク推進など働き方改革に伴う、 ITインフラの増強 | ● | クラウドを活用したシステム・サ−ビスの拡大に対応するデータセンター構築・増強 | ● | 社会や市場からの要請による、高度なサイバーセキュリティへの対応 | ● | 企業内ユーザ部門での利用拡大に伴う新たなサーバの導入 | ● | 業務自動化(RPA)などのITを活用した企業の生産性向上に向けた取り組み (注)RPA: Robotic Process Automation ロボットによる業務自動化 |
サーバ市場は、新型コロナウイルスの影響により落ち込みが見られたが、前記領域のプラス要因の浸透と、データセンターへの投資などにより、今後も継続的な需要が期待できます。
IAサーバは、より高機能なサーバシステムが求められ、幅広い用途で今後も需要の中心となることが見込まれます。UNIXサーバは、企業の基幹システムを担う需要はあるが、IAサーバへの需要分散等もあり、減少が予想されます。メインフレームコンピュータは、高度の信頼性を要求される社会インフラシステムの中核で、今後も一定の需要が見込まれます。
【本件に関する企業/団体からのお問い合わせ先】 一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)事業戦略本部 事業推進部 E-mail:itt3@jeita.or.jp
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