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ITプラットフォーム市場動向及び2018年度サーバ出荷実績

2019年5月28日
一般社団法人 電子情報技術産業協会
ITプラットフォーム事業委員会



 一般社団法人電子情技術産業協会(JEITA)のITプラットフォーム事業委員会は、本日、2018年度(2018年4月〜2019年3月)の、わが国におけるサーバの出荷実績を発表しました。需要の中心であるIAサーバは、過去2年は金額で前年を下回りましたが、2018年度は約10%増と大幅に上回る結果となりました。UNIXサーバは、台数は前年を上回ったものの、金額は引き続き減少傾向となりました。メインフレームコンピュータは、台数、金額ともに下半期は増加となりましたが、年度では前年を下回りました。

 2019年度以降は、グローバル市場で不透明感はあるものの、国内経済は2020年に向けたインフラ投資やセキュリティ対応強化、超高齢化社会を見据えた働き方改革の推進など、需要拡大の兆しが見えています。今後は、IoTの進展によるビッグデータの高速処理・解析、人工知能(AI)を取り込んださらなる生産性向上や価値創造の動きなど、Society 5.0(超スマート社会)への変革が求められています。これらの動きに対応した下記の分野・領域において、ITプラットフォームのさらなる需要の拡大が期待できます。


クラウドを活用したシステム・サ−ビスの拡大に対応するデータセンター構築・増強
社会や市場からの要請による、高度なサイバーセキュリティへの対応
システム運用効率化に向けたサーバ統合・仮想化からシステム統合への取り組み拡大
企業内ユーザー部門での利用拡大に伴う新たなサーバの導入
5Gなど通信インフラの整備やIoTデバイスの浸透に伴うデータ量の増加など市場変化への対応
ビッグデータの高速解析や人工知能(AI)による新たな価値創造への取り組み
働き方改革に伴う、業務自動化(RPA*)などのITを活用した企業の生産性向上に向けた取り組み。 *RPA:Robotic Process Automation(ロボットによる業務自動化)

 サーバ市場は、国内の企業ユーザーにおける投資意欲は旺盛で、今後は上記領域のプラス要因の浸透と、データセンターへの投資などにより、継続的な需要が期待されます。IAサーバは、より高機能なサーバシステムが求められ、幅広い用途で今後も需要の中心となることが見込まれています。UNIXサーバは、企業の基幹システムを担う需要はあるものの、IAサーバへの需要分散等もあり、減少が予想されています。メインフレームは、高度の信頼性を要求される社会インフラシステムの中核で、今後も一定の需要が見込まれています。

■ 2018年度総出荷
■ 2018年度 上半期・下半期総出荷
■ 2018年度 第4四半期
■【価格帯別】出荷台数・金額(2018年度)
■【産業別】出荷台数・金額(2018年度)
■ 2018年度出荷自主統計参加会社
■ITプラットフォーム市場動向及び2018年度サーバ出荷実績


【本件に関する企業/団体からのお問い合わせ先】
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)事業推進戦略本部 情報産業部
TEL:03-5218-1057


【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)経営企画本部 政策渉外部 広報室
 TEL:03-5218-1053  E-mail:press@jeita.or.jp





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