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【コラム】ネットミーティングでのビデオカメラ活用方法

近年、インターネットを活用したビデオ会議やネット飲み会等のネットミーティングが活発になってきています。
多くの方はネットミーティングのカメラとしてパソコンに内蔵されているカメラを使用していると思いますが、動画撮影を得意とするビデオカメラを使ってワンランク上の動画配信に取り組むのはいかがでしょうか?

ここではその方法のメリット/デメリットと接続方法の概要を紹介いたします。

※ 本ページはビデオカメラを使用した動画コミュニケーションの特徴を概念的に説明して、ビデオカメラの活用を促進する事を目的としております。全てのビデオカメラに全項目が対応している事を保証するものではありません。詳しくは各メーカーの商品紹介のホームページやカタログ等でご確認ください。

ビデオカメラ使用でのメリット・デメリット


ビデオカメラは高画質な映像を簡単に撮影できるように、多くの特徴や機能を持っています。

  パソコン内蔵カメラ ビデオカメラ
高画質 イメージセンサーが小さくクッキリしない傾向がある😖 イメージセンサーが大きく、室内でも映像が綺麗な機種が多い😄
高音質 小型マイクの機種が多く音がこもり気味の傾向がある😖 大きめの内蔵マイクで高音質なステレオサウンドが楽しめる😄
ズーム ほとんどが非対応😖 10倍〜50倍と高倍率ズームできる機種が殆ど😄
カメラアングル パソコンに固定されており、基本的に真正面のみ😖 三脚を使用することで自由な撮影アングルで撮影が出来る😄
近接撮影
(マクロ撮影)
被写体をカメラの前に持っていく必要あり(料理等は困難)😖 カメラを自由に動かせるので自由なアングルでの近接撮影が可能😄
記録したコンテンツの活用 パソコンのカメラは通常動画記録に使用しない😖 過去に撮影した画像を動画として流すことが可能😄
対応費用 追加費用発生しない😄 ビデオカメラの映像出力をパソコンに入力するアダプターが別途必要😖
システム発展性 パソコンに固定の単機能なカメラの為に発展性はほぼ無い😖 上記+スイッチャー(別途必要)でカメラを追加してマルチカメラやPicture in Picture(PinP)への発展が可能(後述参照)😄

ここでは上記のようなビデオカメラの特徴を活かした高画質で自由度の高い映像によるネットコミュニケーションを提案いたします。

ビデオカメラとパソコンを繋ぐポイント(一例)


ビデオカメラ映像出力は高画質なHDMI端子ですが、殆どのパソコンはこのHDMI映像の入力端子はありません。HDMI映像をパソコンに入力するには HDMI-USB変換アダプター*1を使用してUSB端子から入力するのが便利です。*1 「HDMIキャプチャー」と呼ばれることもあります。

  • ・HDMI-USB変換アダプターとはビデオカメラの映像出力(HDMI端子)をパソコンのUSB端子から映像入力することを可能にする変換器を示しています。
  • ・変換アダプターは複数のパソコン周辺機器メーカーから発売されています。パソコンを扱っている電気店やパソコンショップ等にて購入することができます。
  • ・変換アダプターにはパソコンのUSBのスペックを規定しているものが多く、USB3.0以上のスペックが要求されることが多いです。パソコンのUSB端子のスペック及び変換アダプターの仕様を事前にご確認ください。
  • ・紛らわしいのですがUSBをHDMIに変換するアダプターもありますが、ここで紹介している用途では使用できません。お間違いなきようにHDMIをUSBに変換するアダプターをご用意いただけますようよろしくお願いします。
  • ・HDMI、USB共に複数の種類の端子形状があります。接続機器とケーブルの組合せを事前にご確認ください。

変換アダプターの役割はビデオカメラのHDMI規格の映像をUSB用の映像信号であるUSB video device class(UVC)の仕様に変換する事です。これによりパソコンにUSB端子から動画を入力できるようになります。

HDMI規格に対応した映像出力は多くの機器が採用しており、ビデオカメラのみならずデジタルカメラ/アクションカメラ/ゲーム機/ビデオレコーダー/スマートフォン等があり、この変換アダプターがあればこれらの機器の出力映像をパソコンに入力することが可能になります。
※アダプターとパソコンのスペックは事前にご確認下さい。

活用方法概要


機器の接続は下の図の様にビデオカメラと変換アダプターとパソコンを接続し、使用する配信アプリの「カメラの設定」 *2で変換アダプターを選択すると、ビデオカメラの映像で配信をすることができるようになります。 *2 名称は配信アプリや変換アダプターにより異なります

  • ・ビデオカメラ/デジタルカメラは多くの映像モードをもっていますが、動画撮影モードにしてカメラ本体の設定でHDMI出力映像への情報表示出力をオフにすることをお勧めします。
  • ・カメラと被写体の距離は近いほうが映像に臨場感があり音声もクリアになる傾向がありますのでカメラを設置時にご留意ください。

また、HDMIスイッチャーを使うと複数のカメラを用いた動画配信[マルチカメラ]に対応することもできます。配信用のHDMIスイッチャーはやや高価ではありますが、複数画面の組合せによる効果的な映像演出を期待できます。

HDMIスイッチャーを使っての
マルチカメラ映像例(イメージ図)


  • ・マルチカメラによる映像は画面に変化をつける事ができ、わかりやすく印象に残る映像にすることが可能です。
    効果例①:2画面を切り替える基本的な使用方法です。切替時にクロスフェード等のエフェクト(トランジション)を掛けることができたり、一定時間で自動的に画面を切り替える事ができるスイッチャーもあります。
    効果例②:Picture in Picture(PinP)ではズームした映像を主画面に出して全体映像を子画面に出すといった情報量の多いわかりやすい映像を作ることができます。ゲームの画面にゲームをしてる人の顔を子画面表示することが可能です。
  • ・スイッチャーは複数の映像周辺機器メーカーから発売されています。映像機器を多く扱っている電気店やパソコンショップ等にて購入することができます。また前出 のHDMI-USB変換アダプター機能やパソコンを使用せず配信できる機能を内蔵しているスイッチャーもありますので使用用途に合わせてご検討ください。

ネットミーティングは仕事だけでなく、プライベートにも浸透しています。ワンランク上の配信を楽しむために動画撮影に便利なビデオカメラを使って新たな映像表現にチャレンジしてみませんか?

※ ビデオカメラの機能は機種により異なります。
詳細は各メーカーの商品紹介のホームページ等でご確認ください。

※画像協力:(株)アイ・オー・データ機器


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