製品含有化学物質管理監査シートの改訂について

(アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)発行の製品含有化学物質管理ガイドライン(第3.0 版)附属書『実施項目一覧兼チェックシート』への統合について)
◆ はしがき
JEITA資材委員会「取引先の環境関連化学物質管理体制の監査・調査の標準化活動」による「JEITA製品含有化学物質管理監査シート」の公開(2011年10月)から約2年が経過致しました。
その間、2012年8月には、JIS Z 7201:2012『製品含有化学物質管理-原則及び指針』が発行、これに基づく環境関連化学物質の管理体制の監査・調査の標準化が、電子・電機業界及び他関連業界(※)にて検討され、2013年2月20日『製品含有化学物質管理ガイドライン(第3版)』がJAMPより改訂発行されました。
この改訂においてはJEITA資材委員会からも、「JEITA製品含有化学物質管理監査シート」の作成で得た知見等を提供させていただきました。今後、同種複数の監査シートの運用を避け効率的な運用を進めるべく、「JEITA製品含有化学物質管理監査シート」を製品含有化学物質管理ガイドライン(第3版)附属書『実施項目一覧表兼チェックシート』に統合していくことといたします。
現行の「JEITA製品含有化学物質管理監査シート」をご使用の皆様にはご不便をおかけすることになりますが、趣旨ご理解の上、ご了承くださいますようお願いいたします。
なお、「JEITA製品含有化学物質管理監査シート」の公開につきましては、2014年5月末まで継続いたします。
最後に、電機電子業界の各社が取引先の環境関連化学物質の管理体制の監査・調査に本実施項目一覧表兼チェックシートをご活用くださると幸いです。
2013年7月30日
資材委員会
環境監査標準化ワーキング・グループ
※製品含有化学物質管理ガイドライン第3 版協働検討会メンバー
一般社団法人日本化学工業協会(JCIA) 一般社団法人日本鉄鋼連盟(JISF)
社団法人日本表面処理機材工業会(KZK) 電機・電子4 団体製品含有化学物質専門委員会
グリーン調達調査共通化協議会(JGPSSI) アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)
◆ 本監査シートの位置づけ
本実施項目一覧表兼チェックシートは、JIS Z 7201:2012『製品含有化学物質管理-原則及び指針』の発行を受け、各業界団体の協力により、JGPSSI、JAMP発行の「製品含有化学物質管理ガイドライン(第2版)」の改訂版として発行されました。各業界団体並びにJEITA資材委員会からも、監査を実施または受審する立場として、環境関連化学物質管理に関する知見等を踏まえた提案を致しました。
本実施項目一覧表兼チェックシートの内容は、各業界団体並びにJEITA資材委員会各社の、お取引先に対する環境関連化学物質管理体制への要求事項を持ち寄り、各社が共通で要求している項目を中心に、その管理体制がお取引先において構築、維持等なされているかを確認するためのツールとしてまとめられたものです。従って、本実施項目一覧表兼チェックシートは業界各社の化学物質管理に関する要求事項が集約されたものです。
【実施項目一覧表兼チェックシートの特徴】
本実施項目一覧表兼チェックシートは、前版同様に、各社の運用実績を踏まえて、各社毎または監査員毎の監査ノウハウ等を盛り込み、より分かりやすいものとなっています。
1.各項目の趣旨や確認したいポイントを明らかにしました。
2.各項目の確認のエビデンス(社内管理規定、業務フローなど)を記入できるようにし、後日
  トレースが可能にしました。
3.本実施項目一覧表兼チェックシートの作成に際しては、監査を行う側の立場だけでなく、監査を受け
  る立場からの意見も尊重しています。
4.設問フラグを下記3種に分けています。利用者が自由に編集することが可能な欄として設定した
  [*評価側設定欄]を利用して、評価側が重要とする項目を明確にすることが可能になりました。
【Step 1】
・JIS Z 7201:2012をベースにした設問
・製品含有化学物質管理の仕組みの基本的な管理要件
・確実かつ効率的に製品含有化学物質を管理するために構築・維持すべき仕組み(Step 2)に向けての
 マイルストーン
【Step 2】
・供給者アピールや顧客要求として具体化した設問
・製品含有化学物質を確実かつ効率的に管理するための仕組みの管理要件群
【*評価側設定欄】  
利用者が自由に編集可能な欄
※JEITA資材委員会としては【*評価側設定欄】 へのマーキングは致しませんが、環境関連化学物質の
 管理の観点から、全て重要な項目であると考えております。つきましては、Step1,Step2の全項目を
 評価していただき、各監査実施会社へ提出頂けますようお願い致します。
【メリットと活用のお願い】
お取引先に対して環境関連化学物質の管理体制の監査を実施する企業が本監査シートを活用することで、監査を実施する側および監査を受ける側双方に以下のメリットが期待されます。
監査を実施する側においては、各項目の趣旨や確認すべきポイントが明確になっているため、個々の監査員のスキルに依存することなく、確認を行うことができます。
また、各項目でのどのようなエビデンスに基づいて監査を行ったかを明確にできるため、後日監査内容のトレースが可能です。
一方、監査を受ける立場においては、環境関連化学物質の管理に要求される内容やその趣旨が把握しやすく、社内管理体制の構築や見直し、改善に役立てることができます。
また、実際に監査を受ける際にも、多くの監査側の組織が本実施項目一覧表兼チェックシートを採用して頂ければ、基本的には一度の準備で複数の企業からの監査に対応することが可能になり、管理工数を合理化することが可能です。
本実施項目一覧表兼チェックシートは、JISでの原則及び指針を前提に、標準モデル監査シートとしてまとめたものです。
従って、本実施項目一覧表兼チェックシートを利用するか否かは各社の判断となりますが、上記のメリットを勘案の上、できるだけ多くの企業での活用をお願いしたいと思います。
なお、業界各社においてもその製造する製品の特殊性から、環境関連化学物質に関して、本実施項目一覧表兼チェックシートで要求または確認する項目以外に、各社において個別に要求せざるを得ない項目もあります。
本実施項目一覧表兼チェックシートは、そうした個別の要求を否定するものではありません。それぞれの製品カテゴリー毎に要求される事項は、それぞれご対応していただき、共通事項については、本実施項目一覧表兼チェックシートをベースに管理されるようお願いしたいと思います。
製品含有化学物質管理ガイドライン第3.0版 付属書D「実施項目一覧表兼チェックシート」
(JAMPへのリンク)

日本語版、英語版、中国語版
http://www.jamp-info.com/dl