Part3事例 ITによる業務効率化:サーバ仮想化 エイチアールワン株式会社 サーバ仮想化による大幅な業務効率化

人事給与関連業務をフルアウトソーシングで請け負うエイチアールワンは、仮想化技術を導入することで、140台のPCサーバを6台の高性能サーバに統合した。仮想化により統合されたサーバは、環境負荷削減だけではなく、短期間での新規顧客サービス開始やメンテナンスコストの大幅削減などを可能とする、安定性の高い極めて柔軟なシステムとなっている。

給与事務のアウトソーシングによる環境負荷削減

全国どの会社でも同じように行われている給与計算を集約することで、各顧客の事務処理効率を大幅に向上させるとともに、IT機器削減、給与明細のWeb化など、幅広い側面から環境負荷を削減している。

標準化と仮想化による効率的なサーバ利用

単に、各顧客の給与計算サーバを一カ所に集約するだけではなく、業務の標準化によるアプリケーションの共用、仮想化によるCPUパワーの一時的増強など、さらなる効率的運用が可能な環境が構築されている。

新規顧客サービスインまでの大幅な時間短縮

サーバ仮想化により、新規顧客に対するハードウェア購入のリードタイムがゼロになった。このため、従来数カ月を要していたサービスインまでの時間が一週間程度に短縮された。

サービス:業務フロー

業務フロー

アウトソーシングによる環境負荷削減

給与計算事務は、日本全国、どの会社においても同じように行われている。エイチアールワンは、こうした、どの会社でも共有しうる業務をフルアウトソーシングにより集約することで、事務作業の効率化、ひいては日本全体での環境負荷削減を目指している。

各会社が給与計算のために、必ずしも運用効率の高くないコンピュータをそれぞれ持つことによる電力消費や、給与明細を紙で出すことによる資源の消費などは、アウトソーシングによる効率化で、大きく削減することが可能である。そして今後、各種申告の標準化、電子化が進めば、さらに大きな環境負荷削減が可能となる。

削減効率

仮想化によるサーバの統合 物理サーバと仮想サーバの工数比較

仮想化による低コストで高品質のサービス提供

エイチアールワンでは、従来、顧客ごとに、物理的に別々のサーバを立てる方式でサービスを行っていた。しかし、この方式では、新規顧客に対する環境構築は、新たにサーバを購入する段階から始める必要があり、サービスインまでは3カ月程度の期間を要していた。さらに、管理コストもサーバ数に伴って増加する。

2006年、こうした問題を解決するため、次期システム構築グループの池田氏が、米国大手ITベンダにヒアリングを行った上、高性能サーバを仮想化技術によって運営していく方向で、新システムの導入プロジェクトが始められた。

ハードウェア決定までに半年、リハーサルを含めた環境整備まで半年という短期間で、データセンタを含めた全ての基盤を一気に移行する作業は簡単なものではなかったが、結果的には投入コスト以上の効果が得られたという。新規顧客のサービスインに必要な期間を大幅に短縮するだけではなく、特定顧客の一時的な負荷上昇に対して、あらかじめリソースを確保し、逆に、空いている期間には給与計算以外の業務にCPUパワーを振り分けるといった、柔軟な運用が可能になったのだ。

導入後1年、安定した運用が続くシステムに対する顧客の満足度は高い。

組織概要 :エイチアールワン株式会社

エイチアールワン株式会社

創業: 2002年5月20日
資本金: 5億1,935万円

本社所在地:
東京都中央区銀座 7-13-8 第2丸高ビル9F

URL: http://www.hrone.co.jp

竹田卓也 氏企画管理グループ
執行役員
竹田卓也 氏
池田泉 氏次期システム構築グループ
グループリーダー
池田泉 氏

人事シェアードサービスのスタンダード目指すエイチアールワンは、人事領域に特化したデータベース管理および人事業務プロセスのアウトソース受託会社として、85社、12万人にのぼる従業員管理を行っている。

エイチアールワン株式会社は、2009年10月に人事サービス・コンサルティング株式会社から社名を変更しました。

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この内容は2009年3月現在のものです。