Part3事例 IT機器の省電力化:シンクライアント 総合地所株式会社 シンクライアント導入による先進的な職場環境の構築

時代を先駆ける理想の都市づくりを目指す総合地所では、社員が1人1台使用するPC端末180台を、全てシンクライアントに入れ替えた。どの端末でも自分の作業環境が瞬時に展開できる利便性、入退出カードと共用化された端末認証カードによるセキュリティの強化など、先進的な職場環境によってもたらされる効果は、単に消費電力減にとどまらない幅広いものとなっている。

電気ストーブ約18台分の電力削減効果

消費電力100Wのファットクライアントを、わずか4Wのシンクライアントに入れ替えることで、大幅な電力削減を実現した。サーバの消費電力を考慮しても、削減効果は800Wの電気ストーブ約18台分に相当する。

入退室カードとの共用化によるセキュリティ強化

端末認証カードを入退出カードと共用化することで、短時間の離席でも端末がロックされる。また、復帰の際には、どの端末にカードを挿しても、離席前の作業状態が復元される。

端末メンテナンス作業の大幅な軽減

総合地所では、3名の管理者で180台の端末管理を行っていた。シンクライアントへの移行で、セキュリティパッチの適用やアプリケーションの管理などのメンテナンス作業が大幅に軽減された。

省電力効果

導入前と導入後

運営管理負荷を大幅に軽減するシンクライアント

総合地所では、一部の特殊業務を除き、建築設計、契約事務、社内施設予約などのイントラ系、総務、経理事務など、全ての業務がシンクライアント上で行われている。

シンクライアント化のメリットは、なんといっても消費電力の削減と、管理業務の軽減である。従来使われていたファットクライアントは消費電力が100W。それをわずか4Wのシンクライアントに入れ替えることで、サーバ6台分の消費電力を考慮しても、トータルで800Wの電気ストーブ約18台分の省エネ効果が得られている。また、セキュリティパッチの適用や、アプリケーションのインストールなど、端末の運用管理負荷も大幅に軽減することが可能となった。

入退室カードと共用化された端末認証カード
▲入退室カードと共用化された端末認証カード

先進のアイデアは先進のオフィス環境から

メリットはコスト削減にとどまらない。端末認証カードを入退出カードと共用化することで、トイレに行く際にも端末がロックされるなど、セキュリティが大幅に強化された。また、東京本社から大阪支店に移動してもカードを挿すだけで、作業中断前のデスクトップが瞬時に復元、作業が続けられる利便性など、導入効果は多岐にわたる。

さらに、不動産業界において、他社に先駆けて先進技術を導入したことによる、社員のモチベーションアップも、大きな効果の1つである。総合地所は企画会社でもある。他社に比べて進んだオフィス環境で仕事をしているという意識が、新しい提案を引き出すことにつながっていく。

温浴施設が併設されたマンションや、ビオトープによる地域生態系の再現など、総合地所が提案する「時代を先駆ける理想の都市」は、先進で一流の職場環境に支えられている。

端末認証カードをシンクライアントに挿入すれば、東京本社でも大阪支店でも、作業中のデスクトップが瞬時に復元される

▲端末認証カードをシンクライアントに挿入すれば、東京本社でも大阪支店でも、作業中のデスクトップが瞬時に復元される

初期投資は4年で回収可能

シンクライアントの初期投資費用は確かに安くはない。しかし、消費電力削減効果と、運用管理負荷の大幅削減により、総合地所では導入後4年でイニシャルコストの回収が可能であると見込んでいる。さらに、導入後5年が経過して、サーバ側の機器更新が必要となった場合でも、クライアント側の更新は不要であるなど、コスト的には大きなメリットとなる。

組織概要 :総合地所株式会社

総合地所株式会社

創業: 1977年5月
資本金: 56億4,300万円

本社所在地:
東京都港区芝公園2丁目4番1号芝パークビル A館7階

URL: http://www.sohgohreal.co.jp/

代表取締役社長 松岡瑞樹氏代表取締役社長
松岡瑞樹 氏

“カスタマーファースト”の姿勢のもと、次世代に胸を張って継承できる街づくり・住まいづくりを目指す総合地所では、ビオトープや温浴施設などの先進的な取り組みのほか、業界初となるグループ全社でのISO14001同時取得など、環境面にも力を入れている。

※ビオトープ:ドイツ語で「生き物が生息する場所」という意味で、都市の中に植物、小動物、昆虫、鳥、魚などが共生できる場所を造成または復元したものを指す。

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この内容は2009年3月現在のものです。