ソフトウェア事業委員会/ソフトウェア事業基盤専門委員会主催の組込み系ソフトウェア開発に関するワークショップも、おかげさまで好評のうちに今年で3年目を迎え、今年度も10月20日(火)午後、ベルサール神保町で 「組込み系ソフトウェア・ワークショップ2009」を開催しました。
日本の組込み系ソフトウェア開発の強みは、擦り合わせによる高品質開発にあると言われていますが、大規模化・複雑化・短納期化・多機種化の潮流の中で、国際競争力を今後維持していくことが難しくなってきています。
そこで、今回のワークショップ2009では、“組込み系ソフトウェア開発のキモは何か? 組込み開発に影響を及ぼす多様な特性とは?”と題して、少し初心に戻って、組込み機器/システムのソフトウェア開発におけるキモ(肝要な部分、押さえておくべき部分)とは何であるか、について考えてみました。 兵庫県立大学 経営学部 立本博文 准教授の基調講演「組込みソフトウェアと国際競争力」を皮切りに、三菱電機(株) 真野哲也氏、(株)日立製作所 鍵政豊彦氏、パナソニック(株) 中川雅通氏による各社での組込み系ソフトウェアの開発力強化の取組みに関する事例講演、そして最後に、昨年好評を博しました全員参加のセッションをグレードアップして、“全員参加101人ワークショップ:インテグラルとモジュラー、果たして組込み系ソフトウェア開発の目指す姿は?”と銘打った討論セッションで、参加者全員の方が参加して、組込み系ソフトウェア開発の目指す姿について活発な意見交換を行いました。
100名を超える出席者全員が参加して一つのテーマを議論する今年の「全員参加101人ワークショップ」は、当専門委員会の委員による「新開発手法がやってきた日」と題した寸劇という新趣向で幕が開き、司会進行役からの設問に対して全員が自分の意見を3色の色紙を挙げて表明し、 近くの机に居合わせた人達がチームとなって一斉に会場全体で議論している様子は、今年も参加者の意欲と意識の高さを感じるワークショップそのものでした。
©JEITA,2009
|