Webの普及から十余年の間に電子化された大量のデータと多数のサービスが現われています。 また、SOAやWeb 2.0が話題に上ってから数年が経ち、複数の組織にわたるデータやサービスの相互連携も部分的には可能になりつつあります。しかしその展開はまだきわめて不十分であり、連携すべき多くのデータやサービスが分断されています。そのため、潜在的なニーズがビジネスの創造につながらず、意志決定が科学的根拠に欠けることが多いと考えられます。 たとえば、医療と介護の間、消費者と生産者の間、異なる研究分野の間などでデータ同士がリンクすれば、知識が循環しサービスが連携して新しい知識や価値が生まれるでしょう。米国や英国では、政府が持つデータを民間に公開して新しいビジネス等の価値を生み出す試みが始まっています。本シンポジウムでは、新たな展開を見せつつあるITの産業上のインパクトを含む社会的役割とその可能性について考えます。パネルディスカッションでは、データの連携・共有という世界的トレンドの中で、日本が真のIT革命を推進し、社会の活性化と国際競争力の向上を図るための戦略を議論します。
(翌日の「産業日本語シンポジウム」http://www.japio.or.jp/kenkyu/kenkyu04-02.html にも併せてご参加下さい。)
【関連参考情報】
「第2回 産業日本語研究会シンポジウム」
主催:一般社団法人 日本特許情報機構(Japio)
日時:2011年3月2日(水)13:00~17:40
場所:東京大学 情報学環・福武ホール ラーニングシアター
※詳細は下記ホームページ(産業日本語Webサイト)をご参照下さい。
http://www.tech-jpn.jp/xoops/html/modules/tinyd0/index.php?id=10