日時
2025年2月7日(金)13:30 ~ 17:30
当協会(JEITA)では、ソフトウェアエンジニアリング技術の革新と新市場の創出に向けた活動を推進していくため、「ソフトウェアエンジニアリング技術専門委員会」を設置して、調査・研究活動を行っております。今回、当専門委員会の活動の一環として、関連する企業等における有識者の方々のご協力を得まして、ソフトウェアエンジニアリング技術ワークショップを下記のとおり開催することと致しました。つきましては、当協会の会員企業はもとより、当該分野にご関係・ご関心の各位におかれましては、是非、このワークショップに参加いただければ幸いと存じますので、ここにご案内申し上げます。
2025年2月7日(金)13:30 ~ 17:30
リモート開催(ZOOM)
300名
無料
下記の参加申込ページに所定事項を記入して申込をしてください。
お申込受付後、当日のアクセスURLを自動返信いたします。
生成AIは、大規模言語モデルを中心に、マルチモーダル化、AIエージェント化、演繹的推論との融合など、急速な技術進展を続けています。人間と同様の知的能力をもつ汎用人工知能(AGI)が登場する可能性も議論されており、その高い能力は、科学やビジネスの様々な領域に変革をもたらそうとしています。
日本国内でも多くの企業が、生成AIの開発や事業活用に取り組んでいます。特にソフトウェアエンジニアリングは、生成AIの有望な適用先の1つとされ、コーディングやテストなどを支援するサービスが日常的に利用され始めています。さらに、要件定義や設計、システムテスト、運用、マイグレーションなどのシステム開発領域から、プロジェクトマネジメントや品質保証活動などマネジメント領域まで、適用範囲は拡大しています。生成AI活用の目的も、自動化による効率化・省力化から、企業自身や顧客企業の成長を促す変革へとシフトしています。一方で、人間の知性とAIの違い、生成AIの成果物を人間がどう理解するか、AIにできない人間の役割など、人間自身のあり方を問う契機ともなっています。
本ワークショップでは、哲学と産業の観点から生成AIに関する先進的な取り組みをしている講演者を迎え、生成AIの技術動向のほか、それがソフトウェアエンジニアリングにどう活用されるのか、ソフトウェア産業がどう変化していくのか、我々はどう生成AIと向き合っていくべきかなどについて議論します。皆さんのご参加と活発な議論を期待しています。
時間 | テーマおよび講師 |
---|---|
13:15 ~ 13:30 | --- 接続確認等 --- |
13:30 ~ 13:35 |
リアルタイム
開会の挨拶
北陸先端科学技術大学院大学 名誉教授
JEITAソフトウェアエンジニアリング技術専門委員会 委員長 二木厚吉 氏 |
13:35 ~ 14:25 | 事前収録 基調講演 『人工知能の哲学2.0の試み:深層学習AI、生成AIの哲学的意義』(仮) 概要(TBD) 東京大学大学院総合文化研究科 教授 鈴木貴之 氏 |
14:25 ~ 14:30 | --- 休憩 --- |
14:30 ~ 15:10 |
事前収録
技術講演1 『ソフトウェア開発への生成AI活用と、生成AIを搭載した製品化の取り組み』
日進月歩で進化を遂げるAI。最近では特に生成AIの導入が加速しており、様々な領域で変革をもたらている。生成AIのパワーは計り知れないものであり、日常生活のあらゆる場面での活用が期待されている。当社では誰もが生成AIを日常的に使用し、業務の効率化や事業活用の多様なシーンでの活用常態化を目指している。2023年度から本格的に全社的な生成AIの活用を開始し、2026年までには段階的に、業務改革から顧客価値創出及び顧客事業の変革への利用を検討している。 本講演では、生成AIを組み込んだサービス開発の取り組みと、設計開発業務の効率化に向けたソフトウェア領域での生成AI活用事例の紹介から、生成AI技術をどのように取り扱い活用していくかを議論する。 株式会社東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター 先端ソフトウェア技術室 ソフトウェアエンジニアリング技術部 フェロー 藤本宏 氏 |
15:10 ~ 15:50 |
事前収録
技術講演2 『NECが取り組む生成AI技術の解説、およびシステム開発プロセス変革への展望』
昨今の旺盛なIT需要と深刻化するIT人材不足に対し、SI・ソフトウェア開発の生産性向上への期待や重要性は高まっています。NECでは、SI・ソフトウェア開発へ生成AIを活用する取り組みを通じて、生産性を飛躍的に向上することでお客さまの業務変革を加速する「お客さまのDX」と、SE・開発者のWell-beingとチームの実行力強化に活用できる環境づくりを通じた「社内のDX」、の双方の実現を目指しています。 本講演では、NECのLLMの取り組み、社会での活用事例、開発プロセス変革への取り組みをご紹介するとともに、生成AIを活用したソフトウェアエンジニアリングの将来展望について議論します。 日本電気株式会社 ソフトウェア&システムエンジニアリング統括部 シニアプロフェッショナル 矢野尾一男 氏 |
15:50 ~ 16:30 |
事前収録
技術講演3 『生成AIによる業務変革:2030年のソフトウェア産業像の推察』
日立グループでは、今後加速する人手不足などの社会課題に対し、オフィスワーカーやフロントラインワーカーの働き方を生成AIでサポートし、人々の幸せを支えるサステナブルな社会の実現を目指している。その一環として、システム開発への生成AI活用による生産性の向上に取り組んでおり、すでに「生成AI活用開発フレームワーク」や「生成AI活用プロフェッショナルサービス」などお客様へのツールやサービスの提供を開始している。また、研究開発グループでは、生成AIのより広範な活用に向けた技術開発や将来のソフトウェアエンジニアリング像の検討を進めている。 本講演では、日立グループが提供するサービスや検討中の技術に加え、研究者が描くシステムエンジニアリングの将来展望について議論する。 株式会社日立製作所 研究開発グループ DXエンジニアリング研究部 部長 川上真澄 氏 |
16:30 ~ 16:40 | --- 休憩 --- |
16:40 ~ 17:30 |
リアルタイム
総合討議(拡張Q&A)
発表者と参加者とで、生成AIがソフトウェアエンジニアリングに与える影響について議論します。 皆様の質問をチャットにて受付します 司会進行:
JEITAソフトウェアエンジニアリング技術専門委員会 幹事
小川秀人 氏
登壇者:
鈴木貴之 氏、藤本宏 氏、矢野尾一男 氏、川上真澄 氏
ソフトウェアエンジニアリング技術専門委員会委員 |