2009年01月 国際標準化対応支援委員会(CISAP)PR委員会 |
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IECサンパウロ大会「総会」報告 (原田節雄/(財)日本規格協会) | |||||||||||||||||||||
IECサンパウロ大会「オープンセッション」報告 (平川秀治/(株)東芝) | |||||||||||||||||||||
IECサンパウロ大会「TC/SC48B」報告 (河合 徹/日本航空電子工業(株)) | |||||||||||||||||||||
IECサンパウロ大会「TC/SC48D」報告 (末光吾郎/日本電気(株)) | |||||||||||||||||||||
IECサンパウロ大会「TC/100」報告 (稲垣一彦/ソニー(株)) | |||||||||||||||||||||
第72回IEC大会が11月17日〜22日にサンパウロ郊外のWTCホテルを主会場として開催された。ブラジルIEC国内委員会の大会運営のもと、61ヶ国から約900名が参加し、期間中に総会(Council)の他に評議会(CB)、標準管理評議会(SMB)、適合性評価評議会(CAB)、市場戦略評議会(MSB)など上層委員会の会議および多数のTC/SC/WG会議が同時開催された。参加者数は、最多数のブラジルを除くと、日本と中国が100名近くで突出していた。 日本からは、正田JISC副会長をHODにして、METI長野室長、八木CB委員、藤澤CAB委員、原田(SMB委員)が日本代表として総会に出席した。また、富田氏、櫛木氏、中村氏がMSB委員として大会に参加したほか、METI小野課長、井上室長、JETROジュネーブ渡辺所長など、多数の参加もあった。主要会議日程は以下のとおり。 |
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主要会議日 | |||||||||||||||||||||
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第72回IEC総会 | |||||||||||||||||||||
1.Statutory Session(8:30-12:30) | |||||||||||||||||||||
(1)選挙結果 新しいIEC次期役員および上層委員会委員が下表のとおり選出された。日本からは、藤澤浩道氏(日立製作所)がIEC副会長兼CAB議長として選出され、梶屋俊之氏(パナソニック)がCAB委員として選出された。 |
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(2)主な議題・決議 1) IEC活動報告 |
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Amit事務総長より、「IEC Standards and Conformity Assessment Programmes - The key to international trade」と題し、「IECマスタープラン2006」の実施状況を中心に、2008年度の活動が以下のように報告された。 |
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a)市場適合性 |
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・11/20に「NCプレジデントワークショップ」を開催(57人のNC会長が参加)し、産業界の参加促進に向けてNCの果たすべき役割を議論した。 |
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b) 戦略的ツールとしての標準化 |
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・MSBでは、EEE(Electrical Energy Efficiency)分野におけるタスクフォースを設置した。第1回MSB会議を、11/22(当大会期間中)に開催予定。 ・IECEE、IECEx、IECQ |
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c)グローバルリーチ |
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・アルジェリア、リビア等の加入により、IEC参入国は155ヶ国になった。フィリピンが正会員に復帰した。 |
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d)革新と付加価値 |
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・TC113(High Voltage Direct Current)の新設(幹事国は中国)。 ・ITツールの充実化(エキスパートマネージメントシステム、協力ツール、IEC用語集等) |
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e)持続的な進歩 |
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・ IEC財務の安定化を確保(売上2%増、ロイヤルティー収入は2007年比で12%増) ・ ISO及びITUとの協力関係強化:WSC(World Standards Cooperation:世界標準協力) - 適合性評価を業務規程に追加検討中。 - MPEG-4規格化でエミー賞を受賞。 - Fully Networked Carワークショップを国際モーターショーと共同で開催(3月、ジュネーブ)。 ・ 適合性評価の最適化。 |
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2) 財務関連 |
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a) 2007年度監査報告、ならびに2007年連結決算においてCHF 400,000を将来投資の基金とすることが承認された。これにより、2007年度の剰余金はCHF 1,673,795となった。 b) 2008年-2010年の期間にわたるIEC予算の監査役が任命された。 c) 2009年度予算案と各国分担金が承認された。 |
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3) CB関連 CBでの主な活動状況として、次の事項が報告された。 |
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a) CBに提出されたSMB及びCABからの報告書の承認 b) 適合性評価のガバナンス手続きに関するIEC規定の変更提案の承認 |
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4) SMB関連 SMBでの主な活動状況として、次の事項が報告された。 |
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a) MSBとの強力なリエゾンおよび調整 b) New HVDC TC - TC115 c) IEC/IEEE共同開発 d) ISO/IEC JTC 1 OOXML e) 外部機関との協力およびリエゾン:ISO、CENELEC、ITU、CANENA(米州電気技術標準調整会議)、AMN(南米南部共同市場標準化協会)、PASC(太平洋地域標準化会議)など |
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5) CAB関連 CABでの主な活動状況として、次の事項が報告された。 |
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a) IECの適合性評価 b) IECシステムのガバナンス、管理、財務状況の監視 c) ILAC(国際試験所認定協力機構)およびIAF(国際認定フォーラム)との関係 d) ISO/CASCOとの緊密な連携 |
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6) 他の標準化機関との協力 |
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Murby ISO事務総長のスピーチに続いて、Regis IEC会長により、6月にジュネーブで開催された第7回WSC会合の様子が報告された。 |
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(3)今後の総会の開催 |
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1) 2009年10月にイスラエルのテルアビブで開催することが再確認された。 2) 2010年に米国のシアトルで開催することが再確認された。 3) 2011年10月にオーストラリアのメルボルンで開催したい旨の表明がなされ、招致が受理された。 4) 2012年10月にノルウェーのオスロで開催したい旨が再度表明された。 5) 2014年に日本が開催を検討、準備中であることが紹介された。 6) 2015年にマレーシアのクアラルンプルで開催したい旨が表明された。 7) 2016年にドイツで開催したい旨が表明された。 |
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2.Open Session(14:00-16:30) |
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Statutory Sessionに続き、下記テーマによるパネル討論会が実施された 「The Contribution of IEC Standards to Sustainable Growth and High-tech Development in Member Countries」 |
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(1)開会挨拶 | |||||||||||||||||||||
Prof. Francelino Lamy de Miranda Grando(Ministry of Development, Industry and Foreign Trade Secretariat of Industrial Technology, PhD.)によるスピーチがあった。 |
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(2)パネリストによるプレゼン | |||||||||||||||||||||
Regis IEC会長の司会で、下表のパネリスト4名が順にプレゼンをした。 |
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(3)討論 | |||||||||||||||||||||
会場の参加者による質疑応答がなされた。主な討議事項は下記のとおり。 1) 企業における標準化活動の促進 2) 単独のプレイヤーによる市場の独占を防ぐ方法 3) 企業における標準化活動のコストとベネフィットのバランスの重要性 4) 発展途上国のIECへの参加促進 |
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(4)閉会挨拶 | |||||||||||||||||||||
閉会にあたり、Regis IEC会長からパネリスト並びに参加者への討議に対する謝意が表明された。
以上 |
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はじめに | |||||||||||||||||||||
IEC総会オープンセッションに日本から参加するのは久しぶりであり、報告者がパネリストであったことから、オープンセッションの中身は原田氏の報告に譲ることにして、本報告ではパネリストをどの様に選ぶか、テーマをどの様に絞り込んでいったか、などについて述べることにする。 |
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6月下旬にパネリストに選ばれる | |||||||||||||||||||||
2008年総会のオープンセッションテーマ「IEC標準と認証制度を使ってIEC加盟国が継続的な成長とハイテクを実現する方法」は、主催国であるブラジルNCから提案されたとのことであった。これをベースにIEC中央事務局による人選が6月頃にはスタートした。小職には6月下旬に中央事務局のJack Sheldon氏から最初の連絡があり、TC100総会はブラジル総会と同時開催なので参加可能と回答した。その時点ではイベントの詳細は不明で、後日連絡すると言うことであった。 二人目のパネリストが判ったのは偶然であった。2008年8月中旬にニューヨークのANSIでISO/IEC JTC1とIEC/TC100の議長、国際幹事が面談した際に、JTC1議長が11月19日のIEC総会夕食会に参加すること(その後、ケルビン賞受賞のためと判明)、21日のオープンセッション・パネリストでもあることも判った。 10月2日、3日のIEC TS/SC Officers’ Workshopでジュネーブを訪問した際に、IEC中央事務局のオープンセッション担当であるJonathan Buck氏と情報交換し、テーマは明確になったものの、それ以上の具体的な話はなかった。 |
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Amit事務総長がオープンセッションの内容を具体化 | |||||||||||||||||||||
最終的にセッションの内容が明確になったのは、ITU-R WP 6B会合でジュネーブを訪問した10月30日にAmit事務総長と直接、面談した時である。Amit氏から「ターゲットは先進国でも、開発が進んでいない国でもなく、開発途上国でも規模の小さいシンガポールや韓国でもなく、発展の素地があり、人口が多く国土も広い、ブラジル、中国、ロシア、(インドはまだとのニュアンス)を対象にする」ということになった。Amit氏と小職が最初に面談、ある程度、前述の方向が見た段階でセッション担当のJonathan Buck氏が呼ばれ、途中から会議に参加するという形で最終方針が決定された。今回の様に、IECの主要なイベントの詳細が決まるプロセスをリアルタイムで体験できたことは、貴重な経験であった。 この時点で、三人目のパネリストは以前からの知り合いであるFrans Vreeswijk氏と判明、CB委員再選のためサンパウロ総会にも参加する。 また、各パネリストは10分間プレゼンするのでスライド4枚を準備するように指示があった。11月21日に向けて、1ヶ月を切った日程であり、その後、知り合いであるScott氏、Franc氏と情報交換を行った。JTC1総会等で来日したScott氏とは11月10日に奈良でも面談、(その他のTC100重要案件も含めて)情報交換を行った。 |
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会議の当日 | |||||||||||||||||||||
11月21日当日は、12時30分から準備会合が予定されていた。しかし、SecretaryをしているTC100総会が予定より遅れて12時45分に終了、IEC中央事務局の秘書が外に待っていて、そのまま準備会議場へ直行となった。パネリスト相互の挨拶の後、Jacques Regis会長の挨拶、Amit事務総長がブラジル、中国、ロシアがターゲットであるとの方針を説明、パネリストとの意見交換を行い、想定質問を担当のJonathan Buck氏がメモした。関係者で会食、本番の少し前に再集合となった。 |
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参加者
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パネル討論会 | |||||||||||||||||||||
キーノートは、ブラジル政府のProf. Francelino Lamy de Miranda Grando(Ministry of Development, Industry and Foreign Trade Secretariat of Industrial Technology)から行われた。 パネリストからそれぞれプレゼンがあり、その後、質疑応答となった。報告者は最初に登壇した。実際のプレゼンでスライド枚数、制限時間を守ったのは報告者のみであり、後知恵でプレゼンは15分程度にすれば良かったと反省している。日本のパネル討論と異なり、質疑応答時間がたっぷりとってあるため、パネリストのプレゼンにかなりの時間を使った後でも十分な時間が残った。 実際の質疑応答では、Amit事務総長の主旨とは異なり、原田氏の報告にもあるように、ブラジル、中国、ロシアの継続的な発展は殆ど話題とならず、「企業で標準化活動の動機付けをするにはどの様にすればよいのか」などの一般的な質問に終始した。Jonathan Buck氏がメモしたと思われる想定質問も出たと思われるが、少し主旨が変わっており、準備したものが十分に活用されたとは思えない運営であった。質疑応答は、1時間30分程度あり、午後4時30分に終了した。 司会のRegis会長は、隣の席であったこともあり、質問に対して発言するかどうか事前に確認があるなど、パネリストとして発言のタイミングがとりやすく、非常にありがたい運営であった。 なお、オープンセッションの詳細は、パネリストのプレゼン資料も含めてIECのホームページに掲載されている。 (http://www.iec.ch/online_news/etech/arch_2008/etech_1208/special_5.htm) |
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セッションの様子
▲演壇と報告者の間にキーノートスピーカのProf. Francelino Lamy de Miranda Grando(Ministry of Development, Industry and Foreign Trade Secretariat of Industrial Technology)が座っている。 |
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むすび | |||||||||||||||||||||
IEC総会最終日午後の総会オープンセッションという大きなイベントにパネリストとして参加するのは初めての経験であり、かなり緊張して本番を迎えた。今回は、TC100の活動に馴染みやすいテーマであったこと、Regis会長の名司会もあり、何とか、大役をこなすことができた。 最後に、資料準備などでご協力いただいた方々に、この場をお借りし感謝したい。 以上 |
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総会中、WG3(コネクタ)、WG5(試験法)、WG6(接続技術)およびSC48B(電子機器用機構部品/コネクタ)の会議が11月17日から4日間開催された。会議には米、独、英、仏、伊、中及び日本の 7ヶ国から16名(日本からは4名)の参加があった。 主な審議内容は、次のとおりである。
▲会議中の打合せ情景 |
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1.WG3(コネクタ) | |||||||||||||||||||||
新規提案についてドイツより報告があり、将来有望視されているPICMG Spec. MTCA.0 R1.0:Micro Telecom. Computing Architectureを実現するためIEC60297-3-101に準拠した19 inch Subrack内へのmicro-format plug-in unitsの集積化が重要との認識が示された。これに基づきSC48DからSC48Bへカードエッヂ形バックプレーンコネクタのIEC規格開発を要請しており、NP文書はSubruckをSC48D/WG4(独)が、バックプレーンコネクタをSC48B/WG3(独)が担当する予定。但し、他に上記集積化を実現できるコネクタ規格があれば、ドイツ以外のPメンバーからも提案可能であり、日本からの提案が期待されている。 |
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2.WG5(試験法) | |||||||||||||||||||||
日本提案のコネクタのウィスカ試験法(60512-X-X Ed1.0)は、承認されたが、主要国メンバーから現状の内容では規格化に賛成できない旨のコメントがあり審議の結果、荷重試験を除くコネクタ試験法だけの文書を作成することが満場一致(日本は棄権)で決定した。現在、日本はこの結果を受け入れ規格提案文書の修正に着手中である。また、60512-7-2(機械的衝撃強度)、60512-8-2(静的荷重)、 -3(操作レバー強度)、60512-9-2(電流負荷と温度)、-4(コンタクト保持力)、60512-17-2、 -3、 -4(ケーブルクランプ強度)、60512-19-1(耐浸水性)及び60512-20-1、 -3(燃焼性) 11件のCC文書のコメント審議を行った。 | |||||||||||||||||||||
3.WG6(接続技術) |
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日本提案のコンプレッションマウント接続(60352-8)は、各国からのコメントを盛り込んだ2nd CDを各国へ回覧中である(コメント締切日:2009年1月9日)。また、プレスイン接続(60352-5 Ed3.0)については、FDISに対するRVD発行直後、イタリアからエディトリアルコメント及びドイツからテクニカルコメントが提案され審議の結果、双方重要且つ必要との結論に至り、MCRに従い早急に改訂するようSC48Bへ提案することなった。 |
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4.SC48B(コネクタ) |
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WG3、WG5及びWG6から上記の報告およびリエゾンISO/IEC SC25-IEC SC48B、SC23/MT1-SC48B/WG3 IEC 60760/61210およびSC65C JWG10-SC48Bの報告を受けた。また、WG3、WG5及びWG6から次の提案がなされ、6)を除いて承認された。 |
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1)601390-9(3MHzまでの丸形コネクタ)及びTR62225 Ed1.0(コネクタ用語集)の取り下げ 2)PICMGとのリエゾン設立 3)SCSA-2及びHSSDC-2対応コネクタ規格案 62449、TS62450、62451、TS62452のPASとしての回覧 4)60512-7-1 Ed1.0(自由落下)を含む7件の2ndCDの回覧 5)60352-5(プレスイン接続)のイタリア及びドイツコメントのMCRによる早期改訂 6)60352-5のイタリアコメントに関する正誤表の発行 以上 |
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11月18日から20日にブラジルのサンパウロでTC/SC48D(電子機器用機構部品/電子機器用機械的構造)の会議が開催されました。日本からは、6名がTC48、SC48Dと各WG2、WG4、WG5に出席しました。全体としては、ドイツ、イギリス、中国、スウェーデン、日本、フランスの6カ国16名が参加し、議論が交わされました。今回の会議で議論された主な内容は以下の通りです。 |
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WG 2:機構構造と寸法、試験に関する規格開発WG |
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1.IEC 60917-2-4: Adaptation dimensions for subracks applicable in cabinets in accordance with IEC 60297-3-100(48D/375/NP)(日本提案)をCDを年内に作成し、09年3月CDV。 2.IEC61587-2耐震試験法について、日本委員会が2009年に見直し完了、2011年発行。 |
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WG4:19インチ筐体構造に関する規格開発WG |
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1.IEC60297-3-100Ed.1(48D/380/FDIS):Basicdimenstionsoffront panels,subracks,chassis,racks and cabinets.(ドイツ提案) は、2008年10月31日投票完了。ISは08年末発行。 2.IEC 50297-3-105 Ed. 1 (48D/381/FDIS): Dimensions and design aspects for 1U chassis (日本提案) 2008年10月31日投票終了。ISは08年末発行。 3.Adaptation dimensions for subracks of the IEC 60297 series applicable in metric cabinets in accordance with IEC 60917-2-1(48D/373/NP)(日本提案):CDを年内に作成し09年3月CDV。 4.マイクロ・フォームファクタの構造新規格およびSC48Bでの関連コネクタの規格化を進めるため、これらの仕様を最初に決めたPICMG(USの業界団体)と適正な連携を図ることをTC48に提案。 |
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WG 5:熱特性に関する規格開発WG |
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1.Dimensional definition for cabinets for the application of advanced cooling systems (48D/377/NP)意見を反映し、CDVを09年3月目標。 2.Design guide: Method of determining of forced air-cooling structure from the aspect of thermal management for cabinets in accordance with IEC60297 and IEC60917 series (48D/384/NP)(日本提案):NPの投票とコメント集約が来年1月。CDVを09年3月目標。 |
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WG3/MT6:屋外装置の機構構造に関するメンテナンス |
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1. IEC61969 :Outdoor規格シリーズの見直しを行うメンテナンスの作業についての計画立案。 以上、日本からは3つの新規規格開発提案と11つの新規開発規格完了が承認されました。SC48D国内委員会では、今回のサンパウロ会議報告を12月5日に関西で開催したIECセミナーにてメーカ・サプライヤ様向に行いました。
以上 |
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ブラジル連邦共和国のサンパウロ市で開かれた第72回IEC大会期間中に開催されたTC100会合(オーディオ・ビデオ・マルチメディアシステムおよび機器)について報告いたします。
▲IEC総会受付 |
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TC100の概要 | |||||||||||||||||||||
TC100は、非常に技術進歩の激しい分野の国際規格の開発、保守を扱うため、標準化を迅速に行えるように、通常の組織、規格開発プロセスとは異なるルールで運用しています。TC 議長、TC 幹事を中心にして、TC100 の戦略を答申するAGS(戦略諮問グループ)、TC100 の運営を掌るAGM(運営諮問グループ)、特定の技術領域を担当する10 のTA(Technical Area)とTC 直轄のPT(Project Team)および規格の保守を担当するGMT(General Maintenance Team)から構成され、日本は、幹事国として、委員会のキーポジション及びメンバーとして、運営及び活動を行っています。 |
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TC100の注目テーマ |
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今回は、11月17日のAGS、AGMから21日の総会までの5日間20近くの委員会に於いて活発な標準化活動(審議)が行われ、総会では、13カ国から50名以上(日本からは21名)の参加があり、議長及び幹事の的確な議事運営のもと、適切な成果を出し終了しました。 |
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・省エネ関係 世界的に環境問題への関心が高まっていますが、地球温暖化対策としてのCO2削減への取組の一環として、省エネが家電産業にも強く要求されています。 TC100では、省エネを実現する為の指標としての消費電力測定方法の規格化を行ってきました。TV消費電力測定方法は、昨年10月15日に国際規格(IEC62087Ed.2)が発行され、現在、STB消費電力測定方法(IEC62087Ed.3)に取り組んでいます。 ・アクセシビリティ アクセシビリティの標準化が、特にIT の分野で進められており、AV マルチメディア分野での対応を検討するStage 0 のプロジェクトをTC100 直下に設置しました。今回その中間報告があり、今春中に成果をTRに纏めることになりました。 ・IPTV 放送と通信の融合により、新しいサービス形態としてのIPTVは、関連する標準化団体が多く、特に今回、20日のITU-T、JTC 1とのHigh Level meetingにおいても議論されました。 ・リエゾン デジタル化、ネットワーク化により、他TC及び標準化団体と色々な形態の協調が必要になります。 今回から、Ecma TC38(ネットワーク機器の省エネ)などの様に、直接関係する規格はないが、今後相互に関係する可能性があり、コミュニケーションを取ることは有意義なものについて、現行のリエゾン以外にTC100特別ルールで、Dependencyとして認識し、リエゾンリストにその旨記載することにしました。
▲TC100総会 |
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今後の予定 |
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2009年のAGS/AGMは5/20、21に米国のワシントンDCで開催の予定。 2009年のPlenaryはIEC総会と同時にイスラエルのテルアビブで開催の予定。 |
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所感 |
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TC100はシステム及びコンポーネントとして、日本の主力産業の一つである民生用・業務用エレクトロニクス全般に関係する重要なTCであり、日本の国際競争力を強化する為にも、しっかりと審議に参画して、自分たちの意思を的確に反映する必要があると感じ ました。
▲TC100メンバーの集合写真 以上 |
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