■ 津田塾大学 小平キャンパス 木曜日 4時限 14:40〜16:10 |
日程 | 講義テーマ・所属名・講師名 | 講義テーマ概要 |
9月29日 | スマートグリッドを実現するIoT無線ネットワーク技術 | 最近話題になっている「スマートグリッド」を実現するための無線通信技術を紹介する。日本や各国のスマートグリッドの動向を紹介し、それを支える無線通信技術の概要と、法令制度化動向、国際標準化動向なども紹介する。 |
沖電気工業 | 福永 茂 |
10月6日 | IoTの基本や動向を押さえ、企業経営への活用のアプローチを学ぶ | 昨今、世を賑わしているIoT(Internet of Things、モノのインターネット)。2020年には500億のモノがネットにつながると言われ、しかしながら調査によれば「IoTを"理解している"は11.1%、"まったく理解できていない"が67.3%」(クラウドWatch 2015/10/2)だとの充分な理解が浸透していない状況であるとも言われています。このITをドライバーとするビジネス変革の一大トレンドは、正しく理解し、動向を押さえ、個々の企業での活用をいち早く検討することが、業界や業界の垣根を超えた競争において大きな差別化につながります。当講義では、IoTの話題や本質、最新動向を網羅的に捉えながら、企業における様々なIoT活用事例や、企業経営にIoTを活用するためのフレームワークなどを学ぶことで、学生の皆様が、今後のご研究や社会の出て、IoTをビジネスや企業の現場で活用するための知識やヒント・ノウハウをご提供します。 |
日本アイ・ビー・エム | 石井 旬 |
10月13日 | IoT時代の商品づくり 〜これからの「ものづくり」に求められるもの〜 | IoTの時代が到来し、様々な機器がインターネットに接続され、様々な情報を発信することが当たり前になりつつある。米国では第四の産業革命、ドイツではIndusty 4.0をキャッチフレーズに、新しい形でのものづくりが推進されている。特に、米国ではこれまでになかったビジネス価値を創造する新たな商品(サービス)が提案され、実現されている。このような時代の中で、ものづくりを得意としてきた日本の企業にはどのような取組みが求められているのか? いくつかの事例を通して、このような新たな動きを説明した上で、グループディスカッションを通して受講者に様々な課題や可能性について検討・議論してもらう。 |
富士通 | 阿部 欣成 |
10月20日 | モーションセンサーを活用したNUI | NUI(ナチュラルユーザーインターフェイス)は、マウスが中心であった従来のGUIに次ぐ、より自然な方法による機械との対話を表すキーワードである。 空中のジェスチャ操作はNUIの一つであり、Microsoft Kinectをはじめとするモーションセンサーを利用することで実現できる。本講義では、モーションセンサーの活用パターンおよび実用例を紹介する。 |
日本ユニシス | 坂本 啓法 |
10月27日 | ナレッジマネジメント | 企業の競争力の源泉である知識資産を有効に活用し、新たな知を創造するナレッジマネジメント手法について、イノベーション創出をテーマに事例を交えて紹介する。また、企業に求められる人,財像について伝える。 |
東芝 | 中山 康子 |
11月3日 | バイオメトリクスによる個人認証技術とその応用 | 個人認証技術として近年注目を浴びるバイオメトリクスについて、特に顔・指紋・静脈などの技術動向や技術課題、それぞれのベンチマークテスト動向、国際標準化動向、IC旅券や出入国管理やビッグデータなどへの応用について述べる。 |
日本電気 | 坂本 静生 |
11月17日 | 多様性の時代 - 女性のキャリアについて考える - | 企業のグローバル化やダイバーシティが進むにつれ、専門知識を持った女性の活躍を期待する企業が増えています。
講義では、前半30分で講師自身の経験を踏まえ女性のキャリアの考え方の一例を示し、後半は3テーマに分けて学生同士のディスカッションを行い発表してもらう形式にで行います。 |
日本アイ・ビー・エム | 行木 陽子 |
11月24日 | IT業界におけるグローバル・コミュニケーションの実際 〜英語を活かすキャリア構築〜 | 日本国内で仕事をしていると、例え外資系企業であっても英語を使ったコミュニケーションの機会が意外に少ない。IT業界でも、IT先進国の米国から最先端技術や手法を学ぶことは非常に多いし、ITシステム開発の現場でも、中国、インド、東欧等、より低コストの労働力を利用するケースが益々増えてきている。グローバルなビジネス・シーンでは、一般に英語が共通語として使用されるが、日本国内では未だに翻訳や通訳が介在することが多い。その結果、スムースなコミュニケーションを阻害し、時にミス・コミュニケーションを生む等、ビジネスにかかるコストを押し上げている。本講義では、グローバル化がIT業界に与える影響と課題を提示し、その解決策としてグローバル・コミュニケーション・スキルの重要性を論じる。また、講師の米国赴任や国際標準化機関における専門委員の経験を元に、グローバル・コミュニケーション・スキルの習得方法のヒントやIT業界におけるキャリア・パスを例示する。グローバル・コミュニケーションそのものはIT業界に特化したスキルという訳では無く、グローバル化の波にさらされている他の業界でも役立つものである。本講義では、IT業界を例にするが、他の業界を志望する学生も視野に入れて、IT特有の用語はなるべく排除し、分かりやすく解説する。 |
日本アイ・ビー・エム | 樽澤 広亨 |
12月1日 | コンタクトセンターにおける人工知能(IBM Watson)の活用 | IBM Watson(ワトソン)とは、人間の自然言語を分析し、複雑な質問に対する回答を大量データから高速に求めることに特化した次世代の人工知能型コンピューティング・システムです。この技術をコンタクトセンターに活用することで、問合せ業務の効率化と顧客満足度の向上が図られます。また、音声認識・音声合成との組合せにより、セルフサービスで顧客対応をすることも可能になります。このようなコンタクトセンターにおける人工知能の活用について、分かり易く解説します。 |
日本アイ・ビー・エム | 行木 照雄 |
12月8日 | オープンデータを活用した都道府県幸福度調査 〜データから考える地方創生 | 人口減少、高齢化が進む中、地域が自らの創意工夫によって活力を取り戻す地方創生の取り組みが進められています。データを通じて地域を客観的に分析し、強みや弱み、どこに課題があるのか等を示し、地方創生のヒントを探る取り組みを紹介します。 |
日本ユニシス | 横田 賀恵 |
12月15日 | 情報システムのセキュリティ設計 | 情報システムのセキュリティ構築、とくにその設計技術を概観する。 システムのセキュリティを高めることは暗号技術のみで成り立つものではないが、そのことはあまり認識されていない。そこで本講では、ソフトウェア工学とセキュリティ技術の学際領域であるこの分野の「いま」を、わかり易く講義する。 |
東芝ソリューション | 島田 毅 |
12月22日 | IoTを支えるセキュリティ技術 | 社会インフラや自動車分野では、機器をネットワークにつなぐことで、システムの高度な管理やユーザの利便性向上を目指しています。その一方で、ネットワーク接続に伴い、これらのシステムはセキュリティリスクに晒されることになりました。本講義では、情報セキュリティを支える暗号技術を中心として、IoTシステムにおけるセキュリティ技術を概観します。 |
日立製作所 | 渡辺 大 |
1月12日 | 情報セキュリティの基盤技術 暗号技術の最新動向 −こんなに身近になった暗号− | 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや現代ネットワーク社会にとって必要不可欠なキーテクノロジーとなっています。 本講義では、PCや携帯電話など、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号の安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウド向けの新しい暗号技術についても解説します。 |
三菱電機 | 松井 充 |
1月19日 | 疑似体験から知るプロジェクトマネジメントの基礎 | 身近な事例を疑似体験することにより、プロジェクトマネジメントの基本的な考え方を知ることを目的にしています。大学院等で行われているPBLの導入編としても使えます。 本講座は、講義形式でなく、身近な事例を、学生が自ら考え、他の人の考えも聞く体験をすることにより、結果として、PMBOKの各知識領域を知ることを目的としています。 |
富士通 | 福冨 秀則 |
1月26日 | 情報の収集とその活用 (大規模災害や安全保障時における迅速で正確な状況把握のための画像センサとインテリジェンスの生産) | 大規模災害やテロ等の非常事態に対して素早く適切に対処するためには、迅速かつ正確な状況把握とインテリジェンス(意思決定に必要な知識)の生産が必要不可欠です。大学で学んだ知識や研究成果で、この需要に応えることができます。 本講義では、状況把握のために人工衛星や航空機に搭載される電子の目(画像センサ)の威力を紹介します。さらに、収集した様々な情報(インフォメーション)からインテリジェンスを生産する仕組み、インテリジェンスを生産する上で人が陥りやすい誤りとそれを防止する方法等について、システム構築に必要な事項を分かり易くお話しします。 |
日本電気 | 村田 稔 |