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平成23年6月29日


2010年度
ソフトウェアおよびソリューションサービス市場規模調査結果について


社団法人 電子情報技術産業協会
ソリューションサービス事業委員会


 社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)ソリューションサービス事業委員会は、2000年度よりソリューションサービス事業の啓蒙・普及促進を目指し、ソリューションサービスビジネスの環境の整備及びソリューションサービス品質の向上及び先進的ソリューションモデルの調査等の活動を行っている。
 2002年度からソフトウェア及びソリューションサービスの市場統計を実施しているが、このたび2010年度の市場規模調査結果を取りまとめた。

2010年度のソフトウェアおよびソリューションサービス市場規模
 2010年度のソフトウェアおよびソリューションサービスの市場規模は4兆9,989億円(前年度比97%)となった。
 2010年度の内訳を見てみると、SI開発(コンサルティング、システムインテグレーション)は、2兆3,119億円(前年度比96%)、ソフトウェア(アプリケーションパッケージ、ミドルウェア)は、7,413億円(前年度比108%)、アウトソーシング・その他サービス(ハード・ソフトメンテナンス、その他)は、1兆9,457億円(前年度比94%)である(表1参照)。

 2010年度は、国内の大幅な景気後退による影響が色濃く残り、多くの民間企業でIT投資の見直しや中断、さらにIT運用コストに対する強い削減要求もあり、SI開発およびアウトソーシング・その他サービスともにマイナス成長となった。
 2011年度は、クラウドコンピューティングの利活用が本格化する他、新事業拡大、地球温暖化対策、復興支援など、IT投資を牽引する材料も見込まれる。その一方、震災の影響により落ち込んだ景気の回復は緩やかで、IT投資が先送りされることも予見される。このため、市場の伸びは前年度比同等になると推測している。

 なお、2011年7月7日に開催する「ソリューションサービス事業委員会活動報告会」(主催:JEITA・ソリューションサービス事業委員会)にて報告する予定である。

表1)ソフトウェアおよびソリューションサービス国内市場統計調査結果


(グラフ1)ソフトウェアおよびソリューションサービス国内市統計調査結果


<補足>
1.調査対象
調査対象はJEITA情報システム部会参画会社、計10社
沖電気工業、シャープ、東芝ソリューション、日本アイ・ビー・エム、NEC、日本ユニシス、パナソニック、日立製作所、富士通、三菱電機

2.調査項目
 調査項目はSI開発、ソフトウェア、アウトソーシング及びその他サービスの3分類。
(1) SI開発
 コンサルテーションからシステム構築を含むもので、通常、上流工程から下流工程と呼ばれている企画、設計、開発、納入までのSI全体。
(2) ソフトウェア
 個別プログラムを除く製品としてのプログラム全般、オペレーティングシステム(OS)、ミドルソフトウェア、アプリケーションパッケージ等。
(3) アウトソーシングおよびその他サービス
 ハードウェア、ソフトウェアの保守サービス、リモート監視、ASP(Application Service Provider)、BPO(Business Process Outsourcing)を含むアウトソーシングサービス等。


本件に関するお問い合わせはインダストリ・システム部(TEL.03-5218-1057)までお願い致します。


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