CD/DVD/Blu-ray Disc Q&A集(Q1〜Q10)



【ディスクの種類】

Q.1CD、DVD、Blu-ray Discの違いは何ですか
A.1CD、DVD、Blu-ray Discの外見はほぼ同じですが、記録可能な容量が異なります。
CD、DVD、Blu-ray Discを使用するには、それぞれに対応したドライブが必要です。

種類
容量
CD-R最大 700MB
DVD-R最大 4.7GB(片面1層)、8.5GB(片面2層)
BD-R最大 25GB(片面1層)、50GB(片面2層)、100GB(片面3層)
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Q.2CDの種類や特徴を教えてください
A.2CDの種類や特徴は次のとおりです。
種類
データ容量
記録時間
(音声)
書き込み
特徴
CD-ROM650MB
700MBなど
210MBなど(8cmCD)
×
読み取り専用の記録メディアの1つで、音楽再生に利用されていたCDの仕様を拡張したものです。
パソコンの記憶媒体として利用でき、フロッピーディスクの約500倍の記憶容量があります。
音楽CD
(CD-DA)
(CD-DA)
最大74分
最大80分
最大24分(8cmCD)
×
音楽を収録したCDです。
カセットテープと違いデジタルデータのため、何度再生しても劣化が無く、音質も良いです。
CD-R650MB
700MB
最大74分
最大約80分
一度だけ書き込み可能な追記型の記録型CDです。
互換性が高くほとんどのCDプレーヤで再生できます。
CD-RW650MB最大74分
データの書き換えが可能な書換型の記録型CDです。
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Q.3DVDの種類や特徴を教えてください
A.3DVDの種類や特徴は次のとおりです。
種類
データ容量
記録時間
(映像)
書き込み
特徴
DVD-ROM4.7GB(片面)
8.5GB(片面2層)
×
読み取り、または再生専用のDVDです。
市販されている、DVD-VIDEO規格の映画のDVDなどで使用されています。
DVD-R4.7GB(片面)
1.4GB(8cmDVD-R 片面)
2.8GB(8cmDVD-R 両面)
120分
30分
60分
一度だけ書き込み可能な追記型の記録型DVDです。
互換性が高くほとんどのDVDプレーヤで再生できます。
DVD-R DL8.5GB(片面2層)
215分
一度だけ書き込み可能な追記型の記録型DVDです。
記録面が2層構造になっており、片面2層でDVD-Rの約2倍も書き込めます。
DVD-RW4.7GB(片面)
1.4GB(8cmDVD-RW 片面)
2.8GB(8cmDVD-RW 両面)
120分
30分
60分
書き換え可能な書換型の記録型DVDです。
DVD+R4.7GB(片面)
120分
一度だけ書き込み可能な追記型の記録型DVDです。
DVD+R DL8.5GB(片面2層)
215分
一度だけ書き込み可能な追記型の記録型DVDです。
記録面が2層構造になっていて、片面2層でDVD+Rの約2倍も書き込めます。
DVD+RW4.7GB(片面)
120分
書き換え可能な書換型の記録型DVDです。
書き込んだデータを消去して、再度、書き込みを行うといった、データの書き換えができる点がDVD+Rと異なります。
DVD-RAM4.7GB(片面)
9.4GB(両面)
2.8GB(8cmDVD-RAM 両面)
120分
240分
60分
書き換え可能な書換型の記録型DVDです。
DVD−ROMディスクと大きく異なる物理構造をとっており、再生できない再生機もあります。
カートリッジ入りの製品もあり、カートリッジに入ったまま使うには対応したドライブが必要です。
※記録可能時間は標準モードで書き込んだ場合の目安です。お使いの製品などによって異なります。
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Q.4Blu-ray Disc(BD)の種類や特徴を教えてください
A.4Blu-ray Disc(BD)の種類や特徴は次のとおりです。
種類データ容量記録時間
(映像)
書き込み特徴
BD-ROM25GB(片面)
50GB(片面2層)
×
読み取り、または再生専用のBlu-ray Discです。
BD-R25GB(片面)
7.5GB(8cmBD-R 片面)
180分
60分
一度だけ書き込み可能な追記型のBlu-ray Discです。
BD-R
LTH Type
25GB(片面)
180分
記録層に有機色素材料が使用されている一度だけ書き込み可能なBlu-ray Diskです。
ドライブがLTH Typeに対応していないと使用できません。
BD-R DL50GB(片面2層)
360分
一度だけ書き込み可能な追記型のBlu-ray Discです。
記録面が2層構造になっており、片面2層でBD-Rの約2倍も書き込めます。
BD-R XL100GB(片面3層)
720分
一度だけ書き込み可能な追記型のBDXL規格のBlu-ray Discです。
本製品はBDXL規格に対応した機器のみで使用可能です。BDXL規格制定以前のBlu-ray Disc対応機器では使用できません。
BD-RE25GB(片面)
7.5GB(8cmBD-RE 片面)
180分
60分
書き換え可能な書換型のBlu-ray Discです。
BD-RE DL50GB(片面2層)
360分
書き換え可能な書換型のBlu-ray Discです。
記録面が2層構造になっており、片面2層でBD-REの約2倍も書き込めます。
BD-RE XL100GB(片面3層)
720分
書き換え可能な書換型のBlu-ray Discです。
本製品はBDXL規格に対応した機器のみで使用可能です。BDXL規格制定以前のBlu-ray Disc対応機器では使用できません。
※記録可能時間は地上デジタル放送(HD放送)を書き込んだ場合の目安です。お使いの製品、書き込みモードなどによって異なります。
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Q.5パソコンで使用できるCD/DVD/Blu-ray Discを教えてください
A.5パソコンによって異なります。
パソコンメーカの推奨メディアを、ホームページやマニュアルでご確認の上、お使いください。
なお、外付けドライブをご使用の場合には、ドライブメーカーのホームページやマニュアルをご覧ください。
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Q.6メーカや原産国による違いはありますか
A.6基本的にディスクは統一された規格で製造されています。
国内メーカが販売しているディスクには、性能や信頼性に大きな違いはありません。
ディスクを使用されるときは、パソコンの提供元が推奨するディスクの使用をお勧めします。
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Q.7倍速対応とは何ですか
A.7基準となる転送速度に対して、何倍の速さでデータを書き込めるのかを示したものです。
Blu-ray Discの基準の転送速度は、約36Mbpsです。
DVDの基準の転送速度は、11.08Mbpsです。
CDの基準の転送速度は、1.2Mbpsです。

※8倍速のDVDの場合、11.08Mbps×8でデータを書き込みます。
ただし、データを書き込む場合、ディスクだけでなく、ドライブもその倍速に対応している必要があります。
例えば、ドライブが4倍速までしか対応していない場合、8倍速のCDを使用しても4倍速までしか記録速度は上がりません。

※ハードディスクにDRモードで録画した地上デジタル放送の2時間番組をダビングする場合、Blu-ray Discの基準転送速度では約60分かかりますが、6倍速対応のBlu-ray Discだと約10分に短縮されます。

※転送速度はディスクの内周と外周とで異なる場合があります。


【参考情報】
倍速は、ディスクの書き込み可能な容量には影響しません。
例えば、8倍速のDVD-Rの場合、37.6GB(4.7GB×8)の容量にはなりません。
8倍速で書き込んでも、書き込める容量は、4.7Gのままです。
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Q.8CPRMとは何ですか
A.8CPRMとは、Content Protection for Recordable Mediaの略で、主にデジタル放送をDVDなどに録画や再生するときの著作権保護技術のひとつです。
(DVDに採用されている技術で、Blu-rayではこれと異なる技術「AACS」が採用されています。)
動画などのコンテンツをメディアに記録する際、コピーを一度だけ許可し、メディアから他の機器やメディアへのムーブ(ダビング)を禁じる「コピーワンス」や9回のコピーと1回のムーブを許可する「ダビング10」などを実現します。
例えば、デジタル放送の録画は、CPRM対応の録画装置(ソフト)とCPRM対応のDVDを組み合わせることによって実現できます。
また、CPRM対応のDVDに書き込まれた映像を再生するときにも、CPRM対応の再生装置(ソフト)を使う必要があります。
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Q.9AVCRECとは何ですか
A.9AVCRECとは、Blu-ray Discの技術を応用して、DVDにハイビジョン映像を記録するための規格です。
著作権保護を必要とする映像を記録する場合には、CPRMに対応したディスクを使用します。
AVCRECを利用するには、お使いの機器がAVCRECに対応している必要があります。
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Q.10AACSとは何ですか
A.10AACS(Advanced Access Content System)とは、Blu-ray Discに採用されているコンテンツ保護技術です。
AACSで保護されたBlu-ray Discを再生するには、暗号化されているデータを復号化するための、AACSキーが必要です。
また、Blu-ray Discに著作権保護付きのコンテンツ(デジタル放送の番組など)を記録するときにも、データを暗号化するために、AACSキーが必要です。
レコーダでは、AACSキーは、自動的に更新されます。
パソコンでは、AACSキーは、著作権を保護するために、定期的(15ヶ月〜18ヶ月)に更新する必要があります。
その他、不定期で更新が必要になることもあります。
AACSキーの更新期限が切れると、Blu-ray Discが再生できなくなったり、書き込めなくなったりします。
AACSキーが必要なアプリケーション、AACSキーを更新する方法は、パソコンによって異なります。


【参考情報】
AACSについては、次のホームページでも紹介しています。
JEITA HP次世代DVDのAACSキーに関するQ&Aについて
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作成:JEITA PC事業委員会 PCユーザサポート専門委員会(2011.11.30)

協力一般社団法人 日本記録メディア工業会
JEITA AVストレージネットワーク事業委員会