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IS-13-情端-3 入力装置に関する調査報告書

■ エグゼクティブサマリ ■
第Ⅰ部 イメージスキャナに関する調査
▪ 2012年の出荷実績
2012年のイメージスキャナの出荷実績は以下のとおりであった。

2012年のイメージスキャナの出荷実績は,台数では356万台(前年比3%減),金額では675億円(前年比2%減)と,台数・金額とも減少という結果となった。コンシューマ向けスキャナ(A3以下/50,000円以下のフラットベッド)が台数(11%減),金額(13%減)ともに減少し,主に業務で紙文書の電子化やOCRなどに使用される業務用スキャナ(A3以下/50,000円以下のフラットベッドを除く)が,台数(11%増),金額(2%増)と増加を示した。
▪ 2015年までの出荷見通し

2015年のイメージスキャナは,台数では392万台(2012年比10%増),金額では807億円(同19%増)という結果となった。
 このうち業務用スキャナは,2012年と比べて台数で33%増,金額で25%増となる結果となった。
 一方,コンシューマ向けスキャナは,2015年には2012年と比べて台数で6%減,金額で6%減との結果となった。

第Ⅱ部 OCR関連装置に関する調査
1.2012年の市場規模
2012年のOCR市場は,台数(本数)ベースで約92万1千台,金額ベースで約123億円となっており,前年比でそれぞれ18%増,1%増という結果になった。タイプ別では,伝票処理用OCR「デバイスタイプ」が台数ベースで46%増の約10,100台,金額ベースで7%増の約73億円となった。伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」は本数ベースで74%減の約4,600本,金額ベースで14%減の約11億3千万円となっている。文書用OCR は,本数ベースでは20%増の約91万本,金額ベースでは17%減の約8億2千万円となった。ソリューションサービスは金額ベースで,1%増の約30億3千万円となった。
伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は,台数・金額とも純増となっている。業務フローや運用処理におけるメリット,デメリットの見直しによってOCR専用機に対する利用価値を見出された結果,導入に至ったものと推測する。伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」は,台数金額とも大幅減となった。2011年は特別イベント等で数量の急激な増加があったものの、2010年から全体的に比較すると数量、金額については緩やかな増加傾向にあると推測する。文書用OCRは台数については純増、金額は微減となった。携帯端末用OCR含めたアプリケーション連携,開発によって台数ベースでの成長が伸びていると推測する。ソリューションサービスは金額ベースで1%増の約30億3千万円と純増している。OCRを活用した応用製品の市場投入や拡大によるものと推測する。
2.2015年までの見通し
2015年のOCR市場は,台数(本数)ベースで約91万台(2012年比2%減),金額ベースで約152億円(2012年比24%増)と見通した。タイプ別では,伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は台数ベースで約14,400台,金額ベースで約100億円,伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」は本数ベースで約4,900本,金額ベースで約12億8千万円,文書用OCR は本数ベースで約89万本,金額ベースで約7億円と見通した。
伝票処理用OCR「デバイスタイプ」は機能,性能,付加価値による優位性で低価格競争にならず市場は,2013年は金額ベースで8%増を予測する。2014年以降は,増加で推移していくと見通した。伝票処理用OCR「ソフトウェアタイプ」については,ビジネス用途向け等の機能強化もあり,デバイスタイプの一部領域に進出。市場は金額ベースで,2013年は微増,その後,2014年以降も微増と見通した。文書OCRは2013年以降,台数とは反比例で金額ベースについては,低価格化が予想され,減少の傾向と見通した。ソリューションサービスは2013年以降、成長傾向も落ちつき,2013年以降は約30億円の水準で推移するものと見通した。

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