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クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングとは「ネットワークを通じて、情報処理サービスを、必要に応じて提供/利用する」形の情報処理の仕組み(アーキテクチャ)をいう。(経済産業省「クラウドコンピューティングと日本の競争力に関する研究会」報告書(2010年8月16日発行)より)
この他にも、総務省、(財)金融情報システムセンタ、日本貿易振興機構などから多数のクラウドに関する文書が公開されており、クラウドに関する定義として米国国立標準技術研究所(NIST)の定義が広く引用されている。以下にNISTの定義を示す。
3つのサービスモデル
3つのサービスモデルとは、
(1)Software as a Services(SaaS)
(2)Platform as a Services(PaaS)
(3)Infrastructure as a Services(IaaS)
のことであり、提供するものが何であるかによって分けられる。各モデルが提供する内容を下図に示す。
4つの実装モデル
4つの実装モデルとは、(1)プライベートクラウド、 (2)コミュニティクラウド、 (3)パブリッククラウド、 (4)ハイブリッドクラウドのことであり、クラウド利用者側の違いによって分けられる。(1)〜(3)のイメージを下図に示す。
(1)プライベートクラウド
利用者は内部または外部のデータセンタ及びその上に構築されるサービスを占有する(他の利用者との共有を行わない)。
(2)コミュニティクラウド
利用者は、内部または外部のデータセンタ及びその上に構築されるサービスを特定のコミュニティに属する利用者(ここでは組織1と組織2が同じコミュニティに属すると仮定)と共用する。
(3)パブリッククラウド
利用者は外部のデータセンタ及びその上に構築されるサービスを組織以外の利用者と共用する。
(4)ハイブリッドクラウドは(1)〜(3)を組み合わせたものである。
新たな5つ目のモデル「バーチャルプライベートクラウド」
広くクラウドコンピューティングと言う場合、パブリッククラウド型を指すことが多く、この場合、インターネットを経由してサービスを利用することになり、その部分がセキュリティホールとなることが心配される。また、ネットワークの負荷や、不特定多数の利用者と共用するサーバ側リソースについても同様の不安がある。そのため、企業ユーザにとって、パブリッククラウドは普及しにくかった。
この不安を取り除くために、第5のモデルとして、プライベートクラウドとパブリッククラウドの良い点を組合せたバーチャルプライベートクラウドが着目されるようになっている。バーチャルプライベートクラウドの形態を図に示す。
バーチャルプライベートクラウドでは、別組織の利用者や一般利用者が利用するリソースと物理的または論理的に分離したリソースを利用する形態である。
出典: | 平成22年度 ソリューションサービスに関する調査報告書II SLA適用領域拡大に関する調査報告書 ― クラウドサービス活用時のリスクコントロール ― クラウドサービスの米国調査報告 ― 利用者視点のSLA |
価格: | 会員 5,250円 会員外 10,500円 |