JEITA
2019年度 JEITA講座「IT最前線」講義テーマ 上期
2019年
JEITA講座運営WG

《 2019年度 JEITA講座「IT最前線」講義テーマ 上期 》


【 上期 】
 ■ 立命館大学 びわこ・くさつキャンパス 火曜日 5時限 16:20〜17:50
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月9日コンタクトセンターにおける人工知能(IBM Watson)の活用 IBM Watson(ワトソン)とは、人間の自然言語を分析し、複雑な質問に対する回答を大量データから高速に求めることに特化した次世代の人工知能型コンピューティング・システムです。この技術をコンタクトセンターに活用することで、問合せ業務の効率化と顧客満足度の向上が図られます。また、音声認識・音声合成との組合せにより、セルフサービスで顧客対応をすることも可能になります。このようなコンタクトセンターにおける人工知能の活用について、分かり易く解説します。
日本アイ・ビー・エム
4月16日AI処理を大幅に加速するコンピューティングプラットフォーム Field Programmable Gate Array(FPGA)はユーザが自分自身で設計したシステムを、その場で実装できる便利なデバイスである。従来、FPGAはシステム評価を行うためのプロタイプ用途に使われてきたが、近年、AI処理の複雑なアルゴリズムの解法や、加速のための用いられる場合も増えてきた。本講義ではFPGAの解説とその最新の応用方法に関して述べる。
日本電気
4月23日社会基盤システムにおけるシステム工学、数理技術 システムの計画・評価や運用に不可欠な数理モデルの構築を、実際の企業研究での体験にもとづき講義する。応用例としては、社会基盤(特に、鉄道、電力、通信、水道といったライフライン)分野を具体的な対象としてモデリング手法の活用動向を解説する。
日立製作所
4月30日組込みソフトウェア開発の実際と展望 携帯電話、ゲーム機、家電に搭載される組込みソフトウェアの構造や開発方法が、PC用ソフトウェアとどのように違うのか。各機器の特性に応じて求められる要求とは何か。また近年ますます複雑化していく組込みソフトウェア開発の課題と、新しい開発手法について解説します。
三菱ケミカルホールディングス
5月7日情報セキュリティの基盤技術
暗号技術の最新動向 −こんなに身近になった暗号−
 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや暗号なしでは一日たりとも私たちの生活が成り立たない時代となりました。
 本講義では、PCや携帯電話、ICカードなど、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号に求められる安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウドやIoT向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機
5月14日現実世界とデジタル世界の融合 最近では総称してXRと呼ばれることが多くなったVR/AR/MRは明確な境界線はありませんが、使用するデバイスによって何ができるのかが違って来ます。安価なデバイスの出現や無料で使える開発環境により誰でもがXRアプリを作ることもできるようになり身近な存在となって来ていますが、面白いだけでなく役に立つXRアプリの要件とは何なのかを考えます。また徐々に増えて来ているフィードバックデバイスにより視覚以外の感覚器を使ったXRアプリも可能になりつつあります。その先にはどのような世界があるのかを考察します。
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング
5月21日人間特性に基づく公共機器・ オフィス機器のインタフェース研究 人間工学や認知科学の知見をベースに、人間特性を考慮した使いやすく、わかりやすいシステムを設計するため、インタフェースの研究開発を行っており、その取り組みを紹介する。特に、ATMや複合機の事例を通し、UD(ユニバーサルデザイン)、UX(ユーザエクスペリエンス)といった観点から高齢者等の操作支援について解説する。また、最新の感情推定技術を用いたインタフェースの研究開発の事例も紹介する。
沖電気工業
5月28日データ活用に関する国内外の状況とデータ活用ビジネスに向けた取り組み ビッグデータやパーソナルデータ、オープンデータなどのデータ活用に向けた国内外の状況について実際に訪問した場所を含めて取り組みの状況を報告します。さらに、それらの背景に関連して現在取り組まれているビジネスへ向けた取り組みに関してご照会します。
 また、希望によっては簡単なアイデアソンなどの実施も計画します。
日本ユニシス
6月4日画像認識技術 画像認識技術は安全安心を始めとした様々な産業分野でコア技術になることが期待されている。コンピュータビジョンやパターン認識技術のITSやセキュリティ等での具体的な適用事例を通し、画像認識技術の基礎的な知識と最近のトピックスについて解説する。
東芝
6月11日ブロックチェーンとは何だろうか 最近のエポックメイキングな技術としてブロックチェーンがある.「ブロックチェーンは社会を変える」と言われているが本当だろうか.本講義ではブロックチェーンの基本的な考え方および構造を解説した後,ブロックチェーンが社会に与えるインパクトについて議論したい
沖電気工業
6月18日コミュニケーションAIの技術と応用 人とAIがコラボ―レーションするコミュニケーションAIの基盤技術、特に自然言語処理や音声処理の技術と応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝デジタルソリューションズ
7月2日IT現場における「品質確保」と「知的創造」 世界に誇れるコンピューターシステムを開発する上で必要となる、IT現場における品質管理技法と知的創造のノウハウを学習しましょう。
 1.ソフトウェアの品質管理
 ・レビューについて
 ・テストの方法
 ・品質管理技法
 ・定量的、定性的品質評価の方法
 
 2.創造力養成
 ・発明のポイント
 ・ヒラメキのつくりかた
富士通


 ■ 中央大学 後楽園キャンパス 木曜日 3時限 13:20〜15:00
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月11日ITシステム構築におけるセキュリティの在り方 ITシステムを構築するうえで、セキュリティは必ず求められる必須の要素となります。様々なサイバー攻撃が発生する中、効率的にセキュリティを高めるための考え方・ポイントを、事例を交えながらご紹介します。
日本ユニシス
4月18日CSIRT起点による組織マネージメントとセキュアデザイン技法 サイバーセキュリティの必要性が言われている中、断片的な対応で実効性のない対策が課題となっている。
 そこで本講義ではCSIRT運用の中で培った組織デザインとシステム全体を横断する非機能デザインを取り上げ、サイバー攻撃の攻撃全体像紹介とグループ演習を通してサイバーセキュリティの大局観について学ぶものとする。
富士通
4月25日企業が直面するサイバーリスク・プライバシー管理と次世代テクノロジーの取り組み サイバー攻撃によるサービスの停止、内部犯行による情報の盗難が、企業にとって大きな課題です。また、IoT (もののインターネット)、AIに代表されるように新しいテクノロジーがセキュリティ技術にも大きな影響を与え始めています。一方で、個人情報にかかわる法律の改正、施行が起こり、いかに個人のプライバシーを確保するかも大きな課題です。この講義では、安全・安心なサイバー社会を目指すために、企業が果たすべき役割と、教育・研究分野が取り組むべき人材育成、新しい技術について解説を行います。
日本アイ・ビー・エム
5月9日最新のセキュリティ技術と数学・アルゴリズム・H/Wの基本 最新の暗号技術とサイバー攻撃検知技術の動向を紹介する。また、それらの技術のみならずあらゆるIoT時代のコンピュータ処理のベースとなる数学・アルゴリズム・H/Wの基本を解説する。
三菱電機
5月16日新しい金融サービスとサイバーリスク 新しい金融サービスであるFinTechサービス、仮想通貨の台頭、サイバーリスク保険の販売、キャッシュレス社会への変革など金融機関は大きな転換期を迎えています。その反面、仮想通貨取引所で起こったサイバー事故は大きな社会問題となりました。この講義では、安全・安心な新しい金融サービスへの変革を目指すために、企業が果たすべき役割をセキュリティの観点から解説します。この講義は、2018年に大学で実施した寄付講座のコンテンツを維新して提供します。
日本アイ・ビー・エム
5月23日認証基盤の進展と技術動向 ICTシステムのセキュリティを理解するためには、認証とアクセス制御(認可)の方式を把握することが基本となります。本講義では、分散コンピューティングにおける認証基盤のアーキテクチャの歴史を振り返った後、デジタル変革(DX)の時代における認証基盤の進展、技術動向について説明します。日本の個人情報保護法の改正、EUの一般データ保護規則(GDPR)の制定などの法制度や日本政府の Society5.0等の動向を俯瞰した後、デジタル変革(DX)、ハイブリッドクラウド、データ利活用の時代に求められる次世代認証基盤のセキュリティ要件を説明します。また、NIST SP800-63-3 の Digital Identity Modelや W3C等で検討されている標準化動向がデーター利活用や個人情報保護の面で認証基盤にどのような影響があるのか、従来型の認証基盤のモデルと何が違うのか、技術面から解説します。
 次にプラットフォーマーの次世代認証基盤に関する動向、事例や認証基盤に適用されるブロックチェーン技術、 W3Cの Decentralized Identity等の要素技術について説明し、今後の動向を概観します。
 本講義により、認証、認可の基礎や次世代認証基盤の動向に関して、鳥瞰図的な セキュリティアーキテクトとしての素養を育成することを狙いとしています。
富士通
5月30日IoTを支えるセキュリティ技術 社会インフラや自動車分野では、機器をネットワークにつなぐことで、システムの高度な管理やユーザの利便性向上を目指しています。その一方で、ネットワーク接続に伴い、これらのシステムはセキュリティリスクに晒されることになりました。本講義では、情報セキュリティを支える暗号技術を中心として、IoTシステムにおけるセキュリティ技術を概観します。
日立製作所
6月6日情報セキュリティの基盤技術
暗号技術の最新動向 −こんなに身近になった暗号−
 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや暗号なしでは一日たりとも私たちの生活が成り立たない時代となりました。
 本講義では、PCや携帯電話、ICカードなど、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号に求められる安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウドやIoT向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機
6月13日バイオメトリック認証技術 生体認証技術は,ヒトの身体的または行動的特徴を用いて個人を認証する技術であり,携帯電話やスマートフォン,パソコンなどの個人端末へのアクセスコントロールからNational IDやボーダーコントロールなどの社会基盤としての本人確認技術として幅広く普及が進んでいる.本講義では,手のひら静脈認証と指紋認証を例に基礎的な原理(センシング,特徴抽出,照合)から,実社会での適用例について紹介するとともに,個人のプライバシーに配慮した生体情報保護技術や生体情報を暗号鍵として利用する生体暗号技術などの最近の技術動向について紹介する.
富士通研究所
6月20日製品セキュリティとPSIRT活動重要インフラシステムや様々なIoT機器がネットワークにつながり、サイバー攻撃の影響が年々増大する中で、企業が提供する製品・システム・サービスのセキュリティの確保の重要性が増している。
 本講義では、製品セキュリティを確保するための取り組みと、PSIRTの活動について紹介する。
東芝デジタルソリューションズ
6月27日IoTシステムセキュリティ 重要インフラで用いられる制御システムやIoTを支える組み込みシステムに関するセキュリティ技術を紹介する。
 本稿では近年の重要インフラやIoTでおきているサイバーセキュリティインシデント事例を紹介し、それに対する対策方法を講義する。
 様々な分野に置いてサイバーセキュリティ人財が必要となっている状況、および、その技術的な面白さや意義、やりがいを伝えたい
東芝
7月4日量子もつれ光子対を用いた量子鍵配送(量子暗号通信)技術 究極の秘匿通信を可能にする量子鍵配送(量子暗号)システムの概要と、それを支える量子もつれ光源/光ファイバ伝送/単一光子検出技術について解説する。特に、量子鍵配送技術のキーとなる量子もつれ光子対にみられる不思議な振る舞いについて紹介したい。
沖電気工業
7月11日安全システム・制御システムの信頼性技術 国際安全規格(IEC61508)でもとめられる安全性設計の考え方とユーザから求めら得る高稼働率の考え方を踏まえ、安全システム・制御システムの信頼性技術のキーポイントや課題について外観する。
横河電機
7月18日サイバーセキュリティインシデント その検出と対応に関するIT企業での取り組み サイバーセキュリティの脅威が広がる中で、様々なセキュリティ対策を施しても、100%予防することは難しくなっています。現在、重要視されているサイバーセキュリティ脅威の検出とインシデント対応について、IT企業での取り組み事例を交えながらご紹介します。
日本ユニシス


 ■ 岐阜大学 柳戸キャンパス 月曜日 4時限 14:45〜16:15
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月22日人工知能とその応用、特に生体による個人認証について 近年人工知能のうち機械学習技術の進展が著しく、様々な分野での活用が進んでいる。この機械学習技術についてその概要を説明するとともに、その応用について述べる。またその一応用として、生体認証技術特に顔・指紋・虹彩などの技術動向や技術課題、IC旅券や出入国管理などへの応用について述べる。
日本電気
5月13日知能の測り方 〜人工知能 VS 動物・ヒトの知能 ディープラーニングがブレイクスルーとなって、人工知能の技術革新が活況を呈しています。ヒトを超えるとの予測もちらほら聞こえてくるなか、知能の高さはどうやって測るのでしょうか。そもそも「知能」とは何でしょうか。ヒトやロボットの他にも、われわれのペットや野生の動物にも知能はあるのでしょうか。
 この講義では脳や動物行動学の研究の歴史を踏まえ、最近の人工知能のトレンドとの比較から見えてくるヒトや動物の相違点や人工知能への向き合い方を考えます
日本IBM システムズ・エンジニアリング
5月20日IoTを支えるセキュリティ技術 社会インフラや自動車分野では、機器をネットワークにつなぐことで、システムの高度な管理やユーザの利便性向上を目指しています。その一方で、ネットワーク接続に伴い、これらのシステムはセキュリティリスクに晒されることになりました。本講義では、情報セキュリティを支える暗号技術を中心として、IoTシステムにおけるセキュリティ技術を概観します。
日立製作所
5月27日コミュニケーションAIの技術と応用 人とAIがコラボ―レーションするコミュニケーションAIの基盤技術、特に自然言語処理や音声処理の技術と応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝デジタルソリューションズ
6月3日事例からみるAI最前線 人工知能関連技術の概要、現場での活用事例とその中で使われている技術について紹介します。
 また、身近なシーンでのAI活用を検討して頂き、数名のグループに分かれてディスカッションして頂きます。
ユニアデックス
6月10日ITと地球環境 〜持続可能な社会の実現に向けて〜 人類共通の緊急課題である地球環境問題。講義を通じてその現状を認識するとともに、課題解決に向けた電機電子業界の取り組み、特に製品・サービスにおける取り組みを解説する。そして、一見、地球環境との関わりが無さそうなITが、実は最重要課題である地球温暖化を解決に導く可能性を秘めていることについて論じ、また最新のIT技術の進化(IoT,AI,Bigdata)が地球温暖化の防止など環境問題の解決に貢献する可能性について展望する。
富士通
6月13日ブロックチェーンとは何だろうか 最近のエポックメイキングな技術としてブロックチェーンがある.「ブロックチェーンは社会を変える」と言われているが本当だろうか.本講義ではブロックチェーンの基本的な考え方および構造を解説した後,ブロックチェーンが社会に与えるインパクトについて議論したい
沖電気工業
6月17日企業におけるデータマイニング技術の活用および期待 近年、企業情報システムが増加し、様々な業務において企業活動データ、ログなどが蓄積されてきている。販売管理やクレームの処理において、これら蓄えられたデータをデータマイニング技術によりデータ分析し、企業活動へフィードバックする事例などについて説明する。
三菱電機インフォメーションシステムズ
6月24日IoT時代のオープンイノベーションと技術マーケティングに基づく技術・商品開発 IoTの時代を迎え、ビジネス環境のパラダイムが大きシフトし、また、グローバル競争が激化する中で、何らかのイノベーションによってブレイクスルーを求める経営者や技術・研究者の意識と期待が高まっている。
 講義では、次世代の社会・産業のコンセプトを俯瞰的に捉え、その価値観を満たす商品・サービスを実現するための技術の高度化とその組み合わせを図る、いわゆるオープンイノベーションとそれを実践する技術マーケティングによる技術・商品開発ついて概説する。
沖電気工業
7月1日拡張現実(AR)と感情コンピューティング(Affective Computing)の活用 拡張現実(AR)の歴史、技術、事例に加え、日本ユニシスの実証実験や観光支援での活用を紹介する。また、感情コンピューティング(Affective Computing)の歴史、技術、事例について解説する。
日本ユニシス
7月8日画像認識技術画像認識技術は安全安心を始めとした様々な産業分野でコア技術になることが期待されている。コンピュータビジョンやパターン認識技術のITSやセキュリティ等での具体的な適用事例を通し、画像認識技術の基礎的な知識と最近のトピックスについて解説する。
東芝
7月19日量子計算は何がうれしいのか、そして、何がむずかしいのか 近年、実用化に向けて量子コンピュータの研究開発が急速に進展している。
 その量子コンピュータ上で稼働する量子プログラムについて、従来のコンピュータのプログラムに比べて何が優れているのか、そして、そのプログラミングでは何が難しいのかを、ソフトウェアエンジニアの視点からできるだけ数式を用いずに紹介します。
日本ユニシス
7月22日スーパーコンピュータ入門 現在の代表的なスーパーコンピュータの活用事例を概観しながら代表的なスーパーコンピュータの特徴を示し、SIMD演算とメモリ性能の重要性を紹介する。
 高速計算を今後必要とする学生へのコンピュータアーキテクチャの入門とした位置づけの内容である。
日本電気
7月29日グラフデータベースで見えてくる世界 〜「つながり」を可視化しよう カーナビの経路検索やSNSビッグデータの検索はどんな仕組みになっているでしょうか。最近ではデータの「つながり」を意識した、ネットワークやグラフ構造を扱った「グラフ型データベース」が脚光を浴びています。また、最近の人工知能の躍進とも合わせて知識データベースの基盤としても期待されています。
 どんな考え方でできているのか? どんな用途に向いているのか? 実例やデモを交えてお話します。
日本IBM システムズ・エンジニアリング


 ■ 東京電機大学 東京千住キャンパス 金曜日 4時限 15:30〜17:10
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月26日AI・ロボットが創る企業の未来、社会の未来 AI/機械学習やロボットを活用した取り組み事例を紹介するとともに、技術の特性を理解してどう業務へ適用するか、その活用のポイントをお話します。
 また、さまざまな領域で活用が始まっているサービスロボットの最新動向・トレンドを紹介します。
日本ユニシス
5月10日実世界とITを結び付ける〜RFIDを使う  RFID(RadioFrequency Identification)とは歴史の古い技術であるが、個体識別という役割だけでなくデバイスのセンサーと紐づけたIoTの重要に基盤技術でもあります。 本講義では歴史を振り返りながら RFID の種類や特徴を解説しますが、受信感度10万倍を実現した最新の Mojix Star System を使うことで今までに無かった新たなソリューションの可能性や、未来 社会の中で RFID はどのような役割と責任を担っていくのかを広い視野で考察します。
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング
5月17日グラフデータベースで見えてくる世界 〜「つながり」を可視化しよう カーナビの経路検索やSNSビッグデータの検索はどんな仕組みになっているでしょうか。最近ではデータの「つながり」を意識した、ネットワークやグラフ構造を扱った「グラフ型データベース」が脚光を浴びています。また、最近の人工知能の躍進とも合わせて知識データベースの基盤としても期待されています。
 どんな考え方でできているのか? どんな用途に向いているのか? 実例やデモを交えてお話します。
日本IBM システムズ・エンジニアリング
5月24日AI処理を大幅に加速するコンピューティングプラットフォーム Field Programmable Gate Array(FPGA)はユーザが自分自身で設計したシステムを、その場で実装できる便利なデバイスである。従来、FPGAはシステム評価を行うためのプロタイプ用途に使われてきたが、近年、AI処理の複雑なアルゴリズムの解法や、加速のための用いられる場合も増えてきた。本講義ではFPGAの解説とその最新の応用方法に関して述べる。
日本電気
5月31日組込みソフトウェア開発の実際と展望 携帯電話、ゲーム機、家電に搭載される組込みソフトウェアの構造や開発方法が、PC用ソフトウェアとどのように違うのか。各機器の特性に応じて求められる要求とは何か。また近年ますます複雑化していく組込みソフトウェア開発の課題と、新しい開発手法について解説します。
三菱ケミカルホールディングス
6月7日画像認識技術 画像認識技術は安全安心を始めとした様々な産業分野でコア技術になることが期待されている。コンピュータビジョンやパターン認識技術のITSやセキュリティ等での具体的な適用事例を通し、画像認識技術の基礎的な知識と最近のトピックスについて解説する。
東芝
6月14日情報セキュリティの基盤技術
暗号技術の最新動向 −こんなに身近になった暗号−
 暗号技術は、かつては軍事・外交がその主要な活躍の舞台でしたが、現在では、個人のプライバシー保護や企業機密保護という新しい役割を担い、いまや暗号なしでは一日たりとも私たちの生活が成り立たない時代となりました。
 本講義では、PCや携帯電話、ICカードなど、実は我々が暗号を日常的に使っていることを具体的な応用例で示すと共に、暗号に求められる安全性とは何かについてわかりやすく説明します。また最近注目されているクラウドやIoT向けの新しい暗号技術についても解説します。
三菱電機
6月21日コミュニケーションAIの技術と応用 人とAIがコラボ―レーションするコミュニケーションAIの基盤技術、特に自然言語処理や音声処理の技術と応用について企業での製品化の体験と共に紹介する。
東芝デジタルソリューションズ
6月28日就職活動必勝法(柔軟な発想力と気づきの重要性) 就職活動必勝法【柔軟な発想力と気づきの重要性】
 企業に入ると、ほぼ多くの人はプロジェクトの一員として活動を始めます。30余年の社会人生活を主にプロジェクトマネージャとして活動してきた中で、最も重要なものは発想力とコミュニケーション力だと考えています。
 物づくりや事づくりを行う上で、既存の物からジャンプして新たな物作りを行う発想が必要だと考えています。本講座は物を考える思考において、自分自身の所作や考え方に対して気づきを得、就職活動にどう備えるかを考えていただく講義です。
富士通
7月5日コンピュータによる三次元形状データの活用
〜CAD/CAM/CAE/CGおよび実環境スキャンデータ〜
 製造業では、コンピュータを活用した設計開発が一般的となっています。その中でCAD/CAM/CAE/CGといったシステムが利用されています。また、近年は3 次元計測装置を利用することで、実環境のモノをデジタルデータとして取り込むことができるようになりました。これらのデータの活用も注目を浴びています。
 本講義では、CAD/CAM/CAE/CGシステムの概要から、実環境から取り込んだ三次元形状の取り扱い方や、それらのデータの活用方法について紹介します。
日本ユニシス
7月12日人間特性に基づく公共機器・ オフィス機器のインタフェース研究 人間工学や認知科学の知見をベースに、人間特性を考慮した使いやすく、わかりやすいシステムを設計するため、インタフェースの研究開発を行っており、その取り組みを紹介する。特に、ATMや複合機の事例を通し、UD(ユニバーサルデザイン)、UX(ユーザエクスペリエンス)といった観点から高齢者等の操作支援について解説する。また、最新の感情推定技術を用いたインタフェースの研究開発の事例も紹介する。
沖電気工業


 ■ 横浜国立大学 理工学部講義棟 金曜日 4時限 14:40〜16:10
日程講義テーマ・所属名・講師名講義テーマ概要
4月5日IoTを支えるセキュリティ技術 社会インフラや自動車分野では、機器をネットワークにつなぐことで、システムの高度な管理やユーザの利便性向上を目指しています。その一方で、ネットワーク接続に伴い、これらのシステムはセキュリティリスクに晒されることになりました。本講義では、情報セキュリティを支える暗号技術を中心として、IoTシステムにおけるセキュリティ技術を概観します。
日立製作所
4月12日画像認識技術 画像認識技術は安全安心を始めとした様々な産業分野でコア技術になることが期待されている。コンピュータビジョンやパターン認識技術のITSやセキュリティ等での具体的な適用事例を通し、画像認識技術の基礎的な知識と最近のトピックスについて解説する。
東芝
4月19日社会基盤システムにおけるシステム工学、数理技術 システムの計画・評価や運用に不可欠な数理モデルの構築を、実際の企業研究での体験にもとづき講義する。応用例としては、社会基盤(特に、鉄道、電力、通信、水道といったライフライン)分野を具体的な対象としてモデリング手法の活用動向を解説する。
日立製作所
4月26日知能の測り方 〜人工知能 VS 動物・ヒトの知能 ディープラーニングがブレイクスルーとなって、人工知能の技術革新が活況を呈しています。ヒトを超えるとの予測もちらほら聞こえてくるなか、知能の高さはどうやって測るのでしょうか。そもそも「知能」とは何でしょうか。ヒトやロボットの他にも、われわれのペットや野生の動物にも知能はあるのでしょうか。
 この講義では脳や動物行動学の研究の歴史を踏まえ、最近の人工知能のトレンドとの比較から見えてくるヒトや動物の相違点や人工知能への向き合い方を考えます
日本IBM システムズ・エンジニアリング
5月10日未来社会を支える5Gネットワーク 高画質映像の配信など未来社会において高度でかつ多様なデジタルサービスが現れてきます。そのサービスを支える5Gネットワークについて、背景、技術の方向性、活用サービスについて概論し、新しい社会像を共有します。
ユニアデックス
5月17日AI処理を大幅に加速するコンピューティングプラットフォーム Field Programmable Gate Array(FPGA)はユーザが自分自身で設計したシステムを、その場で実装できる便利なデバイスである。従来、FPGAはシステム評価を行うためのプロタイプ用途に使われてきたが、近年、AI処理の複雑なアルゴリズムの解法や、加速のための用いられる場合も増えてきた。本講義ではFPGAの解説とその最新の応用方法に関して述べる。
日本電気
5月31日システムLSIの技術とビジネスの変遷  「第四次産業革命」、「人工知能」などの言葉が新聞や情報誌を賑わせています。現在学生の皆さんは社会に出たら否応無しにこの荒波に巻き込まれていくでしょう。
 第四次産業革命がIoT、すなわちモノとモノがつながる革命であるのに対し、第三次産業革命はIT、すなわち人と情報がつながる革命といわれています。その礎を支えたのはLSIでした。
 本講義では、LSI、特にシステムのデジタル化を支えたシステムLSIについて、技術とビジネスがどのように変遷したかをできる限り生々しく紹介します。第三次産業革命を疑似体験頂く事で、第四次産業革命に向けた備えの一助になればと願っています。
三菱電機
6月7日宇宙開発分野の軌道力学システム開発技術 人工衛星を扱うシステムにおける土台とも言うべき技術が、人工衛星の軌道を計算し、将来の位置を予測する軌道力学である。軌道計算を正確に行うためには、時系、座標系、摂動といった宇宙空間特有のモデルが必要となる。講義では、人工衛星の軌道を扱うシステムがどのような「めんどうなこと」を考慮しながら作られているか、できるだけ数式を使わずに、直感的かつ定量的な把握に重点を置いて説明する。
 また、日本の宇宙開発が本格的に始動した1970年代初頭から今日に至るまで、日本の宇宙開発の経緯と軌道力学技術の進展を関連付けて説明する。最近ニュースの話題に出ることもあるスペースデブリ、準天頂衛星、衛星測位システムについても、軌道力学の観点から見た特徴や難しさについて説明する。
富士通
6月14日シリコンフォトニクス技術の基礎と通信用超小型光モジュールへの応用 近年、Si LSIの量産技術を光通信用デバイスに応用した、シリコンフォトニクス技術が注目を浴びている。
 これは、受光器や変調器などの多機能デバイスワンチップに集積し、LSI量産工程で生産することで低価格が期待できるといった特徴をシリコンフォトニクス技術が有しているためである。
 講義では、シリコンフォトニクス技術の基礎的な説明からスタートし、最近の製品応用の動向についても概要を説明する。
沖電気工業
6月21日AI・ロボットが創る企業の未来、社会の未来 AI/機械学習やロボットを活用した取り組み事例を紹介するとともに、技術の特性を理解してどう業務へ適用するか、その活用のポイントをお話します。
 また、さまざまな領域で活用が始まっているサービスロボットの最新動向・トレンドを紹介します。
日本ユニシス
6月28日IoTシステムセキュリティ 重要インフラで用いられる制御システムやIoTを支える組み込みシステムに関するセキュリティ技術を紹介する。
 本稿では近年の重要インフラやIoTでおきているサイバーセキュリティインシデント事例を紹介し、それに対する対策方法を講義する。
 様々な分野に置いてサイバーセキュリティ人財が必要となっている状況、および、その技術的な面白さや意義、やりがいを伝えたい
東芝
7月5日Fintechを支える技術 Fintech(英: financial technology)は、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語であり、ファイナンス・テクノロジーの略である。スマフォを利用した新金融サービス、ブロックチェーンを活用したデジタル通貨、AIを活用した事務効率化ソリューションなど様々なサービスが産み出されている。本講義では、Fintechサービスで使われる技術について解説する。
三菱電機インフォメーションシステムズ
7月12日量子計算は何がうれしいのか、そして、何がむずかしいのか 近年、実用化に向けて量子コンピュータの研究開発が急速に進展している。
 その量子コンピュータ上で稼働する量子プログラムについて、従来のコンピュータのプログラムに比べて何が優れているのか、そして、そのプログラミングでは何が難しいのかを、ソフトウェアエンジニアの視点からできるだけ数式を用いずに紹介します。
日本ユニシス