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コバルトのパイロット調査について

2018年4月24日時点の情報

RMI(Responsible Minerals Initiative旧CFSI)ではコバルトのパイロット調査を開始しました。JEITAでは「コバルト調査に関して(CRTの書き方)」をご参考までに掲載します。
コバルト調査に関して(CRTの書き方)

コバルトのパイロット帳票およびFAQは下記URLに掲載されています。
http://www.responsiblemineralsinitiative.org/emerging-risks/cobalt-reporting-template/

[ページ仮訳]2018/4/24時点の情報

※この仮訳はRMIのコバルト関連情報ページの仮訳です。原文と相違がある場合は英語原文が優先されます。また、仮訳中のURLリンクは設定しておりません。
正確には英語原文をご参照ください。

Cobalt Reporting Template / コバルト報告テンプレート

RMIは、コバルトサプライチェーンにおける難所の把握とデュー・ディリジェンス情報の収集のためCobalt Reporting Template(CRT)試験運用を開始しました。試験運用段階は、2018年3月1日~2018年8月31日で、試験運用終了時にツールの改善と継続が評価されます。コバルト報告テンプレートの試験運用の目的は:

  • サプライチェーンにおける使用状況を把握する
  • CRTが提供する情報を分析、収集、考察する(例:コバルト精製所リスト、コバルトサプライチェーンのデータ、コバルトのリスク管理の現状)
  • CRTの項目、形式等をさらに改善する機会を見出す

DOWNLOAD THE COBALT REPORTING TEMPLATE HERE / コバルト報告テンプレートのダウンロード

Download CRT

FOR A LIST OF CURRENTLY IDENTIFIED COBALT REFINERS, CLICK HERE. / 現在把握しているコバルト精製所リストはここをクリック

コバルト精製所の製錬所確認プロセスおよびコバルト精製所の追加作業は現在進行中です。現在、標準製錬所リストにない製錬所の名前を提出するには、製錬所情報アンケート(中国語 | 韓国語も利用可能)をダウンロードし記入してください。 完成した書類をhamster@responsiblebusiness.orgに提出してください。

Help us understand the use of the CRT: fill out this quick survey! / CRTの使用状況について教えてください:簡単なアンケートにご協力を!

Survey Link

Pilot Scope / 試験運用のスコープ:

CRTは、各社のプログラムに従って、関心のある企業が自社のコバルトサプライチェーン内で使用できます。

Implementation plan and timing / 実施計画とタイミング:

  • 試験運用期間:2018年3月1日~8月31日。この期間、企業はツールを使用できます。このツールはRMI Webサイトから利用できます。ツールに関するフィードバックは、上記アンケート又はhamster@responsiblebusiness.orgに電子メールでお送りください。
  • フィードバック受付期間:RMIは正式な手続きを経てCRTのフィードバックを集めるためのユーザー調査を行います。フィードバックは、2018年9月1日~2018年10月1日まで収集され、評価されます。試験運用の状況と結果は、RMI年次総会およびメンバー会議(2018年10月31日~11月2日)で共有されます。
  • ツールの継続に関する決定は2018年12月までに行われます。

Frequently Asked Questions / よくある質問

  • What is the Cobalt Reporting Template (CRT)? / Cobalt Reporting Template(CRT)とは何ですか?
    • Cobalt Reporting Template(CRT)は、Responsible Business Alliance®(RBA®)によって作成された無料の標準報告テンプレートです。このテンプレートは鉱物の原産国と、使用される製錬・精製業者についてサプライチェーンを通じて情報を収集することを促進します。そうすることで、”OECD紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス”に従う企業のデュー・ディリジェンスを支援します。また、CRTは製錬所や精錬所の特定も支援します。
    • CRTは、川下企業がサプライチェーンに関する情報を収集し開示するために考案されています。RMIメンバーはこのツールを共同開発し、サプライチェーンの調査プロセスを効率化、簡略化しました。川下企業とは、エンドユーザー(製錬業者を含まない)から川下企業までを含みます。貴社が製錬業者または精製業者である場合は、「製錬所リスト」タブに貴社名をご記入ください。
    • CRTはコバルトサプライチェーンに限定したものです。
  • What is the CRT pilot? / CRTの試験運用とは何ですか?
    • CRTは、有効性と使用状況をテストするために6ヶ月間の試験運用段階としてリリースされています。CRTは、2018年3月1日〜2018年8月31日の期間公開されます。
    • 試験運用後、RMIは、ツールの有効性と使用状況、コバルトサプライチェーンへの影響、その他ステークホルダーから受け取ったフィードバックを評価します。このフィードバックは、CRTのさらなる改善と継続に関する意思決定に役立ちます。
    • CRTが継続されるかについての最終決定は2018年末までにRMIメンバーおよび一般に公表されます。
  • Why is the CRT different from the CMRT? / なぜCRTとCMRTは違うのですか?
    • CMRTはIPC-1755規格に準拠しており、現在、同規格にはコバルトやコバルトサプライチェーンに関する質問が含まれていません。
    • CMRTは、ドッド・フランク法第1502条に準拠するために必要なデータ交換を促進することを意図しています。現時点でコバルトについての法的要件はありません。
  • What is a Conflict-Affected and High-Risk Area and how do I know if I am sourcing from one? / 紛争地域および高リスク地域とは何で、当社が当該地域から調達していることはどのように分かるのですか?
    • OECDは「紛争地域および高リスク地域」を、武力による紛争、広範にわたる暴力、もしくは人々に危害が及ぶその他のリスクの有無によって特定される地域と定義しています。武力による紛争は様々な形をとることがあり、例えば、2ヵ国ないしそれ以上が関与することもあれば、解放戦争、反乱、内戦などによることもある、国際的もしくは非国際的対立などです。高リスク地域には、政情不安や抑圧、制度上の欠点、不安定などが見られる地域や、国内のインフラが崩壊した地域、さらに暴力が広範におよんでいる地域などがあります。これらの地域では広範におよぶ人権侵害や、国内法または国際法違反が見られます。
    • EUは「紛争地域および高リスク地域」を、武力紛争の状態にある、又は紛争終結後の脆弱な状態にある地域の他、破綻国家のように統治及び治安が弱体化し、又は皆無で、人権侵害を含めた国際法の違反が広範囲にわたって組織的に横行している地域と定義しています。
    • 「紛争地域および高リスク地域」の完全なリストはありませんが、各企業はこのリンクの情報を活用し判断することができます。
  • Why are some of the cobalt refiners on my suppliers’ lists not recognized by the CRT? / 当社のサプライヤーのリストの中のコバルト精錬所の数社がCRTに掲載されていないのはなぜですか?
    • RMIは、標準製錬所リストの更新を継続しています。リストには、RMIのコバルト精製所の定義を満たすことを検証できた全てのコバルト精製所が含まれます。
      サプライヤーがCRTに記載されていない精製所を提供する理由はいくつかあります。例えば、コバルトを加工していない、精製所の上流又は下流である、まだRMI製錬所確認プロセスで検証されていない、既に操業しておらず標準製錬所リストから削除された。
    • リストにない製錬所/精製所の状態を確認する方法には、RMIの会員になり製錬所データベースにアクセスできるようになることがあります。
    • RMIのコバルト精製所の定義は「コバルトの濃縮物、中間物またはリサイクル材を加工し、川下製造プロセスで直接使用されるコバルト製品を製造する企業」です。これには、川下製造プロセスに使用されるために、更なる精製を必要とするような生産物を提供する大規模工業施設やコンゴ民主共和国内の施設には適用されません。
  • Where do I submit my completed CRT? Does RMI collect these? / CRTは記入後どこに提出したらよいですか? RMIが回収しているのですか?
    • RMIは回収していません。要請した顧客企業に提出すべきです。また、個社のウエブサイトに掲載することもできます。
  • What is the reporting period for the CRT? / CRTの報告対象期間はいつですか?
    • 報告対象期間に関する法的な要求はありません。RMIは前暦年を対象とすることを奨励します。試験運用段階では、2017年1~12月となります。
  • Where can I find additional due diligence information? / デュー・ディリジェンスに関する追加情報はどこで得られますか?
    • Responsible Cobalt Initiative(RCI)とRMIは、共同でコバルト精製所向けの試験運用監査プログラムを開発しています。さらなる情報はRMIウエブサイトで公開されるでしょう。
  • Does “child labor” refer to all forms of child labor? / 「児童労働」はすべての形態の児童労働を指しますか?
    • 寄せられたコメントにより、次の改訂では「最悪の形態の児童労働」にアップデートされるでしょう。この質問の意図は「最悪の形態の児童労働」を掴むことです。したがって、試験運用版では、少なくともOECD附属書IIの全てのリスクを含みます。
  • How should I provide multiple answers for Question 2? / 質問2が複数の回答の場合、どうやって答えれば良いですか?
    • このCRTのバージョンでは、質問2のドロップダウンから複数の回答を選択することはできません。ただし、コメント欄を使用して、例えば「covered countries」を選択してコメント欄に「and other CAHRAs, including XYZ」を追加することができます。

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